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50代の平均貯金額・中央値はいくら?おすすめの貯め方を解説

50代の収入・支出も合わせて確認

50代の平均貯金額・中央値はいくら?おすすめの貯め方を解説

ファイナンシャルプランナー 加藤 梨里
マネーステップオフィス株式会社代表

50代の平均貯金額は、二人以上世帯で1,168万円、単身世帯で1,087万円です。この年代は一般的に、子どもの進学による教育費の負担が増える一方で、老後への準備を本格的に意識し始める時期でもあります。そのため、計画的な貯金が重要です。

更新日2026.02.05

掲載日2026.02.05

19

50代では一般的に、定年退職が近づくなどで老後資金の準備を本格的に意識し始める時期です。一方で、子どもがいる世帯では子どもの進学に伴って教育費の負担が増す時期と重なるなど、ライフイベントにかかわる支出が増え、貯金を増やすには工夫が必要になる場合があります。では、50代ではどれくらいの貯金をしておくとよいのでしょうか。貯金額の平均やおすすめの貯金方法などについて解説します。

50代の平均貯金額と中央値

まず、50代の平均貯金額を確認してみましょう。
※ここでの貯金とは、預貯金のほか、各種金融商品を含みます。

50代世帯の平均貯金額と中央値

金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯、単身世帯](2024年)」によると、世帯主が50歳代で二人以上の世帯の金融資産保有額の平均は、1,168万円です。また、単身世帯の平均は1,087万円です。

この数値は、金融資産を保有していない世帯も含めた平均額です。50歳代では、二人以上世帯の29.2%、単身世帯の40.2%が金融資産非保有です。一方で、3,000万円以上の金融資産を保有する世帯はそれぞれ約1割あり、世帯ごとに大きな差があることがわかります。

そこで、平均値と並んで一般的な家計像を捉えるために参照できるのが「中央値」です。中央値とは、調査対象世帯を金融資産の保有額が少ない順または多い順に並べたとき、ちょうど真ん中に位置する世帯の金融資産保有額を指します。50歳代では、金融資産保有額の中央値は二人以上世帯で250万円、単身世帯で30万円です。例えば二人以上世帯の場合、全体のおよそ半数の世帯は250万円未満、残りの半数は250万円を超える金融資産を保有していることになります。

img

50歳代の金融資産保有額の平均額と中央値(金融資産を保有していない世帯を含む)の比較図。二人以上世帯は平均1,168万円、中央値250万円。単身世帯は平均1,087万円、中央値30万円。

金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯、単身世帯](2024年) 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)(世帯主の年齢別50歳代)」より筆者作成

50歳代の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

保有金融資産額

二人以上世帯

単身世帯

金融資産非保有

29.2%

40.2%

~100万円未満

8.7%

13.1%

100~200万円未満

5.9%

4.1%

200~300万円未満

5.1%

2.7%

300~400万円未満

3.7%

3.8%

400~500万円未満

3.2%

1.9%

500~700万円未満

6.3%

3.3%

700~1,000万円未満

5.8%

3.8%

1,000~1,500万円未満

7.6%

5.5%

1,500~2,000万円未満

3.8%

3.3%

2,000~3,000万円未満

6.3%

3.8%

3,000万円以上

10.7%

11.2%

無回答

3.8%

3.3%

平均

1,168万円

1,087万円

中央値

250万円

30万円

出典:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯、単身世帯](2024年) 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)(世帯主の年齢別50歳代)」より筆者作成

50代の平均給与

お金をどれくらい貯められるかは、収入によっても左右されます。そこで、50代の平均給与を確認してみましょう。国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、50~54歳の平均給与(年間)は約540万円、55~59歳では約545万円です。

19歳以下から70歳以上までの年齢階層別の平均給与を見ると、50歳代までは年齢が高くなるにつれて平均給与がおおむね高くなっています。60歳代になると平均給与は大幅に低くなりますので、50歳代では人生のなかで収入のピークを迎える人が多いと考えられます。したがって、収入面から考えると、50代はお金を貯めやすい時期といえるでしょう。

