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40代の平均貯金額・中央値はいくら?おすすめの貯め方を解説

40代の収入・支出も合わせて確認

40代の平均貯金額・中央値はいくら?おすすめの貯め方を解説

ファイナンシャルプランナー 加藤 梨里
マネーステップオフィス株式会社代表

40代の平均貯金額は、二人以上世帯で944万円、単身世帯で883万円です。この年代は、子どもの教育費や住宅購入などライフイベントに伴う支出が増える時期でもあります。そのため、家計を見直し、計画的に貯金をすることが大切です。

更新日2026.02.04

掲載日2026.02.04

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40代では一般的に、住宅購入や子どもの教育費など、ライフイベントにかかわる支出が増え、貯金を増やすことが難しい場合があります。では、40代ではどれくらいの貯金をしておくとよいのでしょうか。貯金額の平均やおすすめの貯金方法などについて解説します。

40代の平均貯金額と中央値

まず、40代の平均貯金額を確認してみましょう。

※ここでの貯金とは、預貯金のほか、各種金融商品を含みます。

40代世帯の平均貯金額と中央値

金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯、単身世帯](2024年)」によると、世帯主が40歳代で二人以上の世帯の金融資産保有額の平均は、944万円です。また、単身世帯の平均は883万円です。

この数値は、金融資産を保有していない世帯も含めた平均額です。40歳代では、二人以上世帯の25.7%、単身世帯の33.3%が金融資産を保有していません。一方、金融資産を保有している世帯の中には、3,000万円以上の高額な資産を持つ世帯もあり、金融資産の保有額には大きな個人差があることがわかります。

そこで、平均値と並んで一般的な家計像を捉えるために参照できるのが「中央値」です。中央値とは、調査対象世帯を金融資産の保有額が少ない順または多い順に並べたとき、ちょうど真ん中に位置する世帯の金融資産保有額を指します。40歳代では、金融資産保有額の中央値は二人以上世帯で250万円、単身世帯で85万円です。例えば二人以上世帯の場合、金融資産を保有している世帯のおよそ半分の世帯は保有額が250万円未満、もう半分の世帯は250万円超を保有していることになります。

image

40歳代の金融資産保有額の平均額と中央値(金融資産を保有していない世帯を含む)の比較図。二人以上世帯は平均944万円、中央値250万円。単身世帯は平均883万円、中央値85万円。

出典:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯、単身世帯](2024年) 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)(世帯主の年齢別40歳代)」より筆者作成

40歳代の金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)

保有金融資産額

二人以上世帯

単身世帯

金融資産非保有

25.7%

33.3%

~100万円未満

11.2%

15.4%

100~200万円未満

6.2%

7.7%

200~300万円未満

6.1%

5.2%

300~400万円未満

4.6%

4.0%

400~500万円未満

3.3%

1.2%

500~700万円未満

7.7%

4.9%

700~1,000万円未満

6.4%

4.6%

1,000~1,500万円未満

8.2%

5.9%

1,500~2,000万円未満

3.8%

2.8%

2,000~3,000万円未満

5.5%

3.7%

3,000万円以上

6.5%

8.6%

無回答

4.9%

2.5%

平均

944万円

883万円

中央値

250万円

85万円

出典:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯、単身世帯](2024年) 金融資産保有額(金融資産を保有していない世帯を含む)(世帯主の年齢別40歳代)」より筆者作成

40代の平均給与

お金をどれくらい貯められるかは、収入の影響を受けることも考えられます。そこで、40代の平均給与を確認してみましょう。国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、40~44歳の平均給与(年間)は約501万円、45~49歳では約521万円です。

19歳以下から70歳以上までの年齢階層別の平均給与を見ると、50歳代までは年齢が高くなるにつれて平均給与がおおむね高くなっています。収入のピークとなる50歳代に向けて、40歳代の間に収入が増える場合もあります。収入が増えれば、貯金に回せるお金も増やしやすくなると考えられます。

