合宿の効用

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

学生時代から何かと合宿形式で議論する場に参加することが多く、社会人になってからも公私合わせてだいたい年に5回ほど合宿に参加しています。

合宿にもいろいろな目的のものがあり、既に見えている課題に対してメンバーの利害も関係する多様な解決策の中から一つを選び出すものもあれば個々人の志向を再確認し、チームとしての方向性を共有するものもあります。

人間は「感情の動物」と言われることもあるように、数字や論理だけで論破されたとしても、感情が納得できないときには無意識に抵抗してしまうこともあります。
合宿で選ばれる解決策が会社の会議室と異なるのは、

「必ずしも論理的とはいえないが、関係者にとって確実に実行可能な策が導かれる」

ということでしょうか。

「みんなでつくった」結論というとなんだか総花的な印象を持ってしまうような気もしますが、論理と感情の両面で各人が納得できるかたちにしていくことで、いざ実行段階となったときによりどころとなって背中を押してくれるものになっていくのかなと感じています。

ちなみに今回は三浦半島の佐島にて合宿を行いましたが、合宿で面白いのは、初顔合わせも含む多様なメンバーのことを知るとともに自分自身についても発見があることでしょうか。

議論がかみ合わないのは、お互いの論理や志向についての背景情報が不足している、という場合が少なくありません。そうした意味では、合宿で個々人のなりたちも含め情報が共有されることで、「ああ、こういう背景を持っているからこう考えるんだな」などと深い理解がもたらされ、議論の進むスピードが早くなる、という効用もあると感じています。

『スピード・オブ・トラスト』(キングベアー出版)という本にもありますが、

----------引用始まり-------------
信頼の量は常に、スピードとコストという二つの結果として表れるということである。
信頼が減ると、スピードが低下し、コストが上昇する。
それに対し、信頼が増えるとスピードが上昇し、コストが低下する。
----------引用終わり-------------

合宿だけでなく、普段の生活でも互いの信頼が構築されていればスピーディにものごとに対応できる。
当たり前のことのようにも思えますが、そのためには適切な自己開示と、そうした自己開示が受け入れられる土壌が自然と根付いていることが条件にもなります。

とまあ色々書きましたが、普段と異なる場所で異なるメンバーと異なる話をするのは楽しい、ということで今後もいろいろなところで合宿推進活動を行っていきたいと思います。

松岡

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