若手研究者との交流会

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

10月25日に行われた、「数学・数理科学専攻若手研究者のための異分野・異業種研究交流会」に参加してきました。
この会は、数学・数理科学を専攻する大学院生や大学院修了者を対象にキャリアパスの支援構築を目的として発足した日本数学会社会連携協議会により主催されたものです。
(ちなみに、当社会長の出口もこの協議会の一員になっています。)

会の内容としては、まず各参加企業の紹介が行われ、次に若手研究者の研究発表があったあと、各企業ブースに若手研究者が訪問する形で個別交流会があり、最後に懇親も兼ねた情報交換会という流れだったのですが、結果として、参加者150名と大変盛況に終わりました。

以前から、大学院の定員は増加する一方なのに対し、研究職などのポストは増えておらず、大学院修了者(特に博士課程)の就職難が問題となっていました。
この問題を解消するための取り組みのひとつとして開催されたのが今回の交流会です。

参加企業は、メーカー、IT系、金融(銀行・証券・保険会社)など、さまざまで、私自身、他社の紹介を聞いていて、いろんなところで数学(出身者)が活躍していることをあらためて知ることができました。
その後の個別交流会では、何人かの大学院生と話をすることができたのですが、数学が将来どういう職業に活かせるのかという情報を得る機会があまり多くないため、進路について具体的なイメージを持てずにいる人が多いようでした。

数学は抽象性の高い学問なので、学生のときに行っていた研究をそのまま企業で続けるというのは難しいですし、入社後も会社の都合などで専門分野を変えなければならない可能性は少なくないと思います。
ただ、数学の抽象性の高さは、いろんな分野への応用が可能であることの裏返しでもあり、そういう意味で数学専攻の人たちがいろんな分野で活躍する可能性も秘めていると思っています。

若手研究者の皆さんに大したアドバイスはできなかったかもしれませんが、一人でも多くの数学を学んだ学生たちが、社会のいろんな分野で活躍して欲しいと願っています。

数理部 岸本

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