マーケティング部のナカダです。
ライフネットの輪をネットや口コミで広げたい・・・という一念で、
WEBマーケティングの効果に、日々一喜一憂し、
社長の出口は、口コミカードをスーツケースの中に常備し、
スタッフは半蔵門の駅前でチラシを配るといった、
最先端のノウハウから、いにしえの技までを駆使している。
でも何でも伝えればいい、ということはなく、
実は、あんまり伝えたくないヒミツも世の中にはある。
実家を出て16年、両親は都内、2人元気にやっている。
趣味にも友人にも恵まれて、忙しくやっている話しをよくしている。
たまに、2人で映画を見に行くデートらしきコトもしているらしい。
そして、メールを使いこなすようになってからは、
「忙しいから・・・」を理由に実家に立ち寄らない娘に対し、
母親は、「あなたの好きなゴハン作ったのよ、来たら・・・」
「おいしいイチゴをたくさん、もらったのよ」とメールで誘惑してくる。
美味しいモノでしか動かない、娘の性格を熟知した母親ならではのテクニック。
時には、どこで覚えたのか、私が使えないデコメを駆使したメールまで。
3日の夕方、案のじょう、母親から
「あなたに貰った桶で、ひな祭りだからお雛様を飾って、ちらし寿司作ったのよ」メール。
でも、いつものように、食べに来たら、とも書いてない。
書いていないと、メールを送った母親の気持ちがなんだか気になる。
「妹も結婚して、家には父親しかいないのに雛人形をわざわざ
物置から出して飾った、その心は・・・?」
「わざわざ具を一つずつ煮たのかしら・・・?」
「桶いっぱいのちらし寿司は、父親と二人で食べるということか・・?」
「2人で食べるちらし寿司はどんな味で、何を思うのか???」
気がついたら「7時までに食べに行くよ!」レスを打ってました。
シゴトをほっぽり出して、10年ぶりぐらいで食べた
錦糸卵のたくさんのった、母親のつくったちらし寿司は、
子供の頃にワクワクしながら食べた味そのままで、懐かしく、おいしく頂きました。
そんな、母親の作る料理の味は、多くの人に知ってほしいものとかではなく、
それを食べて育った妹や家族しか知らない味で、そっとヒミツにしておきたい
宝モノなんだな・・・と思いながら、電車に揺られて、帰路につきました。