ここから本文です

デグチがWatch

デグチがWatch 生命保険業界のオピニオンリーダー・出口治明が、生保について鋭くやさしく語ります!

出口の真っ正直インタビュー 白河桃子(しらかわ とうこ) 編

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

真っ正直インタビューの第28回目は、現代の日本の女性が仕事・結婚・出産・子育てといったライフイベントにおいてどのような問題と向き合っているのかを、インタビュー・著作を通じて発信し続けているジャーナリスト・ライターの白河桃子さんです。

特に近年は、婚活(結婚活動)・妊活(妊娠活動)をキーワードに、少子化問題に取り組んでいらっしゃいますが、少子化問題はライフネット生命の理念に関わるテーマでもあり、対談も大いに盛り上がりました。

どのような仕組み作りがこの問題を解決するために有用なのか、それぞれに一家言持つ2人が語り合いました。

-「“妊活”とは、「不妊治療をしなさい」ということではないんです。ちゃんと知識を得て、いつ産むのか、どういう旦那さんを選ぶのか、ということも含めて早めにライフプランニングをしていきましょう、ということなんです(白河)」-

出口(以下、出): 最初に少子化問題に興味を持たれたきっかけは?

白河(以下、白): 私の友人に、ものすごく美人で、仕事ができて、多趣味で、料理も上手、なんだけれども結婚していないという女性がいまして。なんでだろう、不思議だな、と思ったのがきっかけで世の中の人の結婚行動について興味を持ったんです。それが高じて、『結婚したくてもできない男 結婚できてもしない女』という本を書くに至ったのですが、その時に初めて結婚相談所を取材しました。その経験で色々な構造が見えてきて、いかにして今の男女が結婚しないのか、そして、今の日本の仕組みでは、結婚しない以上は子どもがいるはずがない、これが少子化の原因なんだな、と気付いたんです。

出: そこから、“妊活”(注:妊娠活動の意。はっきりと意志を持って子どもを授かろうとすること)を推奨されるようになったのですか?

白: そうです。“婚活”が先になってしまいましたが、本当は、“妊活”を先にやりたかったんです。でも、その前に女性たちは結婚しないと子どもも産めないし、というので、まずは結婚してもらおう、結婚に至るまでのハードルを越えてもらおう、と思って婚活を推奨しはじめたんです。ところで私、「安心して子どもを産めるように保険料を半額にしたい」というライフネット生命さんのコピーが好きなんです。私の言わんとしていることに通じますから。

出: ありがとうございます。ぼくは、今の若い世代が結婚できない一番の原因は“所得が少なすぎること”に尽きると思っています。でも、ぼくはそれを直接解決することはできませんから、インターネットを活用することによって生命保険の値段を半額にして、せめて若い世代のみなさんの支出を少なくする手助けをしたい、そういう気持ちをあのコピーに込めました。

白: 素晴らしいお考えですね。少子化は経済的な問題がもたらしているというのも、私がその当事者である女性達の話を聞いていても非常に実感できるところです。ここで少し、妊活について説明させて頂きたいと思うのですが、これは「不妊治療をしなさい」ということではないんです。ちゃんと知識を得て、いつ産むのか、どういう旦那さんを選ぶのか、ということも含めて早めにライフプランニングをしていきましょう、ということなんです。ただ、仕事が忙しいとか結婚が遅いとか、みなさん色々な事情があって図らずも高齢出産になってしまいそうだ、という方はどうしても一定数いらっしゃるんです。しかし、日本ではそういう時に選べるメニューがすごく貧弱で、そういった方を助けるための仕組みが整っていないと言えると思います。

出: よくわかります。不妊治療が健康保険の適用にならないこともそうですよね。子どもを持ちたいと願う若い世代のみなさんにとってベストの仕組みは何か、と考えた時にぼくが真っ先に思い浮かべるのがフランスの“シラク三原則”です。子どもを持つことによって新たな経済的負担が生じないようにする。無料の保育所を完備する。育児休暇から3年後に女性が職場復帰する時は、その3年間ずっと勤務していたものとみなして、元の地位に戻す。この三原則を日本にそのまま導入しただけでも大いに若い世代のみなさんの助けになると思います。

-「そもそも人間は共同繁殖なのに、今は子育てが母親だけによるものになりすぎている節があります(白河)」
「母親だけで子どもを育てるというのは、歴史的にはむしろごく近代の例外に過ぎないということを認識した方が、問題の解決に繋がるように思えてなりません(出口)」 -

白: 仕組みといえば、宮崎県の西米良村という村が、北欧で盛んな“コレクティブハウス”(家族ではない者同士が一軒の家に住み、それぞれが個室を持つ一方で、水回り・居間・庭などを住人全員で共有するシェアハウスのこと)形式で、Iターン・Uターンしてきた若者や実家住まいの独身者を集めて住まわすことで、少子化の解消に一役買っているそうです。そこでは、共有スペースでごはんを食べたり話をしたりしているうちにカップルができて、カップルはそこを出ていくからまた新しい人が入ってきて、という流れができているらしくて。地方では住宅も余っているのだから、そういう環境をたくさん作ればいいのでは、と単純にそう思うんですが。

