オオカミの話

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

こんにちは。システム部の渡辺です。
このブログでも何度か犬の話しを書いたことがあるとおり、私はかなり犬が好きなわけですが、近年になって犬はオオカミ(タイリクオオカミ)の亜種という位置付けとなっており、犬のルーツであるオオカミにも以前から大変興味を持っていました。
しかしながら、興味はあっても、現代の日本で普通に生活していますと、生きたオオカミに接する機会は滅多にないですし、だいたいにおいて活字にて、湧き出てくる興味を満たしてきました。
そんなわけで、今回は、オオカミ関連の本を2冊ご紹介したいと思います。

まず1冊目。すごいありきたりかもしれませんが。
一番印象に残っているオオカミ関連の本といえば、読まれたことがある方も多いと思いますが、博物学者アーネスト・トンプソン・シートンの「Lobo」です。シートン動物記の1冊ですね。
最初に読んだ頃はシートンが張り巡らせた罠をかいぐぐるロボに関心し、シートンの狡猾さに人間への嫌悪感を覚え、逆に捕らえられても屈服しないロボの誇り高さに畏敬の念が芽生えたものです。
いま考えると、19世紀末のアメリカでは害獣駆除としてオオカミを次から次に殺していった、そういう時代背景を色濃く反映していたと思います。
読んだことない方は、すぐに読める本なので、ぜひ、読んでみてください。
※捕獲後にシートンにより撮影されたロボの写真(左上)ライフネット生命保険サイトの外へ移動します(新しいウィンドウが開きます)

そして、2冊目。最近になって「Lobo」を上回る凄オオカミ本に出会ってしまいました。それが築地書館から出版された「狼の群れと暮らした男」です。これはオススメです。
テレビで紹介されることも多いので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、オオカミの群れと一緒に暮らすショーン・エリス氏が、自らのオオカミへの思いとオオカミとの生活について語った本です。
オオカミ好きの私も、単身で野生のオオカミの群れに近づいて、何ヶ月もかかって接触していき、徐々に群れの一員となっていく彼の行動は理解に苦しむものがあります(多少の憧れはありますが)。そうやって2年に渡って野生に生きた彼が、逆に人間世界に戻ろうとした際にえらく苦労する話しになると、宇宙人に連れ去られた(神隠しにあった)人が久々に戻ってきたくらい、もうSFチックです(褒め言葉です)。そんな彼は現在オオカミの飼育を行っており、野生オオカミと一緒に暮らして野生オオカミから教えてもらった知恵を、飼育オオカミに教えて伝えていくということをしているそうです。なんだか夢みたいですね。

近年では、オオカミを再導入しよう(絶滅してしまった地域に、人がオオカミの群れを再び作り上げよう)という動きがあり、アメリカのイエローストーン国立公園とアイダホ州での成功例が有名です。
日本でも検討している方々がいるようですが、どうなるのでしょうかね。私が生きている間に、生きたオオカミに接する機会が訪れるのか、楽しみです。


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