ただし、平均給与には性別による違いがあり、どの年代でも男性の方が女性よりも高くなっています。特に女性の場合、30代から50代にかけて平均給与がほぼ横ばいで推移するため、50代が必ずしも収入のピークとは限りません。そのため、貯金のしやすさにも男女で差が生じる可能性があります。

img

民間給与実態統計調査(2023年)年齢階層別の平均給与グラフ。19歳以合計:112万円、女性:93万円、男性:133万円。20~24歳合計:267万円、女性:253万円、男性:279万円。25~29歳合計:394万円、女性:353万円、男性:429万円。30~34歳合計:431万円、女性:345万円、男性:492万円。35~39歳合計:466万円、女性:336万円、男性:556万円。40~44歳合計:501万円、女性:343万円、男性:612万円。45~49歳合計:521万円、女性:343万円、男性:653万円。50~54歳合計:540万円、女性:343万円、男性:689万円。55~59歳合計:545万円、女性:330万円、男性:712万円。60~64歳合計:445万円、女性:278万円、男性:573万円。65~69歳合計:354万円、女性:222万円、男性:456万円。70歳以上合計:293万円、女性:197万円、男性:368万円。全体平均合計:460万円、女性:316万円、男性:569万円。※1年を通じて勤務した給与所得者の1人あたりの平均給与

出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」よりライフネット生命作成

  • 50代「二人以上世帯」の金融資産保有額の平均は1,168万円(中央値250万円)
  • 50代「単身世帯」の金融資産保有額の平均は1,087万円(中央値30万円)
  • 50代の平均給与(年間)は50~54歳では約540万円、55~59歳では約545万円

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50代の主な支出とライフイベント

貯金をどれくらいできるかは、日常生活やライフイベントにかかる支出の影響も受けるでしょう。そこで、50代の主な支出とライフイベントを確認してみましょう。

50代の毎月の生活費

まず、日常生活にかかる生活費を確認してみましょう。総務省統計局「家計調査(家計収支編)2024年」によると、世帯主の年齢階級が50歳~59歳の世帯の消費支出は297,819円です。食費、住居費、水道・光熱費などを含め、平均で毎月約30万円かかることがわかります。

総世帯の消費支出(世帯主の年齢階級50歳~59歳)

項目

金額(月額)

食料

77,373円

(うち外食費)

(16,577)円

住居

19,218円

光熱・水道

20,396円

家具・家事用品

10,387円

被服及び履物

9,729円

保健医療

11,520円

交通(自動車等関係費含む)

31,500円

通信

12,591円

教育

18,541円

教養娯楽

28,130円

その他の消費支出(交際費・その他雑費など)

58,433円

消費支出

297,819円

出典:総務省統計局「家計調査(家計支出編)」2024年「総世帯1世帯あたり1か月間の収入と支出(世帯主の年齢階級50~59歳)」をもとに筆者作成

日常生活費のかかりかたは、家族構成や年齢によっても異なります。そこで参考として、二人以上世帯の1ヶ月の支出をみてみましょう。50~54歳の消費支出は361,588円、55~59歳では351,406円です。単身世帯を含む総世帯でみた消費支出の平均額は約30万円ですので、二人以上の世帯ではこれより5万円以上高いことがわかります。

50歳代前半と後半でも、日常生活費のかかりかたに違いがあります。50~54歳では、55~59歳の世帯に比べて消費支出が約1万円高くなっています。また、50~54歳の消費支出は、二人以上世帯の全年齢階級のなかで最も高い水準です。したがって、50歳代前半は、人生でとりわけお金がかかる時期といえるでしょう。