ただし平均給与には性別による違いがあり、いずれの年代も男性が女性を大きく上回っています。また、女性の場合は30歳代から50歳代にかけての平均給与がほぼ横ばいになっています。そのため、貯金のしやすさには男女で差が生じるとも考えられます。

image

民間給与実態統計調査(2023年)年齢階層別の平均給与グラフ。19歳以下合計:112万円、女性:93万円、男性:133万円。20~24歳合計:267万円、女性:253万円、男性:279万円。25~29歳合計:394万円、女性:353万円、男性:429万円。30~34歳合計:431万円、女性:345万円、男性:492万円。35~39歳合計:466万円、女性:336万円、男性:556万円。40~44歳合計:501万円、女性:343万円、男性:612万円。45~49歳合計:521万円、女性:343万円、男性:653万円。50~54歳合計:540万円、女性:343万円、男性:689万円。55~59歳合計:545万円、女性:330万円、男性:712万円。60~64歳合計:445万円、女性:278万円、男性:573万円。65~69歳合計:354万円、女性:222万円、男性:456万円。70歳以上合計:293万円、女性:197万円、男性:368万円。全体平均合計:460万円、女性:316万円、男性:569万円。※1年を通じて勤務した給与所得者の1人あたりの平均給与

出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」よりライフネット生命作成

ポイント

  • 40代「二人以上世帯」の金融資産保有額の平均は944万円(中央値250万円)
  • 40代「単身世帯」の金融資産保有額の平均は883万円(中央値85万円)
  • 40代の平均給与(年間)は40~44歳では約501万円、45~49歳では約521万円

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40代の主な支出とライフイベント

貯金をどれくらいできるかは、日常生活やライフイベントにかかる支出の影響も受けるでしょう。そこで、40代の主な支出とライフイベントを確認してみましょう。

40代の毎月の生活費

まず、日常生活にかかる生活費を確認してみましょう。総務省統計局「家計調査(家計収支編)2024年」によると、世帯主の年齢階級が40歳~49歳の世帯の消費支出は302,642円です。食費、住居費、水道光熱費といった日常生活費として、平均で毎月約30万円かかることがわかります。

総世帯の消費支出(世帯主の年齢階級40歳~49歳)

項目

金額(月額)

食料

82,817円

(うち外食費)

(18,683)円

住居

21,006円

光熱・水道

20,187円

家具・家事用品

11,168円

被服及び履物

11,745円

保健医療

11,526円

交通(自動車等関係費含む)

31,487円

通信

11,628円

教育

22,037円

教養娯楽

32,507円

その他の消費支出(交際費・その他雑費など)

46,535円

消費支出

302,642円

出典:総務省統計局「家計調査(家計支出編)」2024年「総世帯1世帯あたり1か月間の収入と支出(世帯主の年齢階級40~49歳)」をもとに筆者作成

生活費のかかりかたは、家族構成や年齢による違いも考えられます。そこで参考として、二人以上世帯の1ヶ月の支出をみてみましょう。40~44歳の消費支出は308,628円、45~49歳では349,705円です。

45~49歳では、40~44歳に比べて消費支出が高くなっています。その主な要因は「教育」や交際費・その他雑費などの「その他の消費支出」です。40代後半になると、子どものいる世帯では、子どもの進学や、子どもを通じた交友関係の広がりなどにより、教育費や交際費などの支出が増える可能性があると考えられます。

世帯主の年齢階級別1世帯当たり1か月間の収入と支出(二人以上の世帯、世帯主の年齢40~44歳、45~49歳)

40~44歳

45~49歳

項目

金額(月額)

金額(月額)

食料

90,671円

92,762円

(うち外食費)

20,603円

20,255円

住居

18,188円

17,420円

光熱・水道

21,455円

22,950円

家具・家事用品

12,520円

12,459円

被服及び履物

13,181円

13,903円

保健医療

12,234円

13,517円

交通(自動車等関係費含む)

31,108円

37,239円

通信

11,192円

13,924円

教育

19,367円

34,542円

教養娯楽

35,760円

35,800円

その他の消費支出(交際費・その他雑費など)

42,952円

55,189円

消費支出

308,628円

349,705円

出典:総務省統計局「家計調査(家計収支編)2024年 二人以上の世帯 1世帯当たり1か月間の収入と支出 世帯主の年齢階級 40~44歳、45~49歳」をもとに筆者作成

