伊藤です。
最近、新聞の購読をやめようかと悩み中です。
かつては「趣味は?」と聞かれれば、「新聞の熟読です」などと答えていたこともあったほど、新聞大好きでした。
ところが、ここのところはサラッと目を通すだけのことも多くなり、時には開かれないまま土曜日の資源ゴミの日をむかえるなんてこともあったりします。
(部屋には不要なものは置かないという家庭のルールのため、あとで読むからとキープしておくことは許されません)
配達されたときの状態で、きれいに折りたたまれたままゴミ置き場から回収されていくのを見て、このまま続けるのはもったいないと感じたのです。
何故、こうなったかを自分なりに分析してみると、
といったところでしょうか。
ただ、ニュースはネットで無料で読めるものだけ読んでいれば十分だろうか?と、不安になってしまう面もあります。
月間ユニーク・ユーザーが7,000万近くにのぼる、ヤフー・トピックス(ヤフトピ)の編集をされている、奥村倫弘さんの著書に以下のようなことが書かれていました。
ヤフトピには経済、国際といったものからエンタメ、スポーツまで硬軟取り混ぜて8本の話題を選んでいるが、よくクリックされるのは圧倒的に後者の柔らかいニュースばかり。 ネットメディアはその記事が読まれることが収益につながるので、ついついそういうクリックされやすい記事を優先的に選びたくなる、と。
ヤフトピの場合はそのような誘惑に負けず、公平に本当に伝えるべきニュースを掲載していくというメディアとしての倫理観があるからこそ、今のような影響力のあるメディアとして成り立っています。しかし、多くのネットメディアやブロガーによるニュースサイトは必ずしもそうではありません。 RSSなどで収集するネットのニュースは自分の興味がある分野で、より多くのひとが読みたがるネタとして面白い情報に偏ってしまうのは否めないのです。
逆に、ウェブサイトを運営していて、保険に関する情報を発信している立場からすると、こういう内容、表現方法だとより多くの人の注意をひくことができるのでは、と考えることもよくあります。
(とは言っても、保険で面白いコンテンツをつくるのは至難のわざですが)
本当に伝えたい大切な内容を興味をひくように編集して、多くの人に知ってもらうのって難しいものですね。
結局、新聞の購読を続けるかどうかはまだ決めていません。しばらく止めてみて「今日の一面記事読んだ?」といった話題についていけなくなって、復帰することになるのかも知れません。
伊藤嘉英