50歳代前半での消費支出が高い要因の一つには、「教育」への支出が挙げられます。50歳代後半と比べると、約12,000円高くなっています。子どもがいる世帯では(親が)50歳代前半の時期になると子どもが高校や大学などに進学し、教育費の負担が重くなるケースがあります。反対に、50歳代後半になると子どもが独立し、教育費の負担が軽くなる場合もあるでしょう。図表には示していませんが、50歳代後半には前半に比べて世帯の人数(世帯人員)が少なくなる傾向もみられます。

世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(二人以上の世帯、世帯主の年齢50~54歳、55~59歳)

50~54歳

55~59歳

項目

金額(月額)

金額(月額)

食料

92,893円

91,243円

(うち外食費)

18,761円

16,859円

住居

17,915円

18,169円

光熱・水道

24,278円

23,601円

家具・家事用品

12,822円

13,224円

被服及び履物

13,237円

11,222円

保健医療

13,203円

14,147円

交通(自動車等関係費含む)

39,514円

34,447円

通信

15,386円

14,548円

教育

33,808円

21,548円

教養娯楽

30,539円

34,158円

その他の消費支出(交際費・その他雑費など)

67,993円

75,302円

消費支出

361,588円

351,406円

出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2024年 二人以上の世帯 1世帯当たり1か月間の収入と支出 世帯主の年齢階級 50~54歳、55~59歳」をもとに筆者作成

50代の主なライフイベント

50代では、大きなライフイベントを迎えてまとまった支出が発生することもあります。日常生活費とは別に支出が発生すると、思うように貯金ができないことも考えられます。

そこで、50代で迎えることが多いライフイベントの一例と、その支出を挙げてみましょう。

image

20代から90代までのライフステージ(独身、夫婦、子育て、子ども独立後、老後)と、それに伴うライフイベント(就職、結婚、子どもの誕生、住宅購入、子どもの進学・独立、定年退職)、収入(給与、退職金、公的年金)、支出(基本生活費、結婚費用、出産費用、住宅購入費用、教育費用、進学費用、住宅ローン返済、老後費用、親の介護費用、自分の介護費用)のイメージを示したグラフ(一例)。収入・支出、ライフイベントは一般的なイメージの一例です。

ライフネット生命作成

子どもの教育費

子どもがいる世帯では、(親が)50代以降の時期と子どもの進学時期が重なり入学金や授業料がかかる、子どもの塾通いや習い事が増えるなどの理由で、教育費の負担が重くなる場合があります。先ほども述べたように、特に50歳代前半では、日常生活費における教育費の支出が全年齢階級で最も高くなっています。

また、子どもの教育費は毎月定期的にかかるものだけでなく、学校への入学時にかかる入学金や受験費用など、特定の時期にまとまった金額が必要になるものもあります。一般的に、子どもの成長過程のなかでは大学などでかかる教育費が特に高額ですが、私立校に進学する場合には中学や高校でかかる費用も公立校に比べて高額になります。子どもが中学、高校、大学へと進学する時期は、(親が)50代前後という家庭が少なくないため、この時期の教育費負担は重くなる傾向にあります。

幼稚園から高校までにかかる学習費総額と大学でかかる教育費負担の合計額
(単位:万円)

高校までの進路

幼稚園
(3年間)

小学校
(6年間)

中学校
(3年間)

高校
(3年間)

高校まで合計
(15年間)

大学
(文系の場合、4年分)

総額
(19年分)

すべて公立

53.2

219.7

162.6

178.5

614.0

481.2

1,095.2

幼稚園だけ私立

103.8

219.7

162.6

178.5

664.6

481.2

1,145.8

高校だけ私立

53.2

219.7

162.6

352.1

787.7

481.2

1,268.8

幼稚園・高校が私立

103.8

219.7

162.6

352.1

838.3

481.2

1,319.4

小学校だけ公立

103.8

219.7

467.2

352.1

1,142.8

689.8

1,832.6

すべて私立

103.8

1,045.7

467.2

352.1

1,968.9

689.8

2,658.6

※幼稚園から高校までは学習費総額(学校教育費、学校給食費および学校外活動費の合計)、大学は入学費用と在学費用(4年間分)の合計額

出典:文部科学省「子供の学習費調査」(令和5年度)、日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査」(2021年)をもとに筆者作成

