本格インドカレーを小説風に食レポしてみた

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

ライフネット生命のある半蔵門周辺には、様々な飲食店がありランチタイムが楽しみの一つとなっている社員も多くいます。先日、会社の方々と美味しいインドカレーを食べに行く機会があったので、小説風に食レポをしてみたいと思います。

インドカレー屋の話を社員ブログに載せることが正しい選択であったのかどうか、僕にはいまもって確信が持てない。

僕は昔から ―カレーや火鍋など― 辛いものに強くはないが、好きだった。そのせいかは不明だが翌日まで気持ち悪さが残ることもあったが、美味しいものが食べられるならそれも悪くないと思っていた。

このお店を紹介してくれたのは同じ会社で働く同僚だった。
彼女は美味しいものを食べる趣味があった。いわゆる食べ歩きだ。

「食べログでの評価が高いお店で写真も美味しそうなので、今度みんなで行きましょう。」

彼女はそう言った後ランチの召集を送った。送られてきたwebサイトには、辛そうでその奥に美味しさがひそんでいそうな写真が載っていた。「午後の業務は大丈夫か―」僕は少しの困惑と美味しいカレーが食べられる喜びを感じながら参加ボタンを押した。

4人がお店につくと2階に案内された。交差点を行き交う人がよく見える席だ。12時前ということもあり、周りは夜明け前のような静寂を保っていた。どうやらランチタイムメニューはカレーを2品選ぶみたいだ。

「マトンとチキンがおすすめみたいね。」
「うん。でも辛いみたい」
「やさいカレーは辛くなさそう。」
思い思いに話している中にはカルテットのような空気が流れていた。

「そろそろ―」とメンバーの一人が言った。「どれにするか決まった?」

「とても難しい質問だ。でも、お店の人が来るまでに決める」と僕は言った。
「そう。じゃあ注文するよ」
そう言ってお店の人を呼ぶと、まるで待ち構えていたようにオーダーを取りに来た。
皆「チキン」「マトン」「エビ」思いを吐き出すかのように注文を言い始める。その速さに僕は少し焦りながらも、必死に注文を伝えようとした。

「不安はあるが、とにかく注文出来たからよしにしよう。腹が減ってきた」注文を終えた僕はそう思い、メンバーと他愛もない話を始めた。

「最近、お見合いサイトに登録してみたの。」一人が言いだした。
「私も2つ登録している」
「なかなかうまくいかないね」二人は少し首をかしげ(もしかすると頷いていたのかも知れない)、乾いた微笑みを浮かべていた。僕たちはつけ合わせのサラダを口に運びまた話を続けた。

カレーが届くと、僕にはこのカレーが辛いかどうかわからなくなった。見た目は赤くて辛そうにもみえた。でも、辛くなさそうにも見えた。だから僕はナンをつけずにカレーを食べてみることにした。
「どう?辛い?」メンバーが言った。
「うん。悪くない」僕は当たりさわりの無い、でも本当だと思ったことを伝えた。皆、頼んだカレーのいくつかをシェアしながら、それぞれの美味しさを伝えあった。
半分ほど食べたとき、僕は最初にはなかった感覚を覚えた。それは徐々に僕の身体を侵食し、気持ちよく食事を続けるのを阻むには十分すぎるものだった。

「辛い」

みな頷き、水を飲み干した。
今日の食事は辛かったなと僕たちは思った。店から出るとコンビニでアイスとコーヒーを買い、真冬の空で食べ続けた。
3月 牧野さん.jpg
※この話は実話を元に小説風アレンジを加えています。また、小説風アレンジを初めて行う素人社員が作成しておりますので、ご不快な点がございましたら何卒ご容赦いただければ幸いです。

お客さまサービス部 まきにすと

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