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デグチがWatch 生命保険業界のオピニオンリーダー・出口治明が、生保について鋭くやさしく語ります!

ソチ冬季パラリンピックについて、荒井監督と久保選手と語る

投稿者:
出口治明

先日、ライフネットのフリースペース(通称 サマルカンド)で、ソチパラリンピック・ノルディックスキー監督であり、障害者クロスカントリー全日本監督でもある荒井監督と対談する機会がありました。奇しくも2020年には東京でオリンピック・パラリンピックの開催が決まったばかりですが、ソチの冬季オリンピックは、来年2月。練習が佳境に入る中、監督とクロスカントリー・バイアスロンの日本代表選手である、久保選手にお越しいただきました。

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さて、オリンピックの歴史はご存じの方が多いと思いますが、翻って、パラリンピックの歴史についてはどうでしょう。パラリンピックの起源は、比較的新しく、1948年です。イギリスのストークマンデビル病院が、戦争で負傷した兵士のリハビリテーションを目的として開催した競技大会が起源といわれています。もともとは入院患者のための競技会であったのですが、次第に参加者も競技種目も増え、1960年にはローマで国際大会が開催されることになりました。これが第1回のパラリンピック大会と言われています。その後は4年おきに開催されていましたが、1988年ソウルで行われた夏季パラリンピックから、オリンピックと同時に開催されるようになりました。

障害者スポーツといえばリハビリを目的に行われることが多かったため、わが国ではスポーツというよりいまだに治療ととらえられることが少なくありません。パラリンピック専門のテレビチャンネルがあり、オリンピックに引けをとらない人気を博して競技結果も大きくメディアにとり上げられる欧米諸国と比べると、残念ながらわが国は大きく遅れていると言わざるを得ません。昨年行われたロンドンオリンピックの祝勝パレードにも、パラリンピック出場選手は参加していなかったという事実が、一つの証左でしょう。しかし、こうした事実を知らなければ何も変化は生じません。ソチや東京の盛り上がりは、パラリンピックの練習環境や制度などを改善していくきっかけになると信じています。

人類最古の文明であるシュメール文明には、神々が人間を創る際に必ずどこかに障害を持った人間も創ったという神話が残されています。シュメールでは、障害があってもその特徴を生かした役割を与えられ、障害者が社会の重要な機能を担っていたといわれています。無知による障害者への差別は、まずは現状を知ることで解消できると思います。さらにシュメールで行われていたように、障害者の役割を社会の仕組みに採りいれることが肝要だと考えます。個人の善意に頼っていたのでは、長続きしません。

たとえば、障害を持っていても、健常児と極力同じ学校や学級での教育を受けられるようにし、初等教育では必ず障害者との交流の時間を設けるなど、幼少期から障害者と多くの接点を持つことで心理的にも物理的にも垣根は取り払われるのではないでしょうか。荒井監督と久保選手から伺った、合宿先にある北海道の小学生と交流のエピソードを紹介します。小学生は、初めて久保選手と会うと、無邪気に「なんで車いすに乗っているの?」と聞いてくるそうです。だが、2回目に会うと誰もが車いすに乗っていることなどまったく意に介さず、ときには大人びた態度で接してくるといいます。前回のパラリンピックで惜しくもメダルを逃した選手へ送った、大人顔負けの激励の手紙には感服しました。荒井監督の許可を得たので、皆さんにもこの素晴らしい手紙をぜひ紹介したいと思います。

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最後に、ストークマンデビル病院の医師であると同時に大会初代会長であったルートヴィッヒ・グッドマン博士が、脊髄損傷を負い半身不随になった兵士に向けて送った言葉で締めくくりましょう。人間の生き方に障害の有無などは全く関係ないと思わされる至言だと思います。

「失ったものを数えるな。今あるものを最大限に生かせ」

お2人には、ぜひ日本にメダルをもたらしていただけるよう、エールを送りたいと思います(http://japanteam.jp/index.html)。

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