雨の何が嫌って、日中晴れると言われていそいそと外に洗濯物を干してしまい、夕方に雨にやられるとか、ままあります。
ご丁寧に、誰もいない自宅に雨雲が近づいていますよ的な予報がスマホに来るのですが、会社でそれを受け取ってもどうにもならないわけです。
会社の大きい窓から恨めしく雨を見つめるなど。
時間も労力も洗剤も無駄だった…
もう一回やり直し…
でも、そんなとき、子どものころの出来事を思い出します。
洗濯物を干したまま休日に家族で外出して雨に振られたときのことでした。
土砂降りの車の中で、「あーせっかく干したのに」「天気予報また外れたわ」「いやだわもう」と愚痴を連発する母。
すると父が、「しかたがないよ。また洗えばいいだろ」と、言ったのでした。
すると母は、ちょっとびっくりして、「まぁ、楽観的ねぇ。でも、そうだわね」と、言ったのでした。
考えてみれば洗濯してたのもやり直すのも母だったので、父の発言は気楽すぎるのですが。
でも、たしかに、また洗えばいいのです。
むしろ、もう1回洗えば済む。
簡単にやり直せたり簡単に取り返せたりってことはあまりないんですよね。
だからまた、洗えばいいよね、と思い直すことにしています。
何気なさすぎるやりとりですが、よく覚えています。
ひとつひとつはささいなことでも、父の楽観さはわりと悲観的な母を、ひっそりと救っていたのだろうと思います。
経営企画部の川越でした。