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子育て

子どものお祝い行事を誕生から中学校卒業まで解説

家族との思い出を残すお祝いをタイミングごとにわかりやすく解説!

みんなどうしてるの?費用はいくらくらい?

宮原 明子
ライター

子どものお祝い行事は、本人の成長を喜ぶだけでなく、家族にとって大切な節目です。本記事では、子どもの年齢ごとに各行事の意義や準備、費用感について一覧でご紹介します。誕生から中学校卒業まで、主なお祝い行事について、いつ何をするのか知っておきましょう。

更新日2024.11.26

掲載日2024.11.26

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うれしい子どもの誕生。代表的な行事でいつ何をするかわかりやすく簡単に説明していきます。内閣府平成21年度『インターネットによる子育て費用に関する調査』の「お祝い行事関係費」をもとに費用も見ていきましょう。一覧で見てみると子どもに関連した行事は意外と多く、出産関連費用や教育費とは別に子育てにかかる費用として意外な出費に驚くのではないでしょうか。各家庭で「ここは大切にしたい」「これはお金をかけてもやりたい」というポイントを押さえておき、費用にメリハリをつけるなど、心づもりをしておくのがよさそうです。

※この記事は、内閣府平成21年度『インターネットによる子育て費用に関する調査』のデータを参照しています。費用はあくまで目安です。

0歳の間の祝い事

0歳の間にかかる「お祝い行事関係費」は約16万円
0歳は、「出産祝い関係費」(出産祝い返しやお宮参り費用など)があり、生まれて最初の1年はまとまった出費になるようです。いつ・どんな行事があるかと合わせて順に見ていきましょう。

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0歳の間にかかる「お祝い行事関係費」(単位:円)出産祝い関係費128,492、入園・入学、卒園・卒業関係お祝い費9,524、誕生日祝い7,981、季節行事13,357、お祝い行事関係費合計159,354※「出産祝い関係費」「入園・入学、卒園・卒業関係お祝い費」「誕生日祝い」「季節行事」は「お祝い行事関係費」の小分類費目。※上記は対象者全体による平均値。※「お祝い行事関係費」は第1子にかかった年額

出典:内閣府平成21年度「インターネットによる子育て費用に関する調査」のP.57「第1子一人あたりの年間「お祝い行事関係費」の内訳金額(対象者全体平均)」を筆者が加工

生後7日目 お七夜(おしちや)・命名式

お七夜とは、子どもの誕生から7日目に行われるお祝いのことです。生後1週間を無事迎えたことを祝い、社会の一員としてお披露目する儀式です。数え方は、子どもが生まれた日を1日と数え7日目に行います。
命名式はお七夜と同時に行われることが多く、生まれた子どもに名前をつけて、神棚などに名前を書いた紙(命名書)を掲げます。

近年ではキットを使用して手形・足形をとったり、簡易的な神棚を設置したりする人もいて、その場合はそれぞれ数千円ほどの費用がかかるでしょう。母親は出産して間もないころなので、お七夜を完璧にすることよりも母親と子どもの体調を最優先にして、できる範囲で行いたいですね。

生後~14日以内 出生届と出生証明書の提出

出生届は、子どもが生まれてから14日以内に市役所・区役所または町村役場に届けを出す必要があります。届け出によって戸籍に記載され、法律上子どもが生まれたことが認められる重要な手続きです。読み方は「しゅっせいとどけ」ではなく、「しゅっしょうとどけ」と読みます。
出生届自体の提出には費用はかかりませんが、印鑑を作成したり、戸籍謄本の取得をしたりする場合は費用がかかります。

また、役所によって手続きの方法や必要な書類が若干異なることがあります。2024年夏ごろからは一部の自治体でマイナポータルによるオンラインでの提出が可能になりました。政府は2026年度中に全国での導入を目指しています。

