皆さんこんにちは。コンタクトセンターの鈴木です。
学生時代に行動経済学について勉強をしていたのですが、最近仕事に役立つことが多いことに気づき、改めて勉強をしなおしています。
行動経済学は、人々の日常の行動に注目をして検証された理論が多いため、日常生活の「あるある」というものがたくさん出てきます。
今日はそんな「あるある」の一つを紹介したいと思います。
アメリカのプリンストン大学の行動経済学者である、エルダー・シャフィール博士が次のような実験を行いました。
ある学生のグループ(Aグループとします)に対して「今夜、次のような選択ができるとしたら、どちらを行うか?」と質問をしました。
選択肢1:尊敬する作家の講演会に行く(その作家の講演は今夜しかない)
選択肢2:図書館に行って勉強する
結果は、「講演会に行く」が79%、「勉強する」が21%でした。
続いて、別のグループ(Bグループ)にも同じ質問をしましたが、選択肢が1つ追加されました。
選択肢1:尊敬する作家の講演会に行く(その作家の講演は今夜しかない)
選択肢2:図書館に行って勉強する
選択肢3:ずっと見たかった映画を見る
結果はどうなったでしょう。
なんと、「勉強をする」と回答した人が、Aグループの約2倍である40%となりました。
「ずっと見たかった映画」という魅力的な選択肢が追加されたにも関わらず、「勉強」を選択した学生が増えたことはとても驚きです。
しかし人は、魅力的な選択肢が増えると、「何も選ばない」という行動を取ってしまうようです。
シャフィール博士は、このことを「決定回避の法則」と提唱しました。
「選択をする」ということは何かを「決定する」ことであり、何かを決定するためにはそれぞれの選択肢のメリット・デメリットを比較・検討しなければなりません。
選択肢が増えれば増えるほど、比較・検討しなければならない内容が増え、その結果考えることが苦痛になり、「決定しない」=「何も選択しない」という行動を起こしてしまうようです。
これをライフネットに置き換えてみるとどうなるか考えてみます。
当社の商品は現在4商品であるため、一般的に考えると商品数は少ないと考えられます。
しかしながら、開業時は2商品(定期死亡保険と終身医療保険)であったため、その時から比べると商品数は増えています。
また、それぞれが単品の商品であり、お客さまのニーズに合わせて組み合わせる※ことができます。
※ご契約年齢などによりお申し込みできない商品もございます。
そのため、商品数=選択肢の数、とはなりません。
例えば、2商品の場合は、組み合わせは3通り※となります。
※「定期死亡保険と終身医療保険の両方の申込」、「定期死亡保険のみ申込」、「終身医療保険のみ申込」
そして、現在の4商品の場合、なんと組み合わせは15通りとなり、開業時と比較すると5倍になっています。
また、実際には、商品の組み合わせだけでなく、保険金額や給付金額なども考えなければならいため、たった4つの商品であっても、選択肢は多岐に渡ることとなります。
そのため、「決定回避の法則」が働いてしまっているお客さまがたくさんいるのではないかと懸念しております。
そこで、このブログをお読みいただいているお客さまにお願いがあります。
当社の保険を検討いただく際に、どの保険に入るか、どのような保障にするかを考えているうちに、「決定回避の法則」が働きそうになったら、ぜひコンタクトセンターをご利用ください。
お客さまのニーズ、状況などをお伺いして、お客さまに合ったプランをご案内いたします。
スタッフ一同、皆様からのお問合せ、ご相談をお待ちしておりますので、お気軽にご連絡ください!
コンタクトセンター 鈴木