カクテルのお話

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

こんにちは。

今回はカクテルに関した話を書いてみようと思います。

カクテルの基本的な作り方は、大別して下記の3つです。

【ビルド】
グラスに氷と混ぜ合わせたいお酒や材料をそのまま入れ、適当に混ぜて飲みます。
一頃の流行から定番ドリンクともなっているハイボールや、例えばウィスキーの水割りなども、いわばカクテル、そして作り方としてはこのカテゴリーに入ってきます。

【シェイク】
シェイカーという容器に、氷と混ぜ合わせたいお酒や材料を入れ、手で持って振ります。
『シャカシャカ』というか『コツコツ』というか『カッカッカッ』といった感じで振られます。
振り終えたら、グラスに注ぎ移して飲みます。
シェイクの主な目的は
■よく混ぜる
■冷やす
です。

【ステア】
氷と混ぜ合わせたいお酒をミキシンググラスという容器に入れ、バースプーンという長めのスプーンで撹拌します。
バースプーンの多くには、柄の部分に捻りが入っています。
(何か嫌な事でもあったのかも知れません。)
バースプーンを使ってミキシンググラスの内側に添わせるように、クルクルクルクル回しながら撹拌します。
作り手(以下、バーテンダー)とカクテルによっては、100回くらいクルクルクルクル回します。
見てると目も回ります。
撹拌し終えたら、別のグラスに注ぎ移して飲みます。
ステアの主な目的は、
■よく混ぜる
■冷やす
です。

シェイクとの違いは、出来上がったドリンクに、混ぜ合わせる個々の材料の特長が残るようする、という点です。
逆にシェイクは、振っている際にドリンク内に多くの細かい気泡が入り込む為、ステアよりも、材料の特長を感じ辛く、出来上がったドリンクの風味も丸く感じます。

上記に当てはまらないケースもありますし、その他にも細かい意図や目的もあったりするのですが、大まかに説明すると、上記のようなところです。

さて、ここまで読んでいただいた方。

バーテンダーのテクニックが顕著に反映されるのは、どの作り方だと思いますか?
言い換えると、ある同じカクテルを経験豊かなバーテンダーが作ったものと、作った経験のない一般人が作ったものと、出来上がったドリンクに顕著に差が出るのは、どの作り方だと思いますか??
      ・
      ・
      ・
と、質問を提起しながら恐縮ですが、自身でも明確な答えは出ていません。
でも、きっと全ての作り方において、顕著に差が出ることなんでしょう。

随分と以前、様々なお酒の知識や情報に興味が出始めだった頃の僕は、顕著な差が出るのは、シェイクやステア、更にどちらか選ぶとするなら、シェイクだと思っていて、ビルドについては殆ど意に介していませんでした。
シェイクやステアについては、日常生活では使わない容器・道具を使う為、最低限少し勉強と練習が必要になるのに対し、単にグラスに氷と液体を入れてかき混ぜるのは、一般の方の多くが基本動作として出来るので、ステアを疎かに考えていました。

ところがそんな頃、しっかりとしたバーテンダー経験もある、非常にお酒に詳しい知人から下記の事を聞きました。
★出来上がったドリンクの良し悪しは、ビルドでも、とても顕著に差が出る
★ありふれたロングカクテル(*)でも、完成度の高いものに出会うと感動を覚える
*・・・新しいワードが出てきました。ここまで読まれてカクテルに興味が出てきた方は、是非ご自身で調べてみてください!

この話しを聞いた時、結構なショックを受けた事を憶えています。
その後、ビルドのカクテルにも興味を持つようになり、今では出来上がりの良し悪しも何となく分かる気になっています。

実際には、しっかりしたBarでは、作る前の段階から、例えばどのような氷を使うかなど、美味しく作る為に様々な事に配慮されているので、顕著な差に繋がったりもする訳ですが、今後もしみなさんが居酒屋等で、スタンダートカクテルを飲む際、店ごとに味の違いがあるか少し気にしていただくと、面白いかもしれません。し、面白くないかもしれません。(笑

最後に、上記で触れた、お酒に詳しい知人が、Barで食前酒タイプとして好んでオーダーしていたクラシックカクテルをご紹介します。

カクテル名 ≪ネグローニ≫ (ビルド)

ドライジン 1/2
カンパリ 1/4
スイートヴェルモット 1/4
〔割合を各1:1:1とするレシピや、シェイクで作られる場合もあります。〕

僕も久しく飲んでいないので、近い内にでも飲んでみようかと思います。

コンタクトセンター 畑野

※お酒は楽しく適量を

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