前回のブログ「100kmの道も一歩から」から早4ヶ月。
個人的に一番印象深かった出来事といえば、やはり当社の株式公開です。
本格的な準備開始から足掛け1年半。
生命保険は免許事業ゆえ開業時点で収支管理や内部統制など、一定の水準をクリアしていなければならないため、まったくのゼロ・スタートではありませんでした。
とは言え、開業から3年10ヶ月という短期間かつ会計利益が赤字の状態で生命保険会社がIPOを目指すというのは(おそらく)世界でも前例のないことであり、直前まで紆余曲折・暗中模索・睡眠不足…の日々が続いたのも事実。社内外の方々に支えられて、無事に上場を迎えることができ、ほっと胸をなでおろしました。
そんな思い出の上場日。東京証券取引所に向かう道中、出口に
「株式公開って、マラソンに例えると一つ目のエイドステーション(だいたい5km地点)に到着して、バナナやらスポーツドリンクやら補給(≒資金調達・認知度向上…etc.)した感じじゃないですかね?」
と投げかけてみると、出口は一言
「何を言うてるんや。市場シェアも1%未満。まだ、やっと競技場を出たばかりやないか。」
と、ぴしゃり。
え゛…まだ400mですか?
少々びっくりしましたが、これまでは顔の見える株主や開業間もない頃から当社を見守ってくださっている契約者の方々の声援を間近に受けながら、競技場の中の整備されたトラックの上を走ってきた…という例えは的を射ているような気もします。
株式公開によって経営方針が変わるわけではありませんが、株主も数百倍に増え、日々、市場の目にさらされます。今後も成長を持続するには、これまで当社のことを全く知らなかったようなお客さまにも振り向いてもらう必要があるかもしれません。けれど、大変なことばかりではなく、株式を公開したからこそ見える世界もあるのだと思います(まだチラ見しか出来ていませんが…)。
これも無理やりマラソンに例えてみると、競技場を出れば、向かい風も横風も直接身体に受けながら走らなければいけませんし、デコボコした道に足を取られることもあるかもしれない、けれど、競技場の外でなければ楽しめない景色もあるよね…ということなのだと得心しました。
まぁ、そもそも会社の「ゴール」ってなんでしょう?という話ではありますが、兎にも角にも、まだまだ先は長いよ…と言うことで、これからも一歩一歩、前に進んでいきたいと思います。
追伸:
先日終了した ライフネット生命×Webクリエイター「CONTENTS BATTLE!」という企画の中で、ひふみ投信CIOの 藤野氏が「千里の道もIPOから」という名セリフ(?)を投稿して下さったのですが、前回のブログのタイトル(100kmの道も…)との偶然の重なりに思わずのけぞってしまいました。(いっそ今回のブログのタイトルにそのまま拝借しようかと思いましたが、なんとか思いとどまりました。)
また、当社が株式公開に踏み切った理由については、株式公開当日のデグチがWatch 「本日、株式を公開しました」も合わせてご覧ください。
以上、企画部の堅田でした。