絵ごころはないけれど

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ライフネット生命 スタッフ

文化勲章を受章された景気循環論の大家、篠原三代平先生は、「経済分析の主流は理論先行のトップダウン型だが、私はボトムアップ型。無数の手書きの統計グラフを描き続けていくうちに、ときどき、ポカッ、ポカッと新しい着想や仮設が浮かんでくる。こういう発想をするには絵心が必要。現代の経済学者には絵心、つまりボトムアップ的に経済の中から何かを浮かびあがらせようとするセンスが足りないのでないか?」と述べておられます。

私の担当している資産運用においても、先生の経済分析とレベルは雲泥の違いですが、こうしたボトムアップの見方、センスは欠かせないと考えています。
理論的に金利や株価、為替の動きなど考えることも勿論必要なのですが、実際に市場で取引されている値段やその動きをボトムアップ的にみていくうちに、市場や経済が何を言おうとしているのか、どちらの方向に向かおうとしているのか、分かることは多々あります。(仮説は間違っていることも多いのですが・・)

当社の資産運用は会社の方針としてどこまでリスクがとれるのかをしっかり議論したうえで行っていますが、そうした中で、理論や常識に溺れることなくボトムアップ型の発想や行動ができるよう日々センスを磨くことを心掛けたい、と思っています。
絵ごころはない私ですが、チャートを引き、音楽を聴き、歴史を語り、お酒を呑み・・・・・・。

財務部 飯野でした。


10年国債利回り推移
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(出所:日本相互証券)

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