住宅購入費

住宅を購入する場合は、物件の購入費や諸費用が必要です。住宅ローンを利用する場合、老後までに完済することを考えると30代や40代までに購入する人が大半です。しかし、住宅金融支援機構「2024年度 フラット35利用者調査」によると、18.7%の人は50歳代で住宅ローンを新規契約しています。

物件価格、住宅ローンの借入額、頭金を充てるかどうか、住宅ローン控除の適用額などの条件によって、購入時のコストや購入後の住居費支出には差が生じます。ただし50代から借り入れる場合には一般的に返済期間が短いため、同じ借入額を30代や40代で借り入れる場合に比べて、毎月の返済額が高くなる傾向があります。近年は、一部で物件価格が上昇していることにも留意が必要です。

すでに住宅を購入済の場合も、多くのケースでは50代の時期には住宅ローンを返済中でしょう。子どもがいる場合には子どもの教育費と合わせて、住宅ローン返済が家計の負担になるケースもあります。

住宅購入の所要資金の平均額

マンション

5,592万円

土地付注文住宅

5,007万円

注文住宅

3,826万円

建売住宅

3,936万円

中古マンション

3,033万円

中古戸建

2,573万円

出典:住宅金融支援機構「2024年度 フラット35利用者調査」より引用

老後資金の準備

60代になると、定年退職を迎えるなどで、働いて得る収入は大幅に減少するか、なくなるのが一般的です。年齢や就労状況などに応じて公的年金の受給も始まりますが、現役時代に比べると多くのケースで収入は減少します。また、会社員などの場合には定年退職時に退職金を受け取れる場合もありますが、それだけで十分とは言い切れない可能性もあります。このため、定年退職などが徐々に近づいてくる50代のうちに、老後資金を十分に貯めておけると安心です。

50代はほかの年代に比べて収入が高い傾向があり、子どもが独立した場合などには教育費や生活費の負担が軽くなることもあるため、本格的に老後資金の準備を始める人も多くなります。

  • 50歳代の総世帯の1ヶ月の消費支出は、約30万円
  • 50代では、子どもの進学や住宅購入などのライフイベント支出に貯金額が左右される場合がある
  • 50代では、本格的に老後資金の準備を進めるケースも多い

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50代におすすめの貯金方法・資産形成

では、50代ではどのような方法でお金を貯めていくのが良いでしょうか。将来のライフイベントや目的に応じて、貯金や資産形成の方法を使い分けることで、効率的にお金を貯められるだけでなく、必要なときに引き出しやすいといったメリットも期待できます。また、ライフプランに合わせて目標となる金額や時期をあらかじめ決めておくことで、より計画的に貯金を進めることができます。

教育費に備える貯金方法・資産形成

子どもにかかる教育費に備えてお金を貯める方法には、一例として次の方法があります。

学資保険

学資保険は子どもにかかる教育費に備える生命保険の一つで、貯蓄機能と保障機能を併せ持っています。払い込んだ保険料の一部は積み立てられ、満期時には満期保険金が支払われます。商品やプランによっては、満期保険金とは別に、子どもの中学や高校などへの入学に合わせて祝金を受け取れるタイプや、大学進学後(18歳以降など)に数年にわたって祝金を受け取れるタイプもあります。

また、通常は学資保険の保険料払込期間中に、万が一契約者が死亡した場合や高度障害など所定の状態になった場合には、その後の保険料の支払いが免除されます。

ただし、新規契約できる子ども(被保険者)の年齢は、一般的に12歳前後までが上限とされています。また、契約者となる親などの年齢にも、40歳代から60歳代といった上限が設けられています。商品プランによっては、50歳代では加入できない場合がありますので、事前に確認が必要です。
※契約時の条件や解約などによっては、祝金や満期保険金の受取総額が払込保険料の総額を下回る場合もあります。

