愛しの机

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

旅先で机を購入しました。
探し続けて2年半、まさか北海道で出会うとは思ってもみませんでした。

我が家は部屋数が少なく、生活に必要なものはほぼリビングに置いてあります。そのため、見た目がごちゃごちゃしているものはすっきり収納したいのですが、その筆頭がパソコンとその周辺機器でした。そんなごちゃごちゃした諸々を隠してくれるパソコンデスクを探していたところ、ライティングビューローを思いつきました。ライティングビューローであれば、扉を閉じれば中身が見えず、開ければ机になるため、理想的です。

さて、何か大きな買い物をするときは、要望を箇条書きで洗い出し、我を見失わないようにしています。たくさんのものを見て回ると、初心を忘れて、つい本来求めていたのとずれたものを選んでしまうからです。

今回の机については、
1.ノートパソコンとプリンターを隠して収納できること
2.我が家の他の家具と同じ色
3.シンプルなデザイン
4.小ぶりなもの

この中で最も難しかったのは「シンプルなデザイン」でした。ライティングビューローはほぼアンティーク調の重厚なデザインなのです。そもそも今、ライティングビューローはあまり流行っていないようで、都内最大規模の家具屋にも、ほんの数台しか置いてありません。選択肢が非常に少ないのです。

何十軒の家具屋を見て回ったでしょうか。インターネット上でも探しましたが、2.の点の判断が難しく、実物を見ずに購入することがどうしてもできません。

もはや我々の要望を満たす机はこの世の中にないような気がしてきます。オーダーするか、自分たちで作るしかない、というかもうパソコンはこのまま段ボール箱の上に置いておけばいいや、と投げやりな気分に。

そんな机を探して3年目の今年、夏休みで北海道へ行くことになりました。たまたま家具の名産地を経由するスケジュールだったので、気になっていた家具メーカーに寄ることにしました。メーカーの工場併設のショールームなので、それほど種類も置いていないだろうと、あまり期待せずに立ち寄ったところ、そこで私たちは探し続けていた机と出会います。しかも廃番商品の最後の1台として。

工場のガレージのようなシャッターがガラガラと開き、真っ暗闇の中で、静かに鎮座していたその子は、完全に私たちのために作られたような机でした。もういないと諦めていた白馬の王子様に出会ったような感動とでもいいましょうか、そんな感じでしたので、北海道での他の出来事がすっかり霞むほどの出会いとなりました。

ひとつ悔やまれるのは、北海道で、鮭をくわえている木彫りの熊を買えなかったことです。北海道生まれのこの机を飾るのに最もふさわしかったのに。今度は木彫りの熊を探しにでかけようと思います。
2014.10三宅さん.jpg
2014.10三宅さん1.jpg
お申し込みサポート部 三宅

  • このエントリーをはてなブックマークに追加する
  • Twitterでつぶやく

ページの先頭へ戻る