一升餅で一歳の誕生日を祝う

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

伊藤です。長男が生まれて1年が経ちました。病院で生まれたばかりのわが子の顔を飽きることなくずっと眺めていたのが昨日のようです。ちょうどライフネット生命の東証マザーズ上場が承認された日でしたが、それからもう一年。月日が経つのはあっという間です。

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社内には子どもが同学年のメンバーが7人もいて、「子ども同級生ランチ会」や社内SNSで子育ての悩み相談や情報交換をしたりしています。そのなかで一歳の誕生日には「一升餅」というお祝いをした、という写真付きの書き込みがありました。それじゃあ、うちもそれでお祝いしなきゃ、という思いになりました。

何事も本格的に取り組みたいので、自分で餅をついてみようかと考えたのですが、子どものころは餅つきをしていた両家の実家でも、いつの間にか出来合いのもので済ませるようになってしまっていました。また、餅つき機能付きのホームベーカリーを買おうかと思ったのですが、このためだけにキッチンに物を増やしたくないし...。そこで、自宅近くの豆大福で有名な松島屋さんライフネット生命保険サイトの外へ移動します(新しいウィンドウが開きます)に予約をして、一升餅を作ってもらうことにしました。

誕生日の前日、お店に行くとつきたてふわふわの一升餅が湯気を立てて準備されています。朱で寿の文字と子どもの名前を入れながら、お店の主人が祝い方や由来などいろいろと教えてくれました。 「一升餅」は「一升」と「一生」を掛けて、一升(約1.8kg)の丸餅を一歳になる子どもに背負わせ、「一生、丸く長く生きられるように」また、「一生、食べ物に困りませんように」と祈念するものだということ。また、一歳を迎えるころになると、ちょうどひとりで立ち上がったり、歩き出したりするけれども、餅を背負わせて尻もちをつかせることによって、「そんなに慌てなくてもいいよ、ゆっくりすすみなさい」という意味合いもあるのだということ。ふむふむ。

そうして迎えた誕生日当日。家族で取り囲んで風呂敷に包んだ一升餅をつかまり立ちしているところに担がせると、息子は尻もちをついたまま、案の定、大泣き。以前、社内SNSにアップされていた同僚の娘さんの写真はお餅を背負ってどこか自慢気だったはず。なんとか力強く笑った写真を撮りたかったのですが、結局泣きやまず、笑顔の写真は叶わずじまいでした。一方で、餅屋の主人が教えてくれたように、ゆっくりすすみなさいということなんだろうな、と変に納得してしまいました。

生まれてきた子に立派に育って欲しいという期待を込めて、ついついよその子どもと比較したり、一日も早くいろんなことができるようになってほしいと、親のほうが力が入ってしまいがちです。一升餅での尻もちはそういった親のはやる気持ちも一休みしていいのだと、教えてくれた気がしました。

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