コンタクトセンターの西村です。
それが思春期というものか、高校生の時に主にヨーロッパの古典文学に手を出して読んでいた時期がありました。
シェークスピア、ダンテ、ドストエフスキー、ゲーテ、ホメロスなど、中には当然意味がよく分からない内容もあったと思いますが、自分なりの解釈で読んで満足してました。
そんな折にジョゼフ・キャンベルという人を知りました。
神話学者で、確かTVでやっていたインタビューのドキュメンタリーを観てのことでしたが、その話がとてもロマンに溢れており、すぐに好きになり本も読みました。
彼の話の中で、英雄(ヒーロー)とは?という話しがあり、とても感銘を受けた内容があります。
「英雄とは、旅立ち、成し遂げて、そして帰ってくるもの」
この考えの何に感銘を受けたかというと、最後の「そして帰ってくる」というところです。
それまでは、英雄って何か成し遂げればそれでもう英雄でしょと思っていたのですが、成し遂げた上で、帰って来ることが大事なんだということに気付いたのです。
やりっぱなし、成し遂げたらそれだけで満足して終了、安住して終了ではなく、原点に戻って来て、持ち帰った手柄を共有したり、喜びを分かち合ったり、祝福されたりしてこそ初めて英雄になるんだなと。
そういえば先生も言ってました。遠足は、家に帰るまでが遠足ですと。
スタートして何かをやり遂げるとこまでは大体頑張るのですが、その後きちんと帰郷して無事完結できるかどうか。
そんな英雄に憧れながら、日々てくてく歩いて帰宅するのでありました。