暑さを乗り切る思い出

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ライフネット生命 スタッフ

今朝も保育園まで猛ダッシュで自転車をこぎ、駅まで猛ダッシュで走り汗ダラダラのシステム部の鈴木です。

毎日本当に暑い日々が続いていますが、暑さで思い出すことがあります。

一昨年の11月に、イランのバンダル・アッバースというペルシャ湾を臨む港町を訪れたときのことです。バンダル・アッバースではイラン内陸部でよく見る真っ黒いチャドル(身体にまとうシーツのような布)やマント―(膝丈のコート)とは異なり、女性達がカラフルな生地で作った綺麗なチャドルを着ている、また、顔を隠すために赤や黒のマスクをしているということを聞いて、ぜひ見てみたい!と思い、訪れました。

イランでは外国人であってもイスラム教徒でなくても、女性であれば、必ずイラン女性同様に服装のルールを守らなければなりません。
トルクメニスタンよりイランへ入国し、マシュハドからイランの旅を始めた私は(マシュハドは聖地なので特に服装に厳しい)、マシュハドで買った黒いマント―と黒いヒジャブ(頭から被って髪の毛を隠す)を身に付けていました。(イメージ的にはスタジオジブリの「千と千尋の神隠し」に出てくる"かおなし"のような出で立ちです。)
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夜行バスに乗って翌朝バンダル・アッバースに到着し、バスから降りた瞬間、照り付ける日差し、日本の夏にも勝る湿度と気温の高さに、すぐさま黒いマントーとヒジャブを脱ぎ捨ててしまいたい衝動に駆られました。
でも、そんなことをしたら、イランでは「どこからでも私を襲ってください」、まさに破廉恥な女性であることを意味するため、絶対に不可能・・・。

結局暑さのため出不精になり日中は安宿の部屋にこもり、マントーとヒジャブを脱いで扇風機で熱さをしのぐことに。
夕方になってマスクを着けた女性を探すべく市場に出かけました。
確かに女性達はとっても綺麗なチャドルを着て、野菜や果物、日用品等を売り買いしていました。が、なかなかマスクを着けた女性を見ることはできず、この日はあきらめ、翌日も昼間は部屋にこもり夕方また市場を徘徊し1時間くらい歩き回ってやっと発見!!どうしても写真に収めたくて彼女の売る蜜柑みたいな果物を購入して、写真撮影させてくれるようジェスチャーで交渉しOKをもらえたので撮影させてもらいました。

バンダル・アッバースでの目的は果たせたので、その日のうちにさっさと夜行バスに乗って次の町へ移動しました。その後、テヘランのゲストハウスでバンダル・アッバースにダイビングしに行くという日本人男性のバックパッカーの方に出会ったときは、きぃーーー男性はずっるい、女性であることを恨みました。

日本にいれば、どんなに暑くとも半袖半ズボンで外に出ることができるのでマシか、と思い、この夏を乗り切ろうかと思います。
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写真は黒のチャドルとカラフルなチャドルを着た女性達。黒も神秘的ですが、カラフルなチャドルがあるとは衝撃的でした。

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