かなり前から気になっていることに、「させていただく」の多用があります。
もともと、武道をやっていたり体育会だったりしたためだと思うのですが、日本語表現や敬語が気になる性質です。
テレビのテロップも近年、誤植?や勘違い?が相当数あったりして、口に出して突っ込むことも多いような。(自宅でおつぼね化)
そして最近は何と言っても 「させていただく」 の独走。
スポーツ選手が 「試合に出させていただいた」
ボランティアさんが 「ボランティアをさせていただいてます」
リポーターさんが 「リポートさせていただきますが」
フェイスブックで 「ツィッターでもフォローさせていただきました」
女優さんが 「先輩俳優さんとご一緒させていただいて勉強させていただきました」
ってもうなんやねん・・・
します、いたします、しております、で十分(というかそっちが正しい)。
「させていただく」が適切な文脈も無論ありますが。
いろいろ気になる誤用は多いのに、特にこれが気になるのはどうしてなのか。
考えるに、その方に「これってちょっと間違ってるかも」と思ってる気配が全然なさそうだからかもしれません。
どちらかというと、「丁寧にしてます、自分」な雰囲気があるので、気になるような。
でも、待てよと思ったのです。これだけ流布してるということは、違和感を感じない人が多い=市民権を得ているのかもしれない・・・。
そしてこのまま、世の中に定着していくのなら、それは慣用となり、「そういう言い方もあるよね」って、定着し、使う人がもっと増え、誤用でなくなるということが自然の流れだとすれば、それは日本語の変遷につながるのかなぁ。
そして、頑なに正しい(とされる)用法を守ろうとすることに、そこに意味は?
それでも私は使いたくないけれど。
総務の川越でした。