ひとり災害対策

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

大震災の日、都内の自宅で足の裏を切った。
一欠けらのガラス片のせいで、床に血の足跡がついていた。
たったこれだけのケガでさえ、歩くのを躊躇させるには十分だった。

そこで、これを機に「ひとり災害対策」をはじめることにした。
勝手に決めた「ひとり行動指針」はこんな感じ。

1. 初動でケガをしない
2. サバイバルキットを準備する
3. モノへの執着をなくす
4. 大切な情報をクラウド化する
5. ファースト・エイドができるようになる
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まず最初にはじめたのが、ケガをしないための対策。
ヘルメット、ゴーグル、防塵マスク、防護手袋、安全靴を用意した。
切り傷一つで、行動が制限されることを身にしみて体験したから。

意外と知られていないのが、ヘルメットの素材選び。
都市型災害は火災であることを考えると、耐熱性がとっても重要。

最適なのは熱硬化性樹脂のFRP(繊維強化プラスチック)で、熱可塑性樹脂のABSやPCは不向きらしい。ざっくりいえば、熱で硬くなるか、溶けるかの大きな違いだと。

次に、1週間サバイバルキットを準備した。
国や自治体などで作られている防災リストを大量に読み漁って、必需品、役立たずなアイテム、代替可能なアイテムなどを選別した。
各避難フェーズごとに洗い出したアイテムは約100項目になった。

そのリストの中で最後に調達したものは、子どもの頃の憧れの存在、「10円硬貨の棒金(ぼうきん)」。
実はその呼び方がわからなかったので、緊張しながら郵便局で両替してもらった。

当時の夢は、この棒金を2つに折り切って、端から10円玉を押し出すこと。
でも、この夢は叶わないことを祈るばかり。

3番目と4番目は、再調達可能かどうかを基準に、身のまわりの持ち物を整理。
昨年から「断捨離」「自炊」「クラウド化」を実践していたので、あとは昔の写真とネガを電子化するぐらいで済みそうだ。

最後は、一市民として救助する側になるため、ファースト・エイドを身につける。
国際的に評価の高い「AHA-BLSヘルスケアプロバイダー」か「MEDIC FIRST AID」の講習に参加しようと思っている。

本当は重要なことから眼をそらしている。
最も大切な「からだづくり」を等閑にしているというオチがあった。

当然めどは立っておらず、一人でできそうにないかなと、ひとりで納得してます。

商品開発部の杉田でした。


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