養老保険

養老保険は、貯蓄機能と保障機能を併せ持つ生命保険の一つです。保険期間中に死亡・高度障害状態になった場合には死亡保険金、生存して満期を迎えた場合には死亡保険金と同額の満期保険金が受け取れます。一般的に75歳~80歳程度まで契約でき、教育費だけを目的とした生命保険ではありませんが、満期を子どもの入学・進学時に合わせて契約することで、満期保険金を教育費に充てることもできます。

終身保険

終身保険は、基本的には亡くなったときに死亡保険金が支払われる死亡保障の保険ですが、貯蓄機能と保障機能を併せ持っています。契約後、所定の期間経過後に解約をすると、解約返戻金を受け取れます。解約返戻金の受取時期によっては、教育費のほか、老後資金などの貯金目的にも活用できます。一般的に、80歳~85歳程度まで契約できます。
※契約時の条件や解約時期などによっては、解約返戻金額が払込保険料の総額を下回る場合もあります。

住宅購入費に備える貯金方法・資産形成

住宅購入に向けてお金を貯める方法には、一例として次の方法があります。

財形住宅貯蓄

財形貯蓄制度は、勤務先に制度が導入されている場合に、給与やボーナスから一定額を天引きして積み立てる貯蓄制度です。目的ごとに一般財形貯蓄、財形年金貯蓄、財形住宅貯蓄の3種類があり、このうち財形住宅貯蓄は住宅取得や増改築(リフォーム)を目的とした貯蓄です。55歳未満の人が始められ、希望の金額を積み立てます。住宅取得や増改築の費用に充てるために引き出した場合には、後述する財形年金貯蓄と合わせて元利合計550万円までの利子が非課税になります。

50代後半になると利用できませんが、50代前半までに住宅を購入する場合などに活用できます。

老後に備える貯金方法・資産形成

老後資金のためにお金を貯める方法には、一例として次の方法があります。

財形年金貯蓄

財形年金貯蓄は財形貯蓄制度の一つで、老後のためにお金を貯めることを目的とした貯蓄です。55歳未満の人が始められ、5年以上の期間にわたって希望の金額を積み立てます。積み立てたお金は60歳以降所定の時期から5年以上の期間にわたり、年金として受け取ります。この場合、財形住宅貯蓄と合わせて元利合計550万円まで(保険などは払込額385万円まで)の利子が非課税になります。非課税措置は、年金の支払いが終わるまで継続されます。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoは、老後資金を準備するために、公的年金の上乗せとして個人が任意で加入する年金制度です。(1)掛金の所得控除、(2)運用益が非課税、(3)受取時の所得控除という、三つの税制優遇を受けられます。自営業や専業主婦(夫)などの人(国民年金の第1号被保険者、第3号被保険者)は60歳未満、会社員・公務員などの人(第2号被保険者)は65歳未満で利用できます※。

積立金額は月5,000円から、拠出限度額の範囲内で自由に設定します。積み立てた掛金は定期預金、貯蓄型の生命保険、投資信託のうち、口座を保有する金融機関が提供する運用商品の購入に充てて運用します。

運用した資産は、原則60歳以降に受け取りますが、60歳から受け取るには、それまでにiDeCoに加入していた期間など(確定拠出年金の通算加入者等期間)が10年以上必要です。10年に満たない場合は、受給可能になる年齢が繰り下げられますので、50代からiDeCoに加入する場合には、受け取り始める年齢を確認しておくことが大切です。
※iDeCoの加入可能年齢は、2026年4月1日に施行される国民年金法の改正後、公布から3年以内に、上限が70歳未満に引き上げられる予定です。

