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デグチがWatch

デグチがWatch 生命保険業界のオピニオンリーダー・出口治明が、生保について鋭くやさしく語ります!

生命保険会社の本業を全うするために

投稿者:
出口治明

今回の大震災は、時間の経過とともに被害の大きさが拡がりを見せており、被災された皆さまには、衷心からお見舞い申し上げます。同時に1日も早く復旧の目途が立つことを望んでおります。

今回、震災に関して「小さい会社は保険金が支払えるのだろうか」あるいは「震災対策がなされているのだろうか」といった質問が寄せられました。生命保険会社は保険金をきちんとお支払いすることが本業中の本業です。お客さまがライフネット生命の支払能力を気にされるのはもっともなことです。このことについて銀行を例に、あえて単純化して考えてみれば、資産が1兆円のA銀行と1,000億円のB銀行のどちらがより安全と考えるでしょうか?

A銀行の預金者数が1,000万人であれば、1人当たりの資産は10万円です。B銀行の預金者数が10万人であれば、1人当たりの資産は100万円です。この例が端的に示すように、銀行の資産の大小と預金者1人当たりの資産の大小には直接の関係がありません。いくら資産規模が大きくてもお客さまの数が多ければ、1人当たりの資産は小さくなります。これは、生命保険会社の場合でも同じです。では、生命保険会社の保険金の支払い能力は、どのようにしてチェックしたらよいのでしょうか?生命保険の場合、グローバルな基準である、ソルベンシー・マージンを見るのが一般的です。

ソルベンシー・マージン(Solvency Margin)比率は、生命保険会社が大震災など、通常の予測を超えて発生するリスクに対応できる十分な支払余力(ソルベンシー・マージン)を有している かどうかを判断するための行政監督上の指標の一つです。この数値だけをとらえて経営の健全性のすべてを判断することは適当ではありませんが、生命保険会社の 相対的な支払い能力を判断する上で参考になる数値であり、一般には、数値が高いほど支払い能力が高いと考えられています。ライフネット生命の場合は下記の通りとなっています(2010年12月末時点で全47社中5位)。

現在は他の生命保険会社と比べて開業期間が短く契約件数や保障額が少ない段階ですので数値が高く出る傾向にありますが、お客さまに安心していただけるように、これからも引き続き財務の健全性と支払い能力の高さを測る安全性の目安として十分なソルベンシー・マージンを維持していきたいと考えています。

次に、震災対策の件ですが、生命保険事業は免許事業ですので、特にお客さまのデータ(これが保険金支払いの元データとなります)の維持・保管には常にバックアッププランを備え細心の注意を払っています。お客さまのデータは東日本と西日本の2か所に分散して保管をしています。たとえ万が一、片方のデータセンターが毀損したとしても、データはもう片方にも保管されていますので、原則として、保険金の支払いに支障をきたすことはないと考えています。

私たちライフネット生命は、今回の震災を1つの大きな教訓として真摯に受け止め、これからも、保険金の円滑なお支払いをはじめとするサステイナブルな生命保険事業の遂行に向けて、一所懸命努力と創意工夫を重ねていく所存です。

最後に、前回のブログでお伝えさせていただきました当社コンタクトセンターの営業時間は、4月1日から通常通りとさせていただきました。平日は9時から22時、土曜日は9時から18時という時間でコンタクトセンターを営業していますので、お問い合わせなどにご利用ください。

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