※2024年8月の法務省令改正による。

生後7~21日 ニューボーンフォト

ニューボーンフォトとは、生後3週間までの新生児の写真を撮影し、この時期の初々しい姿を記録するものです。行事とは異なりますが、新生児をおくるみで包む、カゴに入れるなどして、その小ささがわかる写真が撮れるため、近年記念撮影のタイミングとして普及しました。
撮影は自分で行う人もいれば、写真スタジオでなく、個人のカメラマンに依頼する人も増えているようです。独特のポーズや布で巻いた写真を希望する場合は、新生児の扱いに慣れていて、安全な撮影の知識や配慮があるカメラマンを選ぶのがおすすめです。大手写真スタジオだと、撮影とアルバム作成の費用は、3万円~6万円程度です。プランや平日か土日祝かによって料金が異なります。
同時に衣装や撮影グッズについて確認し、段取りしておく必要があります。母子ともに体調が読めない時期なので、キャンセル料についても調べておくと安心です。

生後1ヶ月 お宮参り

お宮参りは、生後1ヶ月頃に行う神社へのお参りです。赤ちゃんを連れて地元の神社などに参拝し、赤ちゃんの健康と成長を祈願します。男児は生後31日目、女児は32日目あるいは33日目に行うことが多いですが、生後100日ぐらいまでの間に行うようにすればよいようです。いつ行うか地域によって異なることもあるため、あらかじめ把握しておきましょう。
赤ちゃんが無事に生まれたことを神様に感謝し、これからの健康と成長を祈ることが目的です。地域の神社との縁を深める意味もあります。初穂料として5,000円~1万円かかるのが一般的です。

お宮参りに欠かせないのが「祝い着」です。赤ちゃんは、「白羽二重(しろはぶたえ)」という白絹の生地で作られた着物の上に華やかな祝い着を掛けるのが正装で、着物の相場は2万円からで、正絹のものだと10万円以上となっています。レンタルサービスであれば3,000円~2万円ほどで選べるようです。フードとスタイがセットになっているセレモニードレスでもよいでしょう。保護者の服装について悩まれる方も多いと思いますが、和装・洋装問わずフォーマルな服装で参拝するのがマナーになっています。

生後100日目 お食い初め(100日祝い、百日祝い、ももか祝い)

お食い初めは、生後100日目ごろに赤ちゃんが一生食べ物に困らないように願い、赤ちゃんに初めて食べ物を口にするまねをさせる儀式です。お食い初めのメニューは「一汁三菜」を基本としたお祝い膳です。地域ごとにさまざまな食材がありますが、いずれも縁起のよい意味合いのものが用いられます。代表的な献立は、鯛など尾頭(おかしら)つきの魚と、赤飯、吸い物、煮物、香の物などを用意します。赤ちゃんが一生食べ物に困らないように願う儀式です。

家族や親戚が一堂に会し食事をすることで、赤ちゃんの成長を祝う楽しい時間が過ごせるでしょう。ここで参加者からお祝いをいただいた場合は、お食い初め当日のごちそうやおもてなしをお返しと考えるのが一般的です。

生後半年 ハーフバースデー

ハーフバースデーは、生後半年の節目に行う誕生日会のイメージです。自宅部屋の飾りつけをし、子どもに衣装やヘッドドレスを身につけさせて、普段とは違う雰囲気で写真を撮ったり、ちょうど離乳食が始まる時期でもあることから、離乳食ケーキをつくって食べさせてあげたりして、生後半年の節目をお祝いします。写真スタジオにもハーフバースデー撮影のプランはたくさんあるので、おまかせするのも一つの手です。
赤ちゃんが生まれてから半年間の成長ぶりは目覚ましいものがあり、誕生の日から新生児期を経たこれまでの時間を振り返るよい機会となるでしょう。「親になって半年」をねぎらい合うのもすてきですね。
ちなみに、「誕生日祝い」の支出額は、年齢や学年に関係なく約1万円で推移しています。

誕生日祝いの支出額 年齢・学年 金額(円)0歳7,981、1歳12,667、2歳10,700、3歳11,099、4歳11,601、5歳10,260、6歳11,064、小学1年生11,138、小学2年生11,212、小学3年生11,273、小学4年生11,010、小学5年生10,733、小学6年生11,483、中学1年生11,069、中学2年生12,998、中学3年生10,785