出: 全国的に見れば、今は世帯数よりも圧倒的に住宅数の方が多いですからね。需要と供給のバランスが崩れていますし、日本の財政も苦しいですから、わざわざ税金で公営住宅を作ったりする必要もないでしょうね。コレクティブハウスライフネット生命保険サイトの外へ移動します(新しいウィンドウが開きます)が増えていけば、仮に人口が同じだとしても戸数が減りますから、ゴミの収集や下水道をはじめとした行政サービス・インフラの提供もより楽になります。そこにまずお年寄りの世代が住み、子育て世代や学生には家賃補助をしてあげて、そこに住むためのインセンティブを設ければ、多世代が同居することになり、新たなコミュニティの創出にも繋がります。少子化対策としてのみならず、様々なメリットが考えられそうですね。

白: 私が聞いた話では、シングルマザーの方で、わざわざ探してコレクティブハウスに入居した、という例があるそうです。そもそも人間は共同繁殖なのに、今は子育てが母親だけによるものになりすぎている節がありますから、周りにいる大人達が何人かで子どもを見守って育てていくのがいいんじゃないかと考えたら、そういう使い方も当然あり得るだろうな、と感じる例です。

出: 人間は大人になるまで時間がかかる動物です。歴史をふりかえって見れば、ありとあらゆる社会で、子どもを育てることと高齢者をケアすることは集団の仕事に属していました。ですから、家族だけ、母親だけ、女性だけ、で子どもを育てるというのは、むしろごく近代の例外に過ぎないということをはっきり認識した方が、問題の解決に繋がるように思えてなりません。

白: 本当にその通りです。日本では戦後何十年かの慣習に過ぎないはずですが、皆それが当たり前だと思いすぎている。子育ては社会の成員全員ができる限り協力しながら行っていく集団の仕事なんだ、というコンセンサスと制度的な整備も大事なのですが、また一方で大事だと感じているのが、将来母親になるかもしれない若い世代への教育についてです。“妊活”は、ちゃんと知識を得て、いつ産むのか、どういう旦那さんを選ぶのか、ということも含めて、“早めにライフプランニングをしていきましょう”ということですから、そういう意味で非常に重要だと考えています。高校2年生になると、学校の授業で身体のことだけではなく、不妊などは教わっているのですが、「どうやったら妊娠するのか」や「意外に人間は妊娠しづらい生き物である」、「いくつまで妊娠できるのか」などについては、彼女達は教わっていないのです。

出: なるほど。それは男性もぜひとも知っておくべき必要な知識ですね。

白: もちろんです。今後は企業を対象にしてそういった講習を行っていこうと考えているのですが、その時にはぜひ男性にもお話を聞いて頂きたいと思っています。特に人事をご担当の方には知って頂きたいですね。お仕事柄、妊娠に関するそういった実情を知ってこそ判断できることもあると思いますし。

出: そういった講習は、一日でも早く受けた方が良いですね。

白: 実際、千葉県在住の女性医師で、学校に授業をしに行っている方もいらっしゃるのですが、その方によれば、性体験率が急に上がるのは高校1年生の夏なんだそうです。ですから、その時期までの間に性や妊娠にまつわる事柄を教えた方が良いのですが、いきなり、「妊娠には気をつけなさい」と言うのではなく、小学生の頃から赤ちゃんを抱かせる授業をして、このかわいい赤ちゃんを生み出すあなた達の身体を大事にしなさいね、という、身体に対する尊厳から教えていかないといけないと思うのです。そういう仕組みを作っていければ、と考えています。

出: まさにその通りだと思います。そういう観点からしても、コレクティブハウスの存在というのは重要になってきますね。子育てをしている母親世代をはじめとして、自分とは異なる世代の女性と住むということがあり得ますから。共同生活をしているメンバーに、子どもを抱いているお母さんがいれば、かわいいから触ってみたい、ということもあるでしょうし。でも、若い世代の女性と子育てをしている母親世代の女性とが隔てられていたら、そういった機会自体が全くもてないかもしれない。コミュニティは放っておいたら無くなってしまうような脆いものです。コレクティブハウスはひとつの例ですが、新たなコミュニティを積極的に作っていかなくてはいけない、と思いますね。





白河桃子(しらかわ とうこ)さんプロフィール

東京生まれ 慶応義塾大学文学部卒

少子化ジャーナリスト、作家

家族社会学会会員 文教大学生活文化研究所客員研究員

全国地域結婚支援センター 理事

山田昌弘中央大学教授とともに婚活を提唱し、『婚活時代』は19万部の大ヒットに。婚活は流行語大賞に2年連続ノミネートされる影響力のある言葉となった。女性インタビュー、女子力、未婚、晩婚、少子化、男女共同参画、女性のライフデザインなどが主な分野。大妻女子大就業力、ライフデザイン講座、品川女子学院「女の子を幸せにする心とカラダの授業」をプロデュース。

『妊活バイブル 晩婚・少子化時代に生きる女のライフプランニング』 (講談社+α新書)齊藤 英和 (著), 白河 桃子 (著)

公式ブログライフネット生命保険サイトの外へ移動します(新しいウィンドウが開きます)

ツイッターライフネット生命保険サイトの外へ移動します(新しいウィンドウが開きます)


  1. >デグチがWatch
  2. :出口の真っ正直インタビュー 白河桃子(しらかわ とうこ) 編

まずはお気軽にお電話ください

どんなささいなことでもお聞きください。お客さまがご納得いただけるまで経験豊富な保険プランナーがご相談に乗ります。

受付時間:平日9時~22時、土日祝9時~18時(年末年始除く)

カンタン保険料見積り

人生に、大切なことを、わかりやすく。
ライフネット生命保険株式会社

Copyright© 2018 LIFENET INSURANCE COMPANY All rights reserved.