旅と出会い

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

最近、国内の出張が増え、この原稿も滞在先のホテルから書いています。
今週はそのピークを迎え、月曜日に鳥取、水・木と長崎、福岡を経て愛媛県へ。週末をはさんで沖縄へと、渡り鳥も真っ青な飛行族生活を送っています。

出張の秋。とは誰が言ったか定かではありませんが、移動を繰り返していると、ただ移動を繰り返しているだけで、無駄に疲れてしまう気がするのは僕だけでしょうか?
通称エコノミークラス症候群、長時間同じ姿勢を継続していると血管が圧迫されて血行が悪くなり、最悪血栓ができてしまうというものですが、その他にも、血管を圧迫することで、血液中の水分が血管の外に染み出してしまうことで、足がむくんでしまい、目的地で靴を履こうとしたら入りにくいなんて事もあるのではないでしょうか。
最近では、通常生活よりも早いスピードで移動すると脳が移動のスピードについていけないため、全身の倦怠感やめまい等が起こるなど、どこまで本当かわからない説もあるようですが、2009年にJTBさんも、移動による疲れを解消する実証研究に取り組み始めたとのニュースもあり、やはり長時間、多頻度の移動は体にあまり良くないと言う事は言えそうです。


が・・・同時に、旅には多くの学びや楽しみも付いて来ます。生来、性格が外交的なためか、旅先で出逢う人とのふれあいは格別なものがあります。言葉も違えば、考え方や刻まれた皺の深さまで、その土地に根差した文化と触れ合う事は、何にも代えがたい経験です。
最近出逢った心に残る方々とのふれ合いを何個か紹介させていただきます。

・ある居酒屋で隣に座っていたおじさんから、延々と戦争後の生活がいかにひどいものであったか、そんな中でも子どもたちはいろんな楽しみを自ら創って楽しんでいた。豊かになるという夢に向かって突き進んでいた。それに比べて、今時の若者は与えられた環境に文句ばかり言う。思わず若者?代表として頭を下げつつも、今時の若者が多くの情報や選択肢の中でもがき苦しみながらも、手探りながら前に向かって歩いていると言うふうな事をお話しました。

・とある経営者の方にお会いした折に、土曜日は何してるのか?と聞かれ、ゆっくりしていると言うような事をお答えしたら、烈火のごとく、平日の疲れを癒すために土曜の昼まで寝るのは愚の骨頂。何のために生きてるのか!君は仕事のために生きてるのか?週末にこそ自らを楽しめ!普段より早く起きて家族と時間を過ごすのが当たり前ではないか。とお叱りを受けました。仕事のために会社の計画や戦略を一生懸命考えたり、組織の課題に喧々諤々する事はあるが、自分の人生や家族に対してそこまで一生懸命考えた事ってあるのか?と・・・。深イイ!寝てるとは言ってないのですが・・・。

・青森でタクシーに乗りましたが、ご高齢の運転手さんの言葉が全くわからず、目的地までの道すがら、ひたすらおじさんの武勇伝?に頷くしかありませんでした。が言葉に説得力があったのか、おじさんのリアルな表情から故か、おじさんの人生が山あり谷ありで大変だったこと。でも今は孫ができて本当に幸せだと言う事だけが妙に印象に残りました。孫におもちゃを買ってあげるため、孫の笑顔を見るために働らいてるようなものだとか・・・。かなりのご高齢に見えましたが、決して辛いとか、大変そうとかには全く見えませんでした。

目の前にある事象ばかりに目が奪われていると、本当に大切なものが見えなくなるとは、よく言われる事ですが、普段あくせくしていると忘れがちな事も、違う風景の中で、いつも出逢わない方々から教わると、ふと立ち止まって考えてみようかなと思わされるのも、旅の醍醐味でしょうか。

秋です。皆さんも旅に出ましょう!
事業開発部の菅宏司でした。

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