脱 衝動買い宣言

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

あけましておめでとうございます!

年末年始にわが家の大そうじをしていたところ、こんな服いつ買ったっけ…あ、この靴かわいいと思ったのに一度もはいていない…旅先で買った調味料、賞味期限切れてる…というものを多数発見。
今回発見されたものにはお別れを告げ、そして、片づけは途中で挫折しましたが、今年の目標のひとつは「使わないモノは買わない!」に決まりました。

とはいったものの、買うときはいつも「これは必要」「絶対これから使う」思って買っているわけなので、さて、どうしたらよいものか?

と、そこで思い出したのが年末に読んだ行動経済学の本の話。*
従来の経済学では「人間は自分の好みを知っていて効用を最大限にする選択ができる」ということを前提としているそうですが、
近年の研究の結果、人間は経済的に合理的とは言いがたい直感に基づいて行動するということがわかってきています。
たとえば、
「3つ買えば1つ無料と書かれていると買う必要のないものまで買ってしまう」
「お腹が空いたときにスーパーに行くと、実際食べられる量よりたくさん買ってしまう」
「多くの商品のなかで、1~2種類をおすすめされているとあるとつい買ってしまう」
「値段が高いと品質がよいと思って、つい高いほうを買ってしまう」などなど

思い当たることがありすぎる…。

そこでまず、自分の買い物傾向を知るために、使わなかったものをなぜ買ったのか、ひとつひとつ振り返ってみました。
そこでわかった理由は、
「また買いに来るのが面倒」
「同じものをこの値段で買える機会はないかもしれないから」
「今度使う機会があるはずだから」
のいずれかでした。
つまり、将来を予測した買いものは無駄にする可能性が高いということ。衝動的に買い物しそうになったときは、将来の必要性を「今」満たそうとしないことが肝心ということになります。

しかし、買い物は楽しみのひとつであることはたしか。
あまり無理しても、リバウンドがきそうで怖い。
と悩んでいたところ、行動経済学でノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマン教授のことばが目にとまりました。
「人生の満足度を高めるには、
・時間を有効に使うべき(時間は稀少資源だから)
・人生を豊かにするようなことがらに注意をむけるべき
・注意を払い続けるような活動(友人との付き合いなど)に時間を使うべき」であると。
この3つを満たすものであれば、将来に向けた買い物もムダにならないかもしれません。

なりたい自分になるには、行動の道筋を決意表明するのがコツだとか。
ということで、ここで脱衝動買いを今年の目標とすることを誓います!
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総務部 吉田
*「予想どおりに不合理」(ダン・アリエリー、早川書房)
「ダニエル・カーネマン 心理と経済を語る」(ダニエル・カーネマン、楽工社)

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