さまざまな目的に備えられる貯金方法・資産形成

特定のライフイベントや使い道が決まっていない場合を含め、さまざまな目的に向けて備えられる方法もあります。

預貯金

普通預金や定期預金は、特定の目的がある場合だけでなく、決まった目的がなくても、お金を貯めるために利用できます。預け入れに年齢制限はありませんので、お金を貯めたいときにいつでも始められます。

少額から計画的にお金を貯めたい場合には、毎月1万円など、あらかじめ定めた金額を定期的に預け入れて積み立てる積立定期預金を利用することもできます。

一般財形貯蓄

財形貯蓄制度には、目的を問わない一般財形貯蓄もあります。任意の金額を3年以上の期間にわたって積み立て、貯蓄開始から1年経過すればいつでも自由に引き出せます。財形住宅貯蓄や財形年金貯蓄のような非課税措置はありませんが、使い道が自由なため、さまざまな目的に活用できます。また、年齢制限もないため、いつでも始められます。

NISA

株式や投資信託などでお金を増やしたい場合は、一定額まで税金がかからない少額投資非課税制度「NISA」を活用することもできます。2025年現在の制度では、一定の要件を満たす投資信託を積立運用する「つみたて投資枠」では年間120万円まで、上場株式や投資信託への一括投資や積立投資ができる「成長投資枠」では年間240万円までの投資について、運用益が非課税となります。

現在のNISA制度は恒久的な制度で、非課税になる期間も無期限です。また、18歳以上であれば上限の年齢制限もないためいつでも始められ、運用実績を見ながら、目的を問わずいつでも解約・引き出しができます。ただし、株式や投資信託には値動きがあり、元本保証はありません。価格変動などのリスクを十分に理解したうえで、貯金よりも高いリターンを期待したい場合に活用しましょう。

  • 教育費の準備に活用できる金融商品の一例には、学資保険、養老保険、終身保険などがあるが、学資保険では申込可能な契約者の上限年齢に要注意
  • 財形住宅貯蓄と財形年金貯蓄は、55歳未満の人が始められる
  • 預貯金、一般財形貯蓄、NISAは目的を問わず利用できる

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貯金を増やすには、家計の見直しも大切

貯金を増やすには、家計収支のなかから貯金に回すお金を確保することが必要です。思うように積立てができない場合や、貯金額を増やしたい場合は、家計を見直してみるのも有効な方法です。

家計の見直しは、ライフステージの変化に合わせて行う場合と、日常的に行う場合があります。

ライフステージに合わせて家計を見直す場合

年齢を重ねたり、ライフイベントを迎えたりして、ライフステージが変わるタイミングでは、家計収支の状況も変化します。それに伴い、貯金に充てられる金額が変わったり、保有していた貯金の取り崩しが必要になったりする場合もあります。次に挙げるようなライフイベントを迎えたときには、家計の見直しが可能です。

働き方が変わり収入が増減したとき

転職、退職、独立開業などをしたときには、収入が増減する場合があります。収入が増えれば貯金をしやすくなりますが、収入が減ると貯金に回せる金額が減ることもあります。

子どもの独立

子どもがいる場合、子どもが独立した後には通常、世帯の日常生活費が少なくなります。その結果、家計にゆとりが生まれ、貯金しやすくなることもあります。また、扶養する家族が減るため、生命保険による死亡保障の必要額も変わります。生命保険を見直すことで、保険料の負担が減る場合もあります。

住宅の購入

住宅の購入時には、物件の購入費や諸費用などでまとまった支出が発生します。住宅ローンを利用して購入する場合、多くのケースで団体信用生命保険(団信。万が一の死亡や高度障害の際に残債相当の保険金が支払われ、住宅ローンが完済される生命保険)に加入します。すでに死亡保障の生命保険に加入している場合は、団信への加入によって保障が重複し、生命保険を見直すことで毎月の保険料負担が軽くなることもあります。その結果、貯金に充てるゆとりが生まれる場合もあります。

