こんにちは。経理の成相です。
今年の高校野球は、私の地元愛知の中京大中京が優勝し喜んでおります。
同じ野球関連ですが、先週の日経新聞の夕刊のスポーツ欄のコラム「駆ける魂」でひとりのプロ野球選手が紹介されていました。
彼は、中学時代は特に光る存在ではなく、高校時代も1本もホームランを打つことができなかったそうです。しかも、高校時代は腰に持病があり、数か月も練習ができない時期もあるくらい、体も丈夫ではなかったそうです。その後、高校を卒業し社会人の野球部に入ったのですが、その際にも野球部の先生が「高校時代ホームランを30本打った」と苦し紛れの法螺をふき入社が認められたそうです。
プロ野球に入ってからは、他の選手を圧倒する練習量の結果、順調に成績を積み重ねます。ついには、首位打者、本塁打王、打点王も獲得し、セ・リーグとパ・リーグの両リーグMVPを獲得(史上2人目)するほどの球界屈指の強打者にまでなりました。
もうお分かりかもしれませんが、その選手は、読売ジャイアンツの小笠原道大選手です。
高校野球を経験したことがある人間として、高校時代にホームランを1本も打てなかった選手が、プロ野球に入ってからホームラン王をとるとは信じられません。彼の努力にただ頭が下がるばかりです。
彼の野球人生の始まりは、小学校2年に父親に無理やり丸刈りにされ入部させられたリトルリーグから始まり、小学4年の時には強制的に中学生のチームの合宿に放り込まれたりもし、高校時代には死ぬほど嫌いだったという捕手に転向させられたそうです。
彼曰く、「野球人生に大きな転換点があったわけではなく、その時々で人に恵まれた」と言っています。自分の意志ではないにしろ、目の前の課題に懸命に取り組んだ結果、大打者になったのです。
彼のその姿勢、ひとりの社会人として見習いたいものです。