出典:内閣府「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査」のP.57「第1子一人あたりの年間「お祝い行事関係費」の内訳金額(対象者全体平均)」をもとに筆者作成

初正月

初正月は、子どもが誕生してから初めて迎えるお正月を祝う行事です。家族で集まり、男の子には破魔弓(はまゆみ)、女の子には羽子板(はごいた)を贈ることが一般的です。
破魔矢や羽子板の購入については両家で話し合っておきましょう。お正月らしい服装をしてみるなら、お宮参りの産着や、初節句に着用した(これから着用する予定の)被布(ひふ)を着せるのもよいでしょう。
お正月には人が集まり、親戚や友人などから思いがけずお祝いをいただくこともあるかもしれません。祖父母や親戚の場合は、破魔弓や羽子板と一緒に撮影した赤ちゃんの記念写真をお礼状とともにお送りするのも一案です。

初節句

初節句は、子どもが初めて迎える節句(男の子は5月5日の端午の節句、女の子は3月3日のひな祭り)を祝う行事です。そもそも節句とは、季節の節目となる日、また季節の変わり目に邪気を払う行事のことを指します。古くから「季節の変わり目には邪気が入りやすい」と考えられており、季節の節目にお供え物をして無病息災を祈願する習慣が根付いているのです。男の子には五月人形や兜(かぶと)飾り、こいのぼり、女の子にはひな人形を飾りつけ、行事食などで祝います。
人形や飾りの選択肢は幅広く、数千円ほどで販売されているものから、作家の名前を冠した100万円を超える作品まであります。これらを誰が贈るのかはさまざまな考え方がありますので、両家で事前に相談するのがよいでしょう。

ポイント

  • 生後から1歳になるまでの間にお七夜、お宮参り、お食い初め、ハーフバースデーなどのお祝い行事が続く
  • すべての行事を行うことよりも、家族でその行事を楽しめることを大切に
  • ニューボーンフォトやお宮参りなど、写真を撮るタイミングが多いので、プロに頼む場合は時期と予算を決めておく

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1歳から6歳(卒園)までの祝い事

1歳から6歳(卒園)までにかかる「お祝い行事関係費」は約22万円
子どもの行事といえばまず思いつくのが七五三ではないでしょうか。前述の調査、内閣府「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査」(※1)によると七五三の年齢では、季節行事への支出もやや多いようです。また、幼稚園入園のタイミングとなる年頃の3~4歳には、入園祝いの費用が多くなります。ほかにもいつ・どんな行事があるか順に見ていきましょう。

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第1子一人あたりの年間「お祝い行事関係費」の内訳金額(1歳~6歳まで)(単位:円)入園・入学、卒園・卒業関係お祝い費1歳4,568、2歳6,269、3歳13,151、4歳15,387、5歳9,228、6歳8,373、合計56,976。誕生日祝い1歳12,667、2歳10,700、3歳11,099、4歳11,601、5歳10,260、6歳11,064、合計67,391。季節行事1歳11,079、2歳12,546、3歳18,484、4歳16,518、5歳18,895、6歳16,945、合計94,467。お祝い行事関係費合計1歳28,314、2歳29,514、3歳42,734、4歳43,506、5歳38,383、6歳36,382、合計218,833。※「出産祝い関係費」「入園・入学、卒園・卒業関係お祝い費」「誕生日祝い」「季節行事」は「お祝い行事関係費」の小分類費目。※上記は対象者全体による平均値。※「お祝い行事関係費」は第1子にかかった年額

出典:内閣府「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査」のP.57「第1子一人あたりの年間「お祝い行事関係費」の内訳金額(対象者全体平均)」をもとに筆者作成

生後1年 一升餅(1歳の誕生日)

