きっかけ

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

マーケティング部の松岡です。

めっきり秋の空気になり、肌寒さにいそいそと上着を着込む毎日です。

先日仙台に赴き、東北の大学生に出会う機会がありました。
その際、東日本大震災の際にたまたま学内で撮影していたセミナーの動画を拝見しました。
今思い出しても、あの揺れの長さがとてつもなく人を不安にさせたことを思い出します。

その後、避難所や医療機関、金融機関などへの調査に福島県に赴き、保険会社として考慮すべきポイントを精査、特に被害が甚大な福島、宮城、岩手の全契約者の安否確認を終えることができました。

社外の活動としてはNPOで大学生を中心に毎週末のがれき撤去に加え最近では仮設住宅に避難した小中学生などに対して家庭教師を派遣する活動を強化し、さらには、大学生の就職活動支援にも取り組もうとしています。

色々な活動をする中で心に残っている言葉がいくつかあります。

「東北の人はおくゆかしいね」

これは避難所で慢性疾患の薬を処方するために、全国各地から集まった医療支援チームがよびかけても、自分からは必要だと声をなかなかあげてくれない状況があったことに対して語った言葉です。
何が現場で起こっているのか、それを知らずに対策を考えることの不可能といってもいいほどの難しさを感じた瞬間でした。文字を読むだけでは、人づてに聞くだけでは理解できないことがいやというほどわかりました。

教育学部で学んでいた学生時代、大学の講義だけでは分からない部分があると進学塾やフリースクール、教育委員会、小学校、官庁、不登校児を受け入れる高校などを訪問し、直接教育に関わる人たちからお話を聞くことで抱える課題の全体像と、どのように自分が関わっていくべきか、を考えていました。
あれから10年近くがたっていますが、今回のような難局にあって、再度自分が社会に対し、何をなすべきか、と考える一つのきっかけになりました。
また自分の周りにも、これをきっかけに新たな道を踏み出した友人がたくさんいます。

純朴な大学生達を見ていると、もう一度大学時代に戻りたいなあという気持ちとともにこの国を支えていくために、自分にできることをやっていこう、そんな風に思った一日でした。

また同時に、被災地への訪問を通じ、生命保険という仕事の価値を感じるようになりました。
ライフネット生命に入社して早いものでもう4年ほどになりますが、改めて一つ一つの契約にはそれぞれの人生や家族が関わっている、ということを痛感しました。

そんなライフネットでの仕事を振り返ってみると、準備会社だった頃も含めて認知度を高めるためにいろんなことをしてきました。

ハトに保険を選んでもらったり、

ドラゴンクエストについて調査してみたり、

新卒採用を始めてみたり、

ちきりんさんと社長の対談をセットしてみたり、

その他にも生命保険と関係ないことをたくさんしてきましたが、営業の基本は「まず自分を売り、次に会社を売り、最後に商品を売る」と言われるように、ライフネット生命もまた商品だけでなく(もちろん商品も大事ですが)会社やかかわる人々を積極的に出していって、会社の「人となり」をどうしたら理解してもらえるだろうと試行錯誤してきた毎日だったのかなと思います。

そうして情報を発信した後で、インターネットでライフネットについて書かれたブログやつぶやきを毎日眺めながら、「もっとこうしたほうがよかったかな」と反省し、
次につなげていく、という繰り返しでした。

ライフネットはそれこそ最初のころは毎日数件しかお申し込みをいただくことができず、「もしかしたら今日はゼロかもしれない・・・」と冷や冷やした日のことを良く覚えています。
当時と比較すると現在では20倍近いお申し込みをいただくことができています。

これはよく副社長の岩瀬も言っていますが、「何千何百と言う無数の改善が、いつのまにか他社が真似できない競争優位をもたらす」という言葉はまさにその通りだな、と思います。

これからも無数の改善を繰り返し、ライフネット生命を発展させていく営みに貢献していければと思います。


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