栃木の秘湯巡りと登山の思い出

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

監査部の富田です。

先日、気のおけない仲間と、秘湯の三斗小屋温泉(栃木県黒石市)に出掛けました。
乗用車で東北道を140km程ひた走り、那須ロープウェイに到着すると、前日迄の雨予想に反して、青空の好天気に仲間の顔も明るく、ロープウェイに乗り約4分で山頂駅に到着しました。

那須高原の大パノラマに大勢の観光客も歓声を上げていました。私以外は皆初登山でしたので、しっかり身仕度していざ登山を開始しました。初めは岩の多い登りで慎重に歩を進めました。前方に聳えている茶臼岳(1915m)(写真参照)は雄々しく、我々を威圧するように、ところどころ山腹から噴煙を吐きだしていました。
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アップダウンを繰り返しながら1時間程で、峰の茶屋跡の避難小屋に到着して、楽しみの昼食タイムになりました。周囲は風の通り道と言われているところで、強風が吹いており、やや寒く感じました。 風の勢いで大事なおにぎり1個を落としてしまいました。

それから、三斗小屋温泉への下り道に向かいました。かなり急斜面を下りるので、随所に鎖の手摺りが設置されており、滑落しないようゆっくり下りて行きました。
30分程行きますと、今まで岩だらけの道が樹林に変わり始めました。鶯の鳴く声も心地よく、美味しい空気を胸一杯に吸いながら、『山は良いね』とおしゃべりしていましたら、いきなり、先頭のメンバーが悲鳴をあげてビックリしました。見れば1m程の蛇が道を横切るところでした。
落ち着きを取り戻した一行が平坦な山道に差し掛かりますと、今度はサルがいました。
我々を見て慌てて森の中へ。緑の向こうにセセラギの音は心地よくも、疲れをかなり意識し始めた頃、やっと温泉の建物が視界に入って来ました。

江戸時代に那須の裏側に街道が開かれ、会津と宇都宮を結ぶ会津西街道の宿場が三斗小屋宿で、この宿場から山に入ったところが三斗小屋温泉です。

電気も来ないこの温泉は、正しく秘湯の雰囲気たっぷりでした。到着して直ぐ露天風呂へ。
宿からサンダルで高台に登ったところが風呂場で、未だ明るい時間でしたので、遠くの山々がとても美しかったです。
癒される時間でしたが、湯の温度が53度とやや熱かったので、長い時間浸かってはいられませんでした。その温泉は夕食時間は、4時半頃で、太鼓でドンドンと合図があり、宿泊客は一様に笑い顔でした。
身体を良く動かして来ましたから、美味しく戴きました。
テレビ、ラジオ、新聞もなく、携帯も繋がらない事もあり、消灯は9時でした。
その為か、翌日の朝食(6時半)はほとんどの登山客はご飯をお代わりしていました。
確かに美味しかったですね。早めに、宿を出発して登り道を元気に歩きだし、他の登山客の方ともおしゃべりしたり、写真を撮り合ったりしましたので、意外に疲れを意識しない内に下山する事が出来ました。

乗用車で移動する途中にある鹿の湯(開湯から1370年の歴史)でまたひと風呂浴びました。
登山の疲れも無くなったような気分になり、心地よく帰宅の途へ。
一泊旅行でも天候と景観に恵まれ、怪我もなく実に楽しい思い出となりました。

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