こんにちわ。お客さまサービス部の馬場です。
金曜日の夜、千葉ではずいぶん強い風が吹きました。
土曜日の朝起きると、ウチのテレビが映りません。昨日の風でアンテナがどうにかなってしまったようです。
見たい番組がいくつかあったので、様子を見に屋根に上がってみることにしました。
ベランダから梯子をかけて登ってみると、屋根の上は想像以上に怖くて這いつくばることしかできず、アンテナまではどうにか行きましたが不具合を調べるどころではありません。すぐに降りたくなります。が、屋根の斜面を降りるのはさらに怖い。すべり台を滑るような姿勢でゆっくりと梯子までたどりつき、梯子ごと倒れてしまわないように慎重にベランダまで降り、「こりゃ自分で直すのは無理だな」とあきらめることとしました。
しばらくして落ち着いてから、地上からウチのアンテナと、ヨソのアンテナとを見比べると、ウチのだけが明らかにおかしな方向を向いています。どうやら風でアンテナの向きが変わってしまったことに因るようです。
不思議なことに、原因がわかるとまた登ろうという気になり、今度は、動きやすいように半ズボンに着替えて、万が一落ちて動けなくなった場合のために一応家族に声をかけて、スパナを握って登りました。
登ってみるとまた不思議なことに、恐怖心はほとんどなく、屋根の上で立ち上がったり、力を込めてスパナを回したりする作業もどうということはなく、作業は無事終了し、テレビは元通り綺麗に映るようになりました。
最初と二回目は何が違ったのでしょう。やることがはっきりしたことと、慣れたことと、でしょうか。人間は慣れる動物だといいますが、それにしても、はじめは身の危険を感じた作業にあっさりと慣れて良いものでしょうか。
緊張感を持って慎重に行動している間は、何事においても失敗や事故は起こりにくく、慣れてきたころに油断して失敗することが、今まで多かったように思います。慣れと気の緩みは一緒にやってくることが多いですが本当は別物で、失敗は気の緩みに因るのでしょう。
慣れることは必要ですが、大事なところは気を緩めることの無いように、気をつけないといけないですね。