一升餅は、1歳の誕生日に行われる行事で、赤ちゃんに一升の餅を背負わせます。赤ちゃんが餅を背負って歩くことで、その健やかな成長を願います。また、一緒に「選び取り」の占いを行います。
一升餅には「一升」と「一生」がかかっていて、丸くて平たいという形状も含め、「一生食べ物に困らないように、一生健やかで過ごせるように、一生円満で過ごせるように」といった願いも込められています。
餅を背負うのをいやがる子もいるかもしれませんが、成長を祝う儀式ですので、立ち上がれたら「身を立てられる」、座り込んだら「家にいてくれる、家を継いでくれる」転んだら「厄落としができた」といわれ、どのような状態になっても縁起がよいとされています。
選び取りは、電卓や本、お金やボールといったアイテムもしくは、選び取りカードの中から子どもが取ったもので将来を占う儀式です。何を取ったのかに合わせて「こんな子に成長するかも」「こんなふうになってくれるといいな」と、将来の姿に想いを馳せます。選び取りをした後、食事会の流れになることも多いようです。

保育園・幼稚園入園

以下の資料を見ると0歳児では約14%の子が保育園に入園していて、3歳になるころには、約43%の子が保育園に、約35%の子が幼稚園に、約16%の子が幼保連携型認定こども園に入園しています。
園探しから始まり、入園グッズの準備に至るまで、時間と労力がかかるでしょう。入園式がある場合、式典にはフォーマルな服装で臨む人がほとんどのようです。家族で食事会などをして門出を祝う人も多いと思います。親子ともに生活が大きく変わるタイミングなので、園生活が楽しみになるような会話を心がけたいですね。

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年齢別の就園児の割合。0歳 保育園児13万人(14%)、幼保連携型認定こども園児2万人(3%)、未就園児77万人(84%)、合計92万人。1歳 保育園児35万人(37%)、幼保連携型認定こども園児8万人(8%)、未就園児52万人(55%)、合計95万人。2歳 保育園児41万人(42%)、幼保連携型認定こども園児9万人(9%)、未就園児48万人(49%)、合計98万人。3歳 保育園児42万人(43%)、幼稚園児34万人(35%)、幼保連携型認定こども園児16万人(16%)、未就園児5万人(5%)、合計98万人。4歳 保育園児42万人(43%)、幼稚園児39万人(40%)、幼保連携型認定こども園児17万人(17%)、合計97万人。5歳 保育園児41万人(41%)、幼稚園児41万人(42%)、幼保連携型認定こども園児17万人(17%)、合計99万人。※該当年齢人口は総務省統計局による人口推計年報(令和元年10月1日現在)より。なお、各年齢の数値は、人口推計年報における該当年齢と該当年齢より1歳上の年齢の数値を合計し、2で除して算出したもの。※幼保連携型認定こども園の数値は令和元年度「認定こども園に関する状況調査」(平成31年4月1日現在)より。※「幼稚園」には特別支援学校幼稚部、幼稚園型認定こども園も含む。数値は令和元年「学校基本調査」(確定値、令和元年5月1日現在)より。保育園の数値は令和元年の「待機児童数調査」(平成31年4月1日現在)より。なお、「保育園」には地方裁量型認定こども園、保育所型認定こども園、特定地域型保育事業も含む。4歳と5歳の数値については、「待機児童数調査」の4歳以上の数値を「社会福祉施設等調査」(平成30年10月1日現在)の年齢別の保育所、保育所型認定こども園、地域型保育事業書の利用者数比により按分したもの。※「推計未就学児数」は、該当年齢人口から幼稚園在園者数、保育園在園者数及び、幼保連携型認定こども園在園者数を差し引いて推計したものである。このため、企業主導型保育事業が認可外保育施設を利用する児童を含む。※四捨五入の関係により、合計が合わない場合がある

出典:令和5年 内閣官房こども家庭庁設立準備室「こども・子育ての現状と若者・子育て当事者の声・意識」P.6をもとに筆者作成

七五三(3歳、5歳、7歳)