40代の主なライフイベント

40代では、大きなライフイベントを迎えてまとまった支出が発生することもあります。日常生活費とは別に支出が発生すると、思うように貯金ができないことも考えられます。

そこで、40代で迎えることが多いライフイベントの一例と、その支出を挙げてみましょう。

image

20代から90代までのライフステージ(独身、夫婦、子育て、子ども独立後、老後)と、それに伴うライフイベント(就職、結婚、子どもの誕生、住宅購入、子どもの進学・独立、定年退職)、収入(給与、退職金、公的年金)、支出(基本生活費、結婚費用、出産費用、住宅購入費用、教育費用、進学費用、住宅ローン返済、老後費用、親の介護費用、自分の介護費用)のイメージを示したグラフ(一例)。収入・支出、ライフイベントは一般的なイメージの一例です。

ライフネット生命作成

出産費用

子どもを授かった場合、出産時に費用がかかります。「出産育児一時金」などによる補助はありますが、自然分娩の場合、2025年現在は分娩にかかる費用は公的医療保険の対象外で、入院費用なども含め、自己負担を伴う場合があります。

また子どもの誕生を機に、赤ちゃん用品や子ども用の家具、おもちゃなど子育てに関連する物品の購入費、自宅の住み替えやリフォームの費用がかかる場合もあります。家族の人数が増えるため、日常生活費も夫婦2人の生活に比べて増加する場合があります。

子どもの教育費

子育て期間中には、子どもを幼稚園や学校などに通わせるための費用がかかります。また、家庭の教育方針や本人の希望に応じて、習い事や塾などの費用がかかることもあります。子どもの進路によって個人差はありますが、親が40代以降の時期は子どもの進学時期と重なる、塾通いや習い事が増えるといった理由で、教育費の負担が重くなる場合もあります。

幼稚園から高校までにかかる学習費総額と大学でかかる教育費負担の合計額
(単位:万円)

高校までの進路

幼稚園
(3年間)

小学校
(6年間)

中学校
(3年間)

高校
(3年間)

高校まで合計
(15年間)

大学
(文系の場合、4年分)

総額
(19年分)

すべて公立

53.2

219.7

162.6

178.5

614.0

481.2

1,095.2

幼稚園だけ私立

103.8

219.7

162.6

178.5

664.6

481.2

1,145.8

高校だけ私立

53.2

219.7

162.6

352.1

787.7

481.2

1,268.8

幼稚園・高校が私立

103.8

219.7

162.6

352.1

838.3

481.2

1,319.4

小学校だけ公立

103.8

219.7

467.2

352.1

1,142.8

689.8

1,832.6

すべて私立

103.8

1,045.7

467.2

352.1

1,968.9

689.8

2,658.6

※幼稚園から高校までは学習費総額(学校教育費、学校給食費および学校外活動費の合計)、大学は入学費用と在学費用(4年間分)の合計額

出典:文部科学省「子供の学習費調査」(令和5年度)、日本政策金融公庫「教育費負担の実態調査」(2021年)をもとに筆者作成

住宅購入費

住宅を購入する場合は、物件の購入費や諸費用が必要です。住宅ローンを利用する場合、老後までに完済できるよう返済計画を立てるため、40代までに購入する人が多い傾向にあります。

物件価格、住宅ローンの借入額、頭金を充てるかどうかなどの条件によって、購入時のコストや購入後の住居費支出には差が生じます。住宅ローン控除や子育て世帯向けの住宅支援事業など、住宅購入費用負担を抑える制度もあります。しかし、近年は一部で物件価格が上昇しているため、住居関連の費用負担が重くなる場合もあります。

住宅購入の所要資金の平均額

マンション

5,592万円

土地付注文住宅

5,007万円

注文住宅

3,936万円

建売住宅

3,826万円

中古マンション

3,033万円

中古戸建

2,573万円

出典:住宅金融支援機構「2024年度 フラット35利用者調査」より引用

ポイント

  • 40歳代の総世帯の毎月の消費支出は約30万円
  • 40代では、家族構成の変化による生活費の増減や、子どもの進学や住宅購入などのライフイベント支出に貯金額が左右される場合がある
  • 住宅購入費用を抑える制度もあるが、物件価格上昇で負担増の可能性がある

