ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘

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ライフネット生命 スタッフ

今年もあと半月ばかり、師走に入り忙しい毎日ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
毎年12月に発表される流行語大賞の2010年度は「ゲゲゲの~」でした。
ゲゲゲの鬼太郎の作者 水木しげるさんの妻 武良布枝さんの自伝「ゲゲゲの女房」が2010年のNHK朝の連続ドラマになって大人気となりました。
私もファンで、マンガが売れるまでの極貧生活に、「頑張って」と言いたくなるくらい共感して見ていました。
この国民的人気を得た「ゲゲゲの女房」に「ゲゲゲの鬼太郎」を合わせて、「ゲゲゲの~」が流行語大賞に選ばれたようですが、それに付け加えたいのが「ゲゲゲの娘、レレレの娘、らららの娘」という表題の本です。(著者 水木悦子、赤塚りえ子、手塚るみ子、出版社 文藝春秋、2010年)
これは、ゲゲゲ=水木しげるさん、レレレ=赤塚不二夫さん、ららら=手塚治虫さんの娘たちが父について語る対談集です。
どういう内容かと言うと、

<父に厳しい娘>
ゲゲゲの娘さん : 「お父ちゃんの漫画には未来がない。手塚漫画には未来がある。」と言ったこと。
らららの娘さん : 「「ドンドラキュラ」「ブッキラによろしく」は(読者に媚びているような感じがして)つまらない」と言ったこと。
レレレの娘さん : 「女性を母親としてとらえているから女性観はすごく乾いてる。」と厳しく分析。
(出所 同 19ページ、20ページ、130ページ)

<有名人の娘である辛さ>
「水木しげるの娘でなく、わたしを一人の人間と見てほしい。」
「手塚の娘という周囲の視線を過剰に感じていた。」
「赤塚不二夫の娘だから生意気だって思われるかもしれないって(母に言われて
嫌だった)」
(出所 同 73ページ、74ページ)

<父の作品を誰よりも愛している娘>
 「作品はその人間が生きてきた証。作品には父が生きている。それを知ってもらいたい。その生命を手にとって見てもらいたい。」というらららの娘さんにレレレの娘さんは全面的に共感しています。
 ところが、現在も御存命で、一緒に仕事をされているゲゲゲの娘さんは、この話には全くと言っていいほど共感しない。
(出所 同 199ページ、199~206ページ)

等々、娘から見た父親像が満載です。

有名人である父をただの父親としてクールに見る娘。自分の領域に入ってこないでと反発する娘。父を生きている間にはそれほどでもないのに亡くなってしまうとたまらなく懐かしくなる娘。
身内への尊敬には限界がありますが、父への愛情は限りない、娘というのはそういうものだとこの本は感じさせてくれます。
世の中のお父様方へ、やはり娘はいつまでも感謝の気持ちと共に父を愛していますのでご安心くださいませ。
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お客さまサービス部 谷

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