七五三は、3歳、5歳、7歳の子どもが、これまでの成長を感謝し、これからの健やかな成長を願って神社にお参りする行事です。男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳にお参りすることが一般的です。子どもは伝統的な和装を着て参拝するのが伝統的なスタイルです。
写真スタジオでの撮影とアルバム作成を合わせると6万円~、個人カメラマンとのマッチングサイト利用による撮影依頼は、カメラマンによって料金は異なりますが、1時間1.5万円~が相場のようです。また、神社での初穂料は5千円〜1万円程度が一般的です。
参拝の時期は11月がピークで、レンタル衣装や写真撮影の費用は平日か土日祝かで料金が変わることもあります。撮影パターン数やアルバム作成の有無、衣装・小物、着付けや髪型・メイクなど、お店によって料金設定が異なるため、「なにをやりたいか」の吟味が必要です。はじめにだいたいの予算の上限を決めておくとよいでしょう。

卒園式

保育園や幼稚園の卒園式は、子どもが幼児の段階を終え、小学校に進学することを祝う行事です。
卒園式での服装は、子どもは園の制服がある場合はそれを着用、もしくは小学校の入学式に着まわせるものをそろえる人が多いようです。保護者も、入園式や入学式のために服装を新調するなど、費用もかかるかもしれません。
また、謝恩会の会費や、親子ともお世話になった友だち同士でお菓子やプレゼントを交換する、食事に行くなど、こまごまとした費用がかかることが考えられます。

ポイント

  • 1歳から6歳までは、保育園や幼稚園の入園、一升餅、七五三(3歳、5歳)、卒園式などの行事を通じて子どもの成長を祝う行事がある
  • 家族や親戚でのお祝いから、友だち同士でのお祝いと関係が広がるなど、それぞれで違った喜び、楽しみ方ができる時期
  • いただいたお祝いなどは、子どもごとにメモなど控えるようにしておくと、お返しやほかへお祝いをお渡しする際の参考になる

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小学校入学から中学校卒業までの祝い事

小学校入学から中学校卒業にかかる「お祝い行事関係費」は約29万円
このころになると、家庭で準備をして行う行事の数は少なくなるでしょう。特に小学校・中学校に入学する年にお祝い費がかかります。また、小学校入学から中学卒業にかかる「お祝い行事関係費」は合計で約29万円になることが以下の表からわかります。

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第1子一人あたりの年間「お祝い行事関係費」の内訳金額(小学生から中学生まで)(単位:円)入園・入学、卒園・卒業関係お祝い費:小学1年生20,967、小学2年生3,793、小学3年生3,182、小学4年生2,810、小学5年生2,160、小学6年生3,420、中学1年生18,526、中学2年生2,046、中学3年生4,140、合計61,044。誕生日祝い:小学1年生11,138、小学2年生11,212、小学3年生11,273、小学4年生11,010、小学5年生10,733、小学6年生11,483、中学1年生11,069、中学2年生12,998、中学3年生10,785、合計101,701。季節行事:小学1年生20,372、小学2年生12,644、小学3年生13,754、小学4年生12,841、小学5年生12,548、小学6年生14,577、中学1年生12,301、中学2年生15,707、中学3年生12,788、合計127,532。お祝い行事関係費合計:小学1年生52,477、小学2年生27,649、小学3年生28,209、小学4年生26,661、小学5年生25,441、小学6年生29,480、中学1年生41,895、中学2年生30,751、中学3年生27,731、合計290,276。※「出産祝い関係費」「入園・入学、卒園・卒業関係お祝い費」「誕生日祝い」「季節行事」は「お祝い行事関係費」の小分類費目。※上記は対象者全体による平均値。※「お祝い行事関係費」は第1子にかかった年額

出典:内閣府「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査」のP.57「第1子一人あたりの年間「お祝い行事関係費」の内訳金額(対象者全体平均)」をもとに筆者作成

