子育て
男の子・女の子の服装例や写真撮影の費用相場も紹介
堀内 麻衣子
ライター
お子さまが3歳、5歳、7歳を迎える頃、「そろそろ七五三かな?」と考えるご家庭も多いのではないでしょうか。七五三は、子どもの成長を祝い、これからの幸せを願う日本ならではの大切な行事です。この記事では、初めての方でも安心して準備が進められるよう、基本から実践的なポイントまでわかりやすくご紹介します。
更新日2026.07.15
掲載日2026.07.15

お子さまの健やかな成長を祝う七五三。初めての七五三となると「いつ、どんなふうにお祝いすればいいの?」と迷うこともあるかもしれません。七五三の由来から、参拝の時期や準備の流れ、服装や写真撮影のポイントまで、知っておきたい情報をひととおりまとめました。安心して当日を迎えるためのヒントとして、ぜひご活用ください。

七五三といえば、なんとなく行事のイメージはわくけれど、なぜ3歳・5歳・7歳なのか、その由来や意味までは詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。ここでは、その由来と今に続く意味、年齢ごとの儀式や地域ごとの違いを簡単にご紹介します。

七五三は、古くから行われてきた「髪置き(かみおき)」「袴着(はかまぎ)」「帯解き(おびとき)」といった成長の儀式に由来するといわれていますが、現在のように七五三を盛大にお祝いする風習は、江戸時代以降に広まったとされています。
当時は医療が今ほど発達しておらず、乳幼児の死亡率も高かったことから、子どもを七五三の年齢まで無事に育てることは、決してあたり前ではありませんでした。
そうした背景のもと、3歳・5歳・7歳という節目に、神さまへ感謝をささげ、これからの健やかな成長と幸せを願う風習が生まれたと考えられています。

七五三は、3歳・5歳・7歳それぞれに意味があります。
3歳(男女共通):「髪置き(かみおき)」 それまでは剃っていた髪を伸ばし始める儀式。
5歳(男の子):「袴着(はかまぎ)」 初めて袴を着用する儀式。
7歳(女の子):「帯解き(おびとき)」 初めて大人と同じ帯を結ぶ儀式。
これらの儀式は江戸時代に一般庶民にも広まり、今もこの節目でお祝いする習慣が続いています。

七五三の祝い方は、地域によって少しずつ違いがあります。例えば、昔ながらの習慣を大切にして数え年でお祝いする地域もあれば、子どもの体力や成長に合わせて満年齢でお祝いする家庭が多い地域もあります。どれが正しいということはなく、地域の慣習を参考にしながら、ご家族に合ったスタイルで無理なくお祝いするのがおすすめです。
七五三を「いつ」行うかは意外と迷うポイントです。伝統と近年の傾向を参考にしながら、それぞれのご家庭に合った時期を考えてみましょう。

「七五三」と聞くと、11月15日を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。これには諸説ありますが、江戸時代の将軍・徳川綱吉が息子の健康を祈願した日が11月15日だったことや、この日が当時の暦で吉日とされた「鬼宿日(鬼が家にいて外に出歩かない日とされ、結婚やお祝いごとに縁起が良いとされる日)」にあたっていたことに由来するといわれます(※1)。しかし現代では、11月15日にこだわらず、10月から11月の気候の良い週末や、家族の予定に合う吉日にお祝いするご家庭が増えています。
※1 鬼宿日は旧暦に基づくため、現在の暦では毎年日付が異なります。

参拝の日を選ぶ際に、「大安がいい?」「仏滅は避けるべき?」など六曜を気にする方もいらっしゃるかもしれません。ですが、七五三はあくまでお子さまとご家族のための行事。ご家庭の都合やお子さまの体調を優先しても良いのではないでしょうか。
また、10~11月の週末や祝日は神社が非常に混雑します。混雑を避けるには、以下のような工夫もおすすめです。
人が少ない時間帯や日にちを選べば、落ち着いた雰囲気のなかでご祈祷や写真撮影もスムーズに行えます。

参拝時期をずらすメリットとして、例えば、神社の混雑を避けやすくなるほか、写真スタジオや会食の予約も比較的スムーズに取りやすくなるという点があります。また、天候が安定した日を選びやすいのも、嬉しいメリットの一つです。
一方で、「七五三らしい季節感が薄れてしまう」「親族の都合がつきにくい」といった声も。
どの時期にも良い面と気をつけたい点があります。ご家庭の事情やお子さまの様子に合わせて、ゆとりを持って時期を決めていきましょう。

七五三は、衣装や参拝、撮影などやることが意外と多いため、準備はなるべく計画的に進めておくのがおすすめです。
早ければ、半年ほど前から動き始めるご家庭もあります。特に人気の神社やスタジオ、週末の予約枠は早々に埋まってしまうこともあるので、遅くとも3ヶ月前までには全体のスケジュールを見通しておけると安心です。
「七五三」の検索時期
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出典:「ヤフー・データソリューション | DS.INSIGHT(2025年11月7日)」をもとにライフネット生命作成
こちらグラフからは、検索エンジンで「七五三」というキーワードで検索する人は毎年11月がピークですが、8月くらいから増え始めていることがわかります。
このことから、夏頃から準備を意識し始めるご家庭が一定数いらっしゃることがうかがえます。
衣装や撮影、参拝の日程などをスムーズに決めるためにも、早めに情報収集を始めるのがおすすめです。
七五三に向けて、お子さまの服装選びは楽しみの一つですよね。伝統的な和装はもちろん、フォーマルな洋装を選ばれる方も増えています。それぞれの特徴や選び方のポイントを押さえながら、お子さまにぴったりの一着を見つけましょう。

