7月の最終土曜日。
東京の東では隅田川花火大会、西では立川まつり国営昭和記念公園花火大会が開催され、都内の電車は花火見物の人出で大混雑となります。
この二つの花火大会、簡単に比較してみると
隅田川 90万人超、打ち上げ総数20,000発
立川昭和記念公園 30万人超(周辺道路含めると70万人超)、同5,000発
ということで、規模だけみると隅田川に軍配があがるのですが、実家が西東京ということもあり、物心ついた頃から、ほぼ毎年立川の花火大会に参加してきました。
小さい頃は、父親の運転するカローラで。
大会終了後の駐車場大渋滞の最中、エアコンのかけすぎでエンストしてしまい、人生初の「エンジン押し掛け」を経験したのも立川でした。さらに自宅を目前にして、ガソリン切れで車が止まり、再度父と一緒に車を押してガソリンスタンドに駆け込むなんてオマケまで。
中学時代は、小学校の同級生たちとのプチ同窓会を兼ねて。
携帯電話なんて無かった当時、駅での待ち合わせから現地での場所取り、打ち上げ開始までの時間つぶしの方法まで、何から何まで事前の綿密なプランニングが欠かせませんでした。
高校時代は、デートの場として。大学時代はサークルの友人たちと大宴会。
社会人になってからは(海外勤務もあり)、しばらくご無沙汰だったのですが、今年2010年は、会社の仲間たちと、中国の大学からのインターン生2人の歓迎会を兼ねて参加してみることにしました。
夜空に浮かぶ大輪の花。ワンテンポ遅れてずしりとお腹に響く尺五寸玉の音。
打ち上げ総数が少なく、意外とあっさり終わってしまうのですが、そのあたりの威勢の良さ(?)も気に入っています。(その後、7月の暑さと人いきれがないまぜとなる中を、立川駅まで徒歩で移動するつらさだけはなんとかならないものかと思いますが…。)
花火大会の少し前、京都出身の同僚に「人生の定点」について教えてもらったことがありました。
いつでも帰ることができる場所があると、人は思い切って外にでることができる。
定期的に帰る場所があると、自分自身や家族の変化を意識するよい機会になる。
そんな話だったように記憶しています(ちなみに、彼にとっての定点は祇園祭りの宵山とのこと)。
その時はまったく意識していなかったのですが、自分にとってはこの立川の花火が定点なのかもしれないなぁ、と思いながら帰路についたのでした。
第1回の開催は1954年、今年で53回目の開催とのこと。まだ見ぬわが子と手をつないで、一緒に打ち上げ会場のみんなの原っぱを歩く日が今から楽しみです。
(写真)インターン生の希望を叶えるべく、花火会場の原っぱで初のスイカ割りにも挑戦しました。なんとも見事な切り口ですね。