6歳 小学校入学式

小学校の入学式は、子どもが初めて義務教育に入ることを祝う行事です。学校長の言葉、来賓祝辞、1年生担当教諭の挨拶、記念撮影などがあります。たくさんの友人たちとの出会いのときです。新たな門出を祝い、子どもにとって新しい環境への期待と意欲を高める目的があります。
入学式に関する費用としては、一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会の「ランドセル購入に関する調査2024年」によるとランドセルの購入費用(2.5万円~6.5万円程度)が大きな割合を占めます。
近年「ラン活」という言葉を耳にするようになりました。ラン活とは、保護者が子どものランドセルを購入するために活動することを指します。人気のランドセルはすぐに売り切れてしまうため、リサーチを始めたり購入したりする時期がどんどん早まっているのが特徴です。また、制服や通学用の洋服や靴の購入費用、さらに、新入学準備品(文房具や体操服など)の費用など、入学時にはある程度まとまった金額が必要になります。

10歳 2分の1成人式

2分の1成人式は、子どもが10歳になったことを祝う行事です。これは成人の半分の年齢を迎えたことを記念し、成長を称える機会です。学校で行われることが多いですが、一部の地域では、特別なイベントとして町全体で祝う場合もあります。
子どもたちは自分の将来の夢や目標を発表したり、合唱を行ったりします。保護者や先生から「2分の1成人証書」の授与や、保護者と手紙やメッセージ交換をすることも多いようです。
学校で行われる場合、特別な費用はかかりません。これまでの本人の成長にまつわるエピソードや将来の希望について子どもとゆっくり話す機会を設けるのもよいでしょう。

13歳 十三参り

十三参りは、13歳の男女が虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ)という13番目の菩薩さまを本尊とするお寺や神社へお参りする伝統行事です。特に関西地方で盛んに行われ、子どもが13歳の厄年を無事に過ごせるようにと、健康や学業成就を祈ります。
十三参りの費用は、祈祷料などと、記念写真の撮影費用が考えられますが、いずれも七五三のときとだいたい同じイメージでよいでしょう。進学先の中学校の制服があればそれもれっきとした正装として使えます。
子どもの成長を家族で祝うことができ、お寺や神社での参拝は子どもにとっても大人への第一歩が感じられる厳粛な体験となります。中学生になると勉強や部活に忙しく、参拝や撮影日の調整が難しい場合も多いかもしれませんが、その場合は無理に実施せず、家族ができる範囲でお祝いするのがよいでしょう。

ポイント

  • 小学校入学から中学校卒業のころになると家庭で準備をして行う行事は落ち着いてくる
  • 小学校・中学校に入学する年は入学・卒業に関するお祝い費が増える傾向
  • 小学校入学にはランドセルをはじめ、通学用の服や文房具の購入など、ある程度まとまった金額が必要になる

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Q&A

子どものお祝い行事は決まった時期にすべて行う必要があるのでしょうか?

今の時代、SNSなどを見ると、「こんなやり方があるのか」「うちの子のために何かしてあげたい」という気持ちになる人も少なくないと思います。しかし、子どものお祝い行事をやるかやらないか、どう行うかは、各家庭の考え方が重視されるものです。特に子どもが小さいときは、本人や家族の事情を優先して、「できるときにできる範囲でやる」といった心構えで過ごしましょう。
七五三のように盛大なお祝いも、きょうだいの年齢差や本人に合わせてなど、各家庭で柔軟に考えてよいと思います。成長を喜ぶ気持ちを大切にしたいですね。

お祝い事の際よく耳にする「内祝い」とはなんですか?

内祝いは本来、「身内のお祝い」という意味で、お祝いごとがあったときに周囲の人に贈り物をしてその喜びを分かち合うものでしたが、現代では「いただいたお祝いへのお返し」の意味合いが強いです。出産や初節句でお祝いをいただいた際には、「出産内祝い」「初節句内祝い」などとして返礼します。内祝いの解釈は地域で異なる場合もあるため、慣習に合わせるとよいでしょう。

まとめ

忙しく過ごす日々の中での準備は大変なこともあるかもしれません。現在ではかかる費用が下がっているものや上がっているものもあるでしょう。
伝統的なものから新しいものまでありますが、それぞれ成長を祝う節目になります。ひとつの機会として、子どもも保護者も無理のない範囲でお祝いをしてみてくださいね。

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