受け取り方はそれぞれ

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

マーケティング部の辻です。

今年の冬は本当に雪が多いですね。

近ごろ出張が多く、出張先の方とお話する機会が多くあるのですが、特に最近は寒い地域を訪れるためか「雪」についてお話をする機会が多いです。そこで面白いのが、「雪」に対する考え方。
人によって全然反応が違うんです。

12月の出張で現地の方とお話をしていたところ、当時は雪が少なかったこともありますが、「もっと雪降ってほしいんですよね。このままだと困るんです」とひと言。その方は地域の経済全般を俯瞰するお仕事をされている方だったのですが、土地柄、スキー場をはじめとして雪で成り立っているビジネスが多く、安定した降雪は地域経済にとってプラスなのだとか。

パッと思いつくのはスキー場ですが、県外や海外からの観光客を迎え入れる旅行会社、灯油を扱っている石油の小売会社、除雪関連のお仕事をされている会社などなど、もっと雪が降ってほしいと願う人は思った以上に多い。雪がドカドカ降るというのは何となくマイナスのイメージがあるのですが、人によってはそうでもないんですね。(もちろん、この1月の豪雪は困るのでしょうが…)

とすると、「良い天気」とは、何なのでしょう。

テレビのお天気ニュースなどでは、「明日は全国的に好天に恵まれるでしょう。お出かけ日和で心がウキウキしますね」などというコメントを良く耳にしますが、それは9割の多数派の人のための言葉で、1割の方には雪(または雨)が降らないことは気が重いことなのかもしれません。

とはいえ一方で、年が明けてのニュースで目にする光景は、ビニールハウスが雪の重みで崩れてしまい途方に暮れる農家の方、豪雪で交通が遮断され孤立する集落、雪かき中の事故で怪我をするご高齢の方、といった痛ましいニュースだったりもします。

そういう現象を見るにつけ思うのは、「雪」の話は一例に過ぎないということ。
例えば、最近の我が国の大きなテーマである「年金の保険料を上げる」「消費税を上げる」といった話も、現在の日本に生きる人(特にカツカツで生活している人)にとっては負担増になってマイナスです。一方で、将来の日本に生きる人には財政が立て直されて、経済も元気になれば、結果的にプラスになる可能性も大きい。

みんながハッピーならばそれに越したことはないですが、この世の中の大抵のことはプラスとマイナスの側面がありますよね。

同じ事象でも受け取り方はそれぞれ。だから面白いし、だから難しい。

取りとめがありませんが、新幹線での移動中、いつもそんなことを考えています。
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※新幹線の車窓からの一枚。一面の銀世界。

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