物に気持ちを

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

システム部の田中です。

年始に実家へ帰ると1冊の絵本が置いてありました。
母が私の息子たちへ読み聞かせるために私が子ども頃に読んでいたものを引っ張り出していたようです。

息子たちを寝かしつけた後、一人でこっそり抜け出して誰もいないリビングで絵本を広げてみました。


……まったく面白くありません。

絵本の中の短い文章では展開が急すぎますし、そもそも水筒に目と鼻と口をつけた主人公には感情移入できません。
子どもの頃に読んだ記憶はないのですが、こんな本を読んでいたとは。。

でも、最後に保護者向けに書いてあった「解説」はおもしろく読めたことに立場の変化を感じました。

解説によると、子どもは物に命や感情があるように考えており、それで身近にある物に命をつけて主人公にすることで物を大事にする気持ちを育てることを目的にしていたようです。

物に命や感情があるように考えるのは『アニミズム』と呼ぶそうで、(正確には『アニミズム的な考え方』のようですが。)幼児特有のものであり成長する過程でなくなってしまうようです。

今まで教育番組でも生活の道具をモチーフにしたキャラクターが多いと感じていましたが、ただの"モチーフ"ではなく"生き物"そのものだったんですね。

私も息子たちと接するときは、なるべくアニミズム的な考え方に同調してあげることで物に対しても、人に対しても、優しい心を育てていって欲しいと思いました。

20年以上の時間が過ぎ、同じ本にもう1つ教えられた夜でした。

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