医療のお話 その1 『緩和ケア』

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

『緩和ケア』という言葉をご存じでしょうか。

緩和ケアとは、生命を脅かす疾患(病気)による問題に直面している患者とその家族に対して、 疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題に関して的確な評価を行ない、 それが障害とならないように予防をしたり、対処することで、クオリティ・オブ・ライフ(QOL:生活の質)を改善するアプローチであると定義されています(2002年WHO定義)。

現在、日本における緩和ケア対象疾患は主に、日本人の死亡原因第1位で3人に1人がこの病気で亡くなっている悪性新生物(がん)です。
悪性新生物(がん)は、痛みとさまざまな症状など身体的苦痛や、迫りくる死へ恐怖・人生の問いなど精神的苦痛を伴います。緩和ケアは、このようながん患者とその家族の苦痛をとりのぞき、その人らしい生活をおくれるようにケアします。
緩和ケアは緩和ケア病棟や緩和ケアチームが活動する病院、緩和ケアを提供する在宅ケアなどの形態があります。

現在、厚生労働省が緩和ケア病棟の施設基準や緩和ケアチームの基準を示しており、緩和ケアを専門に扱う緩和ケア専門病棟として届出を受理された施設は全国総病棟数193棟病床総数3766床(2009年5月1日現在)となっています。

もしも自分ががんにおかされ余命を宣告されたならば、残された人生をいかに過ごすかは、医者が決めるのではなく自分で決めたいですね。
自分の人生を有意義に過ごすため緩和ケア医療を受けるという選択肢がひとつあるのですよ、ということを今日はお伝えしました。

お客様サービス部 岸

  • このエントリーをはてなブックマークに追加する
  • Twitterでつぶやく

ページの先頭へ戻る