必要に応じて日常的に家計を見直す場合

大きなライフステージの変化がない時期にも、必要に応じて家計を見直すことは可能です。一般的には、住居費、生命保険料、通信費などの固定費を優先的に見直すと効果的です。一度見直しを行えば、その後も継続的に支出を抑えられます。

また、ライフスタイルによって実現のしやすさには個人差がありますが、外食費や趣味・娯楽費、交際費などの変動費を見直すことで、家計から貯金に回せるお金を増やせる場合もあります。

見直しができる可能性のある固定費の一例
・住居費
・生命保険料
・通信費
・光熱費
・そのほか(自動車関係費、教育費、定期購入・サブスクリプションサービス利用料など)

筆者作成

見直しができる可能性のある変動費の一例
・外食費
・趣味・娯楽費
・交際費
・そのほか

筆者作成

<保険を見直すときの注意点(ライフネット生命より)>

現在ご契約されている保険契約の解約を前提に、新たな保険契約の申し込みを検討される場合には、下記の点にご注意ください。

お客さまの健康状態などにより、新たに保険に入り直すことができない場合があります。保険を解約して新たな保険に入り直す際には、新たな保険契約のお引き受けの結果が判明した後に解約の手続きを行ってください。
保険を解約すると保障がなくなります。解約後に契約をもとの状態に戻すこと(復活)はできません。
新たな保険は、解約した元の保険とは別の契約となります。そのため、新たな保険については責任開始日が変わるとともに、免責期間はゼロからの開始になりますのでご注意ください。

  • 子どもが独立した後には、家計にゆとりが生まれ、貯金しやすくなることがある
  • 住宅ローンの契約時に団信へ加入することで、生命保険の見直しが可能になることがある
  • 日常的に家計を見直すときには、固定費を優先的に行うのが効果的

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Q&A

50代では、手取り収入からどれくらいの割合を貯金すればいいですか?

収入からどれくらい貯金ができるかは、収入額、家族構成、日常生活費、ライフイベントの有無といった個人の状況によって変わります。参考までに、50歳代で金融資産を保有している世帯で、年間手取り収入(臨時収入を含む)から預貯金に振り分けた割合は、二人以上世帯で平均12%、単身世帯で平均13%です。したがって、手取り収入の1割以上を目安に、定期的に貯金をできるとよいでしょう。

出典:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯、単身世帯](2024年)の年間手取り収入(臨時収入を含む)からの預貯金への振り分け割合(金融資産保有世帯のうち金融資産に振り分けた世帯)」より

50代では、どのような目的のために貯金をする人が多いですか?

金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯、単身世帯](金融資産保有世帯)(2024年)」によると、50歳代の金融資産の保有目的の上位三つは、二人以上世帯で「老後の生活資金」(74.2%)、「病気や不時の災害への備え」(45.7%)、「こどもの教育資金」(19.4%)です。単身世帯では、「老後の生活資金」(68.0%)、「病気や不時の災害への備え」(38.8%)、「とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心」(24.7%)となっています。50代では家族構成にかかわらず、老後資金の準備が重要であることがわかります。また、病気や災害などの不測の事態に備えて貯金をしておくことも大切です。

まとめ

50歳代の金融資産保有額の平均は、二人以上の世帯で1,168万円(中央値は250万円)、単身世帯では1,087万円(中央値は30万円)です。毎月の日常生活費(消費支出)は50歳代の総世帯で約30万円かかりますが、二人以上の世帯では約35~36万円です。二人以上の世帯ではほかの年齢階級に比べて消費支出が高いため、50代では家計管理をきちんと行うことが大切です。また、子どもの教育費や住居費など、さまざまなライフイベントにかかわる支出も伴いますので、老後資金の準備に向けて計画的にお金を貯めていきたいものです。

貯金の方法は、預貯金、学資保険、財形貯蓄、iDeCo、NISAなどから、目的に合わせて使い分けることが大切です。また、家計を見直して固定費を減らすことも、貯金を増やすために有効です。

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