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40代におすすめの貯金方法・資産形成

では、40代ではどのような方法でお金を貯めていくのが良いでしょうか。将来のライフイベントや目的に応じて貯金や資産形成の方法を使い分けると、効率的にお金を貯められる、お金が必要なときに引き出しやすいといったメリットも期待できます。また、ライフプランに合わせて目標となる金額や時期を決めておくと、計画的に貯めることができます。

教育費に備える貯金方法・資産形成

子どもにかかる教育費に備えてお金を貯める方法には、一例として次の方法があります。

学資保険

学資保険は子どもにかかる教育費に備える生命保険の一つで、貯蓄機能と保障機能を併せ持っています。払い込んだ保険料の一部は積み立てられ、満期時には満期保険金が支払われます。商品やプランによっては、満期保険金とは別に、子どもの中学や高校などへの入学に合わせて祝金を受け取れるタイプや、大学進学後(18歳以降など)に数年にわたって祝金を受け取れるタイプなどもあります。

また通常、学資保険の保険料払込期間中に万が一、契約者が死亡または高度障害など所定の状態などに該当した場合には、その後の保険料払込が免除されます。

※契約時の条件や解約などによっては、祝金や満期保険金の受取総額が払込保険料の総額を下回る場合もあります。

養老保険

養老保険は、貯蓄機能と保障機能を併せ持つ生命保険の一つです。保険期間中に死亡・高度障害状態になった場合には死亡保険金、生存して満期を迎えた場合には死亡保険金と同額の満期保険金が受け取れます。教育費だけを目的とした生命保険ではありませんが、満期を子どもの入学・進学時に合わせて契約することで、教育費に備えてお金を貯めるために活用できます。

終身保険

終身保険は、基本的には亡くなったときに死亡保険金が支払われる死亡保障の保険ですが、貯蓄機能と保障機能を併せ持っています。契約後、所定の期間経過後に解約をすると、解約返戻金を受け取れます。解約返戻金の受取時期によっては、子どもの教育費にも活用できます。

※契約時の条件や解約時期などによっては、解約返戻金額が払込保険料の総額を下回る場合もあります。

住宅購入費に備える貯金方法・資産形成

住宅購入に向けてお金を貯める方法には、一例として次の方法があります。

財形住宅貯蓄

財形貯蓄制度は、勤務先に制度が導入されている場合に、給与やボーナスから一定額を天引きして積み立てる貯蓄制度です。目的ごとに一般財形貯蓄、財形年金貯蓄、財形住宅貯蓄の3種類があり、このうち財形住宅貯蓄は住宅取得や増改築(リフォーム)を目的とした貯蓄です。55歳未満の人が始められ、希望の金額を積み立てます。住宅取得や増改築の費用に充てるために引き出した場合には、後述する財形年金貯蓄と合わせて元利合計550万円までの利子が非課税になります。

老後に備える貯金方法・資産形成

老後資金のためにお金を貯める方法には、一例として次の方法があります。

財形年金貯蓄

財形年金貯蓄は財形貯蓄制度の一つで、老後のためにお金を貯めることを目的とした貯蓄です。55歳未満の人が始められ、希望の金額を積み立てます。満60歳以上で老後の生活資金のために年金として受け取る場合には、財形住宅貯蓄と合わせて元利合計550万円まで(保険などは払込額385万円まで)の利子が非課税になります。非課税措置は、年金の支払いが終わるまで継続されます。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCoは、老後資金を準備するために、公的年金の上乗せとして個人が任意で加入する年金制度です。月5,000円から、拠出限度額の範囲内で任意の金額を積み立てて運用し、原則60歳以降に受け取ります。定期預金、貯蓄型の生命保険、投資信託のうち、口座を保有する金融機関が提供する運用商品の中から選んで運用します。(1)掛金の所得控除、(2)運用益が非課税、(3)受取時の所得控除という、三つの税制優遇が特徴です。

