追体験

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

先日、出張で広島を訪れました。
広島空港からは高速バスで広島駅に向かうんだな、などと久しぶりに高速バスに乗っていると、これで3度目となる広島訪問の思い出がよみがえってきました。

はじめて広島を訪れたのは11歳の時。修学旅行でした。
高知県の小学校ではほとんどが広島に修学旅行に行くので、全国どこでもそうなんだろうと思っていたらなんのことはない、同行した人は広島は初めてで、どうも聞いていると小学校の修学旅行で広島に行くのは思っているよりもメジャーではない、といまさらながら新たな発見をしたことは置いておいて、当時の記憶をたどると、大広間で広島のお好み焼きを食べた記憶くらいしか・・・。

次に広島を訪れたのはそれから9年後。大学生のときです。
米国の学生との交流事業の一環で8月6日の平和記念式典に参加する機会をいただきました。
うだるような暑さとセミの声のなか、なぜか自分はあれだけ記憶の片隅に追いやられていた、小学校の時に訪れた記憶を思い起こしていました。

改めて平和記念資料館を巡る中で、米国の学生にいろいろ説明し、彼らが驚き、悲しみ、そして怒る様子を目にすると、不思議と9年前の自分がそこにいるような気がしました。彼らとともに被爆者の語りを実際に聞いたときも、隣に9年前の自分がいたような気がします。

そしてまた9年後。同じ場所に同じ時間を経て立ちました。
今度は9年前の自分と、18年前の自分がそこにいるような気がしました。
何か、自分がやらなければいけないことがある、そう思わされた気がします。

一つはそれだけの大きな出来事であった、ということもありますが、もう一つは、時間を越えて追体験することで、自分自身の変化をいい部分も悪い部分も含めてしっかりと感じられた、ということが大きいような気がします。

毎年必ず訪れる神社であれ、墓参りであれ、同窓会であれ、なんでもいいのですが、そうした変化を感じ、過去の自分に恥じないような自分でいたい、なぜかそんな気分になった一日でした。

松岡

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