遠い目

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

以前にいた会社は、ビルの1階にあって、通りに面して大きなガラス窓がありました。
私の席は窓際ではなかったのですが、たまたま私の席から窓際までの間は空席になっていて、通りの様子がよく見えました。
通りの向かいには小さな路地があり、その先に1本の大きな桜の木が立っていました。
路地の少し先だったせいで、角度的に他の席からは見えにくく、私の席はベストポジションでした。
ちょうど今頃の時期にはいい眺めで、仕事の合間のいい目の保養になっていました。
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あるとき席替えがありました。
私は窓に背を向けて座ることになりました。
目の前の光景は、忙しそうな同僚たちと真っ白な壁になりました。
遠くを眺める機会が減り、パソコンをにらむ時間が増えていきました。

以前の私の視力は2.0で、やや遠視気味ではあったのですが、遠くがよく見えることは私のささやかながら自慢でもありました。
ところが、いつしか遠くが少しぼんやりとするようになって、視力もだんだんと落ちていきました。

ライフネットに入社してからも、窓を背にする席がほとんどでした。
ところが、先日席替えがあって、窓際の席に移ることになりました。
見えるのは、向かいのビルと青空だけです。
大きな桜の木はありませんが、遠くを眺めるくらいはできそうです。


………ということで、もし私が窓の外を眺めていても、ボーっとしているわけではないのです。
目の健康のため、しばし遠くを眺めているだけなのです。
たぶん、そうなのです。


数理部 岸本

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