さまざまな目的に備えられる貯金方法・資産形成

特定のライフイベントや使い道が決まっていない場合を含め、さまざまな目的に向けて備えられる方法もあります。

預貯金

自由に預け入れや引き出しができる普通預金や、3ヶ月、1年、5年などあらかじめ定めた期間(満期)まで預け入れる定期預金は、特定の目的がある場合だけでなく、決まった目的がなくても、お金を貯めるために利用できます。

少額から計画的にお金を貯めたい場合には、毎月1万円など、あらかじめ定めた金額を定期的に預け入れて積み立てる積立定期預金を利用することもできます。

一般財形貯蓄

財形貯蓄制度には、目的を問わない一般財形貯蓄もあります。貯蓄開始から1年経過すればいつでも自由に引き出せます。財形住宅貯蓄や財形年金貯蓄のような非課税措置はありませんが、自由な使い道のために活用できます。

NISA

株式や投資信託などによる投資でお金を増やしたい場合には、一定額まで税金がかからない少額投資非課税制度「NISA」を活用することもできます。2025年現在の制度では、「つみたて投資枠」として年間120万円まで、「成長投資枠」として年間240万円までの投資について、運用益が非課税になります。

「つみたて投資枠」では、一定の要件を満たす投資信託を積立購入して運用しますので、少しずつお金を貯めながら増やしたいというときにも利用できます。「成長投資枠」では、上場株式や投資信託への一括投資または積立投資が可能です。

現在のNISA制度は恒久的な制度で、非課税になる期間も無期限のため、いつでも始められ、運用実績を見ながらいつでも解約・引き出すことができます。ただし、株式や投資信託には値動きがあり、元本保証はありません。価格変動などのリスクを十分に理解したうえで、貯金以上のリターンを期待するときに活用できます。

ポイント

  • 40代では、目的別に貯金・資産形成方法を選ぶと効率的に貯められる
  • 教育費に備えるための金融商品の一例としては学資保険、養老保険、終身保険など、住宅購入に備えるための金融商品の一例としては財形住宅貯蓄などが挙げられる
  • 目的が決まっていない場合は預貯金や一般財形貯蓄が利用できる

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貯金を増やすには、家計の見直しも大切

貯金を増やすには、家計収支の中から貯金に回すお金を確保することが必要です。思うように積立てができない場合や、貯金額を増やしたい場合は、家計を見直してみるのも一つの方法です。

家計の見直しは、ライフステージの変化に合わせて行う場合と、日常的に行う場合があります。

ライフステージに合わせて家計を見直す場合

年齢を重ねたり、ライフイベントを迎えたりして、ライフステージが変わるタイミングでは、家計収支の状況が変わることがあります。それにより、家計収支から貯金に充てられる金額が変わったり、保有していた貯金を取り崩したりする場合もあります。一例として次に挙げるライフイベントを迎えたときには、家計の見直しが必要になります。

働き方が変わり収入が増減したとき

転職、退職、独立開業などによって、収入が増減する場合があります。収入が増えれば貯金をしやすくなりますが、収入が減ると貯金に回せる金額が減ることもあります。

子どもの誕生・独立

子どもが産まれたときには、出産や育児に伴う出費が生じるだけでなく、家族の人数が増える分、その後の生活費が以前よりも増えることがあります。生活水準が変わらなくても、家計から貯金に回せる余裕が少なくなる可能性もあります。また、将来にかかる子どもの教育費に備えて、計画的に貯金をする必要性も高まります。

反対に、子どもが独立した後には、通常は世帯でかかる日常生活費が少なくなります。家計にゆとりが生まれ、貯金をしやすくなる場合もあるでしょう。ただし、定年退職が近づくと給与水準が下がることもあるため、老後資金を見据えて貯金をする重要性も増します。

住宅の購入

住宅の購入時には物件の購入費や諸費用などでまとまった支出を伴いますが、住宅ローンを契約して購入する場合には、多くのケースで購入前と比べて住居費の負担額が変わります。