七五三の衣装には、それぞれの年齢での成長を祝う意味が込められています。以下に、男女別・年齢別の基本的な装いをご紹介します。
初めての七五三では、着物の上に「被布(ひふ)」と呼ばれる袖なしの上着を羽織ります。帯は使わず、着付けも比較的簡単で、幼い子どもでも着崩れしにくいのが特徴です。

この年齢では、「羽織袴(はおりはかま)」姿が一般的です。袴を初めて身に着ける節目とされ、家紋入りの羽織を合わせるなど、格式のある装いになります。

それまで紐で留める着物を着ていた女の子が、「四つ身」と呼ばれる本格的な着物に帯を結ぶスタイルに移行します。帯結びが加わることで、大人に近づいた華やかな印象になります。


着物の素材には正絹や化学繊維などがあり、それぞれ特徴が異なります。柄には鷹や兜、花車など縁起の良い文様が用いられ、子どもの健やかな成長や未来への願いが込められています。

近年は洋装を選ばれるご家庭も増えています。和装に比べて準備も容易で動きやすく、特に小さなお子さまには好まれる傾向があります。ただし、神社でのご祈祷や参拝をする場合は、フォーマルなデザインを選ぶのがおすすめです。

お子さまが主役となる日なので、ご両親や祖父母はお子さまを引き立てる服装を。お子さまの服装に合わせて「格をそろえる」ことで、全体としてまとまりのある印象になります。


衣装の準備は、レンタルと購入のどちらかが一般的です。
レンタル:手軽に試着ができ、クリーニング不要。費用を抑えやすいのが魅力
購入:記念として手元に残せる。きょうだいへのお下がりにもできる点がメリット
着付けやヘアメイクの手配が必要になる場合も多いので、プランがある場合は含まれているか確認しておきましょう。

七五三のかわいい姿は写真に残しておきたいもの。ここでは、撮影のタイミングやどこで撮るか、そして誰に依頼するかという視点でポイントを解説します。

撮影のタイミングは「前撮り」「当日撮り」「後撮り」があります。それぞれにメリットがあるので、ご家庭の予定や予算に合わせて選びましょう。
前撮り:時間的に余裕があり、空いている時期を選べば良い条件で撮影可能
当日撮り:まとめて行えるので効率的、当日の自然な表情を残せる
後撮り:混雑を避けやすい、落ち着いて撮影できる

撮影場所によって、写真の雰囲気や仕上がりが大きく変わります。あらかじめどんな写真を残したいかイメージしておくと、場所選びの参考になります。
スタジオ撮影:天候に左右されず、プロのカメラマンによるクオリティの高い写真が期待できる。衣装や小物が豊富に用意されている点も魅力。
出張撮影:参拝した神社など屋外で、自然な姿を残せる点が人気。季節感のある仕上がりになりやすく、家族全員での写真を撮りやすいのも魅力。

依頼先を選ぶ際は、料金やプランの内容が明確で、自分たちの希望に合ったスタイルかどうかを確認することが大切です。事前にサンプル写真や口コミをチェックして、安心してお願いできるかを見極めましょう。一般的な費用相場も把握しておくと、予算の見通しが立てやすくなります。
写真撮影の費用・プランの一例
項目 | スタジオ撮影 | 出張撮影(ロケーションフォト) |
|---|---|---|
費用相場 (目安) | 3万円〜8万円 | 5万円 |
主な内容(例) | 撮影料、衣装、着付け、ヘアメイク、データ数点、アルバムなど | 撮影料、全データ納品、交通費(一部) |
オプション(例) | 追加衣装、特殊ヘア、高品質アルバム、全データ、兄弟撮影、土日祝料金 | 衣装・着付け手配、アルバム作成、遠方交通費、施設利用料など |
メリット |
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デメリット |
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おすすめな方 | フォーマルでしっかりした記念写真を残したい、衣装・ヘアメイクを重視したい方 | 神社での様子や自然体の家族写真を残したい方 |
※上記は一般的な例です。料金やプラン内容は業者により異なりますので、必ずご確認ください。
筆者作成

撮影当日はお子さまの機嫌や体調が何より大切です。十分な睡眠といつもどおりの食事を心がけましょう。お気に入りのおもちゃなども持参すると安心です。ご家族もリラックスして撮影を楽しむことが、お子さまの自然な笑顔につながります。
伝統的には数え年で祝うのが一般的でしたが、現在では満年齢でお祝いをするご家庭も増えています。どちらが正しいということはありません。お子さまの成長の様子やご家庭の考え方で選んで大丈夫です。
一緒にお祝いしても問題ありません。一緒にお祝いすることで、準備の負担が軽くなり、ご家族の予定も合わせやすくなります。ただし、主役が複数になるため、それぞれのお子さまへの配慮は必要です。兄弟同時にご祈祷ができるかは、神社への事前確認もしておくと安心です。
七五三はお子さまの健やかな成長を祝う日本の大切な伝統行事です。本記事では、七五三の基礎知識から、服装・写真撮影・準備のポイントを解説しました。計画的に準備することで、当日を安心して迎えられます。
何より大切なのは、お子さまの成長を喜び、幸せを願う気持ち。ご家族に合ったスタイルでぜひ心に残る1日を過ごしてください。この記事がみなさまの七五三の準備にお役に立てば幸いです。
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