面白法人

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

こんにちは。お客様サービス部の古川です。

先日、上司のIから、「この本面白いから読んでみてー」と1冊の本を渡されました。
タイトルは「面白法人カヤック会社案内」(プレジデント社 柳澤大輔著)というものです。
サブタイトルには「給料はサイコロを振って決めています。」とあります。
(えーっ?MBO(目標管理制度)を実践されている企業の人事担当者の方が見たら、激怒しそうな・・・。)

「面白法人カヤック会社案内」(プレジデント社 柳澤大輔著)ライフネット生命保険サイトの外へ移動します(新しいウィンドウが開きます)

さらに、いきなり池上遼一の絵がどどーんと表紙2/3をほどを占めており、泣きながら「おれは愛してるぞ」と叫んでいる模様です。
(誰を愛してるってことなのかなあ。会社案内だから、会社?または社員?・・・。)
といいますか、そんなことを僕が真面目に悩む必要はないのですが、しばし考え込んでしまったところ、目の間に立っている上司のIを見て我に返り、上司命令でもあることなので、(帰りの電車で読もう)と、ありがたくお預かりしました。


上司のIは、自分が面白かった本を無理やり貸してくれるという、やや有難迷惑なことをよくやります。
「資本主義と自由」といった難しげな本も持っているのですが、そういうのは持ってこないので、まだ助かりますが。

ともかく、さっそくその日の帰りの電車の乗り込んで読み始めました。
もちろん、恥ずかしいので、表紙は丁寧に裏返しにさせていただきました。

目次を見ると「経営理念」「行動指針」「沿革」「事業内容」「戦略」「財務」「組織・採用」「CSR」「事業所」「お客様の声」とあります。
ふざけた表紙ではありましたが、しっかりした(?)会社案内です。
事業内容を読んでみると、このカヤックさん、ウェブ系のいろんな事業をされている会社さんということがわかりました。

サービスには、
「こえ部」「月刊剣道時代のブログ部パーツ」などがあります。


これを見て、「あれ作ってる会社さんなんだー」とわかった人もいらっしゃるかもしれません。
とにかく、ウェブ系事業をやっている、面白法人さんが、カヤックさんなのです。
また「財務」の章により、「基本はものすごくしっかりした会社さんなんだなあ」ということがわかりました。
株式会社化して4年で売上は8倍にもなっていますし、数字というものに非常にこだわっているのです。

で、今回このカヤックさんの本を取り上げたのは、「組織・採用」のところで、すごく共感したからです。
このカヤックさん、設立時から、
『何をするか』より『誰とするか』
がキーワードのひとつになっています。
うちの岩瀬もよく社外で、
「今一緒に仕事をしているメンバーなら、生命保険業に限らず、なんでもできる気がする」
と言ってくれています(これを聞くといつも嬉しい気持ちになります)が、あれと同じだなあ、と思いました。
どんな仕事も一人でやるわけじゃありませんから、好きな仕事でも、仕事仲間とうまくいかなければ、楽しくなんかありませんよね。

さらに、読んでいくと、
「コミュニケーションを取った者勝ち」
というのがあります。

当社は、保険会社ですので、決裁権限や、報告義務、協議義務などが社内規程で細かく決められており、なにかと手続きで面倒な部分もあるのですが、そういう手続きを必要とする基幹業務以外は、かなり自由です。
ようするに、誰もがなんでもやれてしまう、自由度の高さがあります。
自由って、素晴らしいことですが、ほんとに自由だと、人間どうしていいかわからなくなることって結構あります。
思いついたらできてしまうので、誰がなにをやっている人かとかは、あんまり関係なくなったりします。
そうすると、今社内でなにがあって、何が進んでいるか、ちゃんとアンテナをはってコミュニケーションをとっていかないといけません。

「カヤック社員の本音」というところを読むと、いい面で「なんでもできる」「変えることを受け入れる文化」「上下関係なし」というものが挙げられている反面、「相当頑張らないとやりたいことができない」「自分で動かないとはじまらない」「仕事の効率が悪いと思うときがある」というものが挙げられていました。
これは、確かに本音だろうなと思いました。

相当頑張ってやりたいことがあり、自分で動くことができ、自由さゆえの効率の悪さを積極的コミュニケーションでカバーしていくことができる、そんな仲間が集まったとき、自由度の高さを推進力に変えることができるんだな、と。


ライフネット生命も、変なところできっちりお行儀よくならいないで、カオスな面白さをこのまま持ち続けたいな、と思います。
では!

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