2024年04月12日
各位
会社名 ライフネット生命保険株式会社
代表者名 代表取締役社長 森亮介
(証券コード:7157 東証グロース市場)
家族の認知症対策をしていないと回答した人が9割以上
認知症介護未経験者の9割が軽度認知障害(MCI)について「知らない」と回答
ライフネット生命保険株式会社(URL:https://www.lifenet-seimei.co.jp/ 本社:東京都千代田区、代表取締役社長:森亮介)は、この度、認知症介護経験者500名、認知症介護未経験者500名の計1,000名を対象に、「認知症に関する調査」をインターネットにて実施しました。その調査結果をお知らせします。
今回の調査では、認知症の早期発見の重要性や実態については、まだまだ十分な情報が行き届いていない結果になりました。認知症の介護を経験された方から「事前に準備しておきたかったこと」や「想定よりもかかった費用」についての声も集まっています。この調査が少しでも認知症を考える一助となれば幸いです。ライフネット生命は引き続き「認知症とともに生きる」ための情報の発信を行ってまいります。
調査概要
- 調査タイトル:「ライフネット生命保険 認知症に関するアンケート調査」
- 調査対象:
認知症介護経験者500名(20歳~69歳)
認知症介護未経験者500名(20歳~69歳)
- 調査方法:ウェブアンケート
- 調査地域:全国
- 調査実施時期:2024年2月
- 調査協力:マイボイスコム株式会社
※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しています。
※本リリース内容の転載にあたりましては、「ライフネット生命調べ」 という表記をお使いいただけますよう、お願い申し上げます。
※本リリース内容は2024年4月12日に公開したものを読みやすく改訂したものです。
調査結果の概要
●「認知症」について
- 認知症のイメージで、「今まで暮らしてきた場所で、今までどおり自立的に生活できる」と回答した人は全体の約6%にとどまる
- 全体の9割以上が家族の認知症対策をしていない
- 認知症介護未経験者の5割以上が、家族が認知症になった場合に備えた費用について、「自分は準備しておらず、自分以外の家族も負担するかもわからない」と回答
- 認知症介護未経験者で認知症が予防できることを知っている人は5割未満
- 認知症介護未経験者の4割以上は認知症の投薬治療の存在自体を知らないと回答
●軽度認知障害(MCI)について
- 認知症介護未経験者の約7割が軽度認知障害(MCI)を知らない
- 認知症介護未経験者の約9割は軽度認知障害(MCI)の段階で治療を開始すれば健常な状態に回復する可能性があることを知らない
●認知症介護経験者が、介護を経験して「事前にやっておけばよかったこと」について
- 「支援サービスに関する情報収集」が約5割。「介護を受ける本人との話し合い」「本人以外の家族や親族との話し合い」「介護費用を貯める」が続く
- 自由記述では、「早い段階での受診や対策」に関する声も挙がる
●認知症の方の介護中に、想定よりもかかった費用について
- 介護にかかる費用だけでなく、日用品や光熱費、収入の減少に関する声も挙がる
調査結果の詳細
●「認知症」について
- 認知症のイメージで、「今まで暮らしてきた場所で、今までどおり自立的に生活できる」と回答した人は全体の約6%にとどまる
- 全体の9割以上(90.2%)が家族の認知症対策をしていない
- 認知症介護未経験者の5割以上(51.0%)が、家族が認知症になった場合に備えた費用について、「自分は準備しておらず、自分以外の家族も負担するかもわからない」と回答
●「認知症」の予防について
- 認知症介護経験者は、約7割(69.8%)が予防できることを知っている。一方、認知症介護未経験者では半数以下の47.0%にとどまる
- 認知症介護未経験者は、4割以上(41.8%)が投薬治療を知らない
●軽度認知障害(MCI)について
- 認知症介護未経験者の約7割(65.0%)が軽度認知障害(MCI)を知らない
