これまでのやり方

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

最近、「多重行政のムダ」という話を耳にする機会が増えました。

例えばある地域では、国道・県道・市町村道という三つの道が存在し、それぞれの管轄が違うために、別々に雪かきが行われているそうです。
国道を担当する除雪車は、たとえ通り道であっても国道でない道は除雪しないというのは、なんだかムダがありそうだなぁ、という話のようです。


市境や県境を跨ぐ道路がある、道路によって道幅が異なる、などなど、それなりに合理的な理由もたくさんあるのかもしれません。
自治体側には、コスト削減を迫られている中で、なるべく自分のところで抱えたくない、道路以外にも色々な懸案事項が複雑に関連していて、簡単には手をつけられない、などなど、オトナの事情がきっとあるのでしょう。

お金の出し手であり受益者である市民が、除雪にどれくらいのお金がかかっているのかまでいちいち気にしない、という行政サービス特有の事情もありそうです。
(コストよりもむしろ、ちゃんと雪かきに来てくれるかどうかが死活問題)

それでも、裏側にどんな複雑な事情があろうとも、除雪ルートや頻度、管理コストなど、そこにはきっと改善の余地がありそうです。

「これまでこういうやり方でやってきた、これでうまくいっている」
慣性に従って生きるのは楽だし、毎回同じことをゼロから考えるよりは合理的に違いないのですが、たまには、面倒だけれど一歩踏み込んで見直してみればちょっと良くなることも、行政や大企業などの組織運営から、ひとりひとりの個人の日常にまで、きっとたくさんあります。

ライフネット生命は、「生命保険を原点に戻す」ことを掲げて立ち上がったばかりの、まだまだ若い会社です。しかしながら、開業から3年半がたち、「これまでこういうやり方でやってきた」というものが、少しずつ積み上がってきているかもしれません。
もちろんそれは悪いことばかりではないのですが、私たちも常にフレッシュな視点で自分たちを厳しく見つめ直し、ちょっとずつ良くしていくという姿勢をもち続けたいものです。

会社の忘年会を企画する中で、「去年までのやり方」をどのように乗り越えようか千思万考している企画部の枡野でした。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加する
  • Twitterでつぶやく

ページの先頭へ戻る