また、多くのケースで団体信用生命保険(団信。万が一の死亡や高度障害の際に残債相当の保険金が支払われ、住宅ローンが完済される生命保険)に加入するため、生命保険の見直しが必要になる場合もあります。住宅ローンの借り入れ前から死亡保障の生命保険に契約している場合などに、団信への加入によって保障が重複したり、必要保障額の目安に比べて保障額が過剰になったりすることがあるためです。すでに契約している生命保険の保険金額の減額や、一部解約をした場合などには、毎月の保険料負担が軽くなることもあります。その結果、貯金に充てるゆとりが生まれる場合もあります。

必要に応じて日常的に家計を見直す場合

大きなライフステージの変化がない時期にも、必要に応じて家計を見直すことは可能です。一般的には、住居費、生命保険料、通信費などの固定費を優先的に見直すと効果的です。一度見直しを行えば、その後も継続的に支出を抑えられます。

また、ライフスタイルによって実現のしやすさには個人差がありますが、外食費や趣味・娯楽費、交際費などの変動費を見直すことで、家計から貯金に回すお金を増やせる場合もあります。

見直しができる可能性のある固定費の一例
・住居費
・生命保険料
・通信費
・光熱費
・そのほか(自動車関係費、教育費、定期購入・サブスクリプションサービス利用料など)

筆者作成

見直しができる可能性のある変動費の一例
・外食費
・趣味・娯楽費
・交際費
・そのほか

筆者作成

<保険を見直すときの注意点(ライフネット生命より)>

現在ご契約されている保険契約の解約を前提に、新たな保険契約の申し込みを検討される場合には、下記の点にご注意ください。

お客さまの健康状態などにより、新たに保険に入り直すことができない場合があります。保険を解約して新たな保険に入り直す際には、新たな保険契約のお引受けの結果が判明した後に解約の手続きを行ってください。

保険を解約すると保障がなくなります。解約後にご契約をもとの状態に戻すこと(復活)はできません。

新たな保険は、解約した元の保険とは別のご契約となります。そのため、新たな保険については責任開始日が変わるとともに、免責期間はゼロからの開始になりますのでご注意ください。

ポイント

  • 貯金に充てるお金を確保するために、ライフイベントに合わせて家計を見直すことが大切
  • 日常的な家計を見直して、貯金に充てるお金を確保することもできる
  • 家計の見直しは、固定費を優先的に行うのが効果的

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Q&A

40代では、手取り収入からどれくらいの割合を貯金すればいいですか?

収入からどれくらい貯金ができるかは、収入額、家族構成、日常生活費、ライフイベントの有無といった個人の状況によって変わります。参考までに、40歳代で金融資産を保有している世帯で、年間手取り収入(臨時収入を含む)から預貯金に振り分けた割合は、二人以上世帯で平均13%、単身世帯で平均12%です。したがって、手取り収入の1割以上を目安に、定期的に貯金をできるとよいのではないでしょうか。

出典:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯、単身世帯](2024年)の年間手取り収入(臨時収入を含む)からの預貯金への振り分け割合(金融資産保有世帯のうち金融資産に振り分けた世帯)」より

40代では、どのような目的のために貯金をする人が多いですか?

金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯、単身世帯](金融資産保有世帯)(2024年)」によると、40歳代の金融資産の保有目的の上位三つは、二人以上世帯で「老後の生活資金」(60.9%)、「こどもの教育資金」(44.8%)、「病気や不時の災害への備え」(40.0%)です。単身世帯では、「老後の生活資金」(65.3%)、「病気や不時の災害への備え」(44.0%)、「とくに目的はないが、金融資産を保有していれば安心」(27.8%)となっています。40代では、ライフステージに応じて子どもの教育資金や老後資金を貯めることに加え、病気や災害などの不測の事態に備えて貯金をしておくことも大切です。

まとめ

40歳代の金融資産保有額の平均は、二人以上の世帯で944万円(中央値は250万円)、単身世帯では883万円(中央値は85万円)です。毎月の生活費は40歳代の総世帯で約30万円かかりますが、この年代では住宅の購入や子どもの教育費など、さまざまなライフイベントによる支出が増えることがあるため、貯金が難しくなる場合もあります。

貯金の方法は、預貯金、学資保険、財形貯蓄、iDeCo、NISAなどから、目的に合わせて使い分けることが大切です。また、固定費を減らすなどにより家計を見直すことも、貯金を増やすためのポイントです。

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