- 認知症介護未経験者の約9割(86.8%)が軽度認知障害(MCI)の段階で治療を開始すれば健常な状態に回復する可能性があることを知らない
●認知症介護経験者が、介護を経験して「事前にやっておけばよかったこと」
- 「支援サービスに関する情報収集」が約5割(49.8%)で1位。「介護を受ける本人との話し合い」「本人以外の家族や親族との話し合い」「介護費用を貯める」が続く
- 自由記述では、「早い段階での受診や対策」に関する声も挙がる
【早い段階での受診や対策】
- 事前にすることは難しいと思うが、疑いが出た時すぐに受診すればよかったかもしれない(女性60代)
- あれ?と感じた時点で、親族と深い話をし、対策を講じるべきだったのかと思いましたが、なるようにしかならないものだとも感じております(女性50代)
- かかる前から誰でも認知症になる可能性があることを理解しておく。家族の様子がおかしいと思ったら、躊躇せず医師の診断を受ける(女性60代)
- 数年前、親との会話の受け答えに違和感があった。あの時、受診していれば少しは発症や進行が遅れたのではないかと今でも思っています(女性50代)
【話し合い】
- 本人の希望(衣食住に関わること、精神面・コミュニケーションの取り方、絶対に手放したくないものについて)をしっかり聞いてあげておきたかった。遺影に使いたい写真、どういう葬儀にしたいかなども(女性50代)
- 生活スタイルも一変するので、まず認知症になったことを前提に取組み、費用はあらかじめ即時対応できるよう家族と事前に話し合っておくことが重要かと思う(男性50代)
- 家族・親族間での「認知症への理解の徹底」です。最後の最後まで「家族以外の人に会うとシャキッとする」状態だったので、「認知症により同じ話を繰り返す、(祖母の)母をずっと大声で呼ぶ、祖母以外には見えないものを怖がって何度も母を呼ぶ」等による精神的なダメージの理解が父の兄弟からすら得られないことがしんどい、と母が言っていました(女性30代)
- もっとたくさん話をしたり、脳トレになるようなパズルなどをさせたりして多少でも予防になることをしておけばよかった(女性30代)
【その他】
- 認知症が疑われていた時期は本人の周りにまだ大丈夫だろうという考えの人しかいなかったので、私が気付いて、早いうちから薬による治療を行っていたら、今より進んでいなかったのではと考えることがある(女性30代)
- 認知症の理解はしていたつもりでも、実際に我が親がそうなるとは思っていなかったので受け入れるのが一番つらかったです。認知症は稀な病気ではない、自分の家族が認知症になる可能性がある、そういう心構えでいれば精神面でラクだったかと思います(女性60代)
- 軽度認知障害(MCI)の段階を的確に掴みカリキュラムを実施していれば結果が変わっていたかと後悔もある(男性60代)
●認知症の方の介護中に、想定よりもかかった費用について
- 介護にかかる費用だけでなく、日用品や光熱費、収入の減少に関する声も挙がる
【想定よりもかかった費用】
- オムツの種類が多く、自立用の紙オムツと紙パッドをたくさん買いだめしていたのに、すぐに介護度が変わり、寝たきり用の紙おむつとパッドを何種類も買わないといけなくなって費用がかさんだ(女性30代)
- 骨折入院治療中に軽度の認知症を発症し、その後施設に入所して更に進行したため、施設の費用や帰宅後のヘルパーさんの費用などがかかった。家族では入浴介助などが自宅ではできなかったので、そういった費用もかかったと思う(女性60代)
- 日中や夜間に家事の手伝いなどのために訪問してもらう民間ヘルパー費用が想定以上にかかった。必要なサービスだったので仕方ないが、訪問1回あたりの費用がとても高かったと感じた(女性30代)
- トイレに異物を流したり、汚したりすることが多いため掃除やメンテナンスに費用がかかった。部屋を快適にするため、エアコンを一日中つけておく必要があり光熱費が高くなった(女性40代)
- 経済的な収入がなくなり、日々の生活費が思っていた以上にかかった(男性40代)
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