「養老院より大学院」を読んで

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

新年、明けましておめでとうございます。
昨年の暮れ、家にある古本とCDを売りにブックセンターに行ったときに「養老院より大学院」という本を見つけました。題名の面白さから手に取ってみて、読みやすさとノンフィクション(作者の実体験)の持つ重さが感じられたので、購入したものです。
作者である横綱審議委員の内館牧子さんが大相撲を研究するために大学院に社会人入学することを決意したときから、無事に卒業するまでが書かれています。
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いろいろな読み方ができます。
社会人が大学院に入学するというハウツーものとして読むことができます。
仕事を持つ社会人が大学院に通うための条件や、実際に内館さんが仕事をどのように整理したかが書かれています。卒業後に、大学院に入って得たもの、失ったものを具体的に書いています。入試にあたっての心構えとして「論文でわかったような能書きを書くな。私が見てきた社会はこういうものでした、と書け。」といった言葉(作家の伊集院静氏の言葉だそうです)が紹介されていますが、この言葉は、社会人を勇気づける言葉だと思います。

つぎは、アカデミズムの紹介です。
社会人入学を認める大学院には2種類あって、通常の大学院生と全く同様に扱うところと、社会人に合わせてくれるところがあるそうです。内館さんが通った東北大学は前者で、アカデミズムの厳しさや、アカデミズムに生きる学者の素晴らしさを実体験として書かれています。表題の「養老院より大学院」という言葉は、高齢の学者の頭脳の明晰さとたたずまいの美しさを見て、年をとっても頭も体もピンピンしているためには「もっと頭を使い、もっと勉強すべきである」と思って出てきた言葉だそうです。
勿論、ユーモア溢れる内容ですので、面白おかしく読むことができました。

読み終わって、一番印象に残るのは、高齢になってからも(失礼!)若さを失わずに、チャレンジしていく素晴らしい姿勢です。内館さんがドラマ脚本に書いたセリフがあります。
「人はね。何かをやろうと思い立った時が一番若いのよ。」

私自身、この数年はOA機器の操作や、生命保険に関する資格取得などにチャレンジしてきました。若さを保つのにプラスになったに違いありません。
新しい仕事に取り組むとき、生活環境が変わったとき、常に、この言葉を思い出してこの一年も前向きに頑張っていきたいと思います。今年もよろしくお願いします。

お客さまサービス部 谷

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