子どもが生まれてから、「いつか一緒に映画館で映画を観るのだ」と思い続けて約4年。ついに今年、息子と映画館へ行くことができました。心配していた集中力も問題なく、暗闇に怖がることもなく、約2時間の小旅行を思う存分楽しみました。私としては人生の夢がひとつ叶った、そんな気分です。
映画との出会いはかれこれ20年以上も前。小学生のときのノートに「大きくなったらもう一回見る。フィールドオブドリームス。とうもろこし畑」「スターウオーズ、ハン・ソロがかっこいい」というメモ書きが残されていたので、そのころから興味があったのでしょう。
お小遣いを握りしめて通いつめたレンタルビデオ店は、自分にとってはどこでもドアのようなもので、ずらりと並ぶ異世界の数々はその背表紙を見ているだけでも飽きませんでした。ちなみに、初めて借りた映画は『死霊のはらわた』というスプラッタ・ホラーとオカルトコメディの『アダムス・ファミリー』です。(なかなか良いチョイスだと自分でも思うのですが、若干、母親に心配されました)。
子どもとはいえ常連になると、店長さんが「昨日入荷した新作、取っといたよ!」という計らいをしてくれるもので、私の青春(とお小遣い)はほぼ映画に費やされたと言っても過言ではありません。好きが高じて、高校のときには「アメリカに行けば5ドルで映画が見られる」という理由で留学という名の渡米を果たし、私の映画好きを理解してくれたホストファミリーがわざわざユニバーサル・スタジオ・ハリウッドまで連れて行ってくれたこともありました(渡米のタイミングとしてはちょうど、かの『タイタニック』公開のとき。映画館で5回は見ましたっけ…)。
そんな親の影響か、ややのめり込みすぎの感はあれど、映画に夢中な我が息子。以前のブログでも親子でハリー・ポッターにはまっていることを書きましたが、最近では、もっぱら恐竜、古代生物、昆虫等々の情報を、映画からも取得しています。イギリスのBBCが制作の『ウォーキング with ダイナソー』や、『プレヒストリック・パーク』などを見ては、案内役のナイジェルさんのように古代生物学者になるのだ!と鼻息の荒い毎日で、恐竜を握りしめて夜は眠りにつきます。
小さいうちのテレビの見せ過ぎは良くないとも言いますので、むやみに映画を見せることはお勧めしませんが、我が家の場合は「新しい世界を知る」というきっかけにもなりますし、何より親子の会話のネタとして映画に親しんでいます。
先日は動物園に出かけましたが、そこで出会ったねずみたちを見ては「“レミーのおいしいレストラン”のねずみさんみたいに、お料理ができたらいいのにね」、蛇を見ては「ヴォルデモート(ハリー・ポッターの敵役)のペットだね!」、ライオン・シマウマ・キリンは「“マダガスカル”みたいに仲良しなのかな。カバのグロリアはどこにいるのかな」などなど、彼なりに楽しんでくれていました。
さあ、次は何を見ようかな(^^)
マーケティング部 川端
動物園にて。映画のおかげ(?)でネズミと仲良しに。