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デグチがWatch 生命保険業界のオピニオンリーダー・出口治明が、生保について鋭くやさしく語ります!

出口の真っ正直インタビュー 三澤 万里子(みさわ まりこ) 編

投稿者:
ライフネット生命 スタッフ

真っ正直インタビューの第22回目は、書籍「最新 医療事務の仕事」が初版1万部と好調の医療コンシェルジュ、三澤万里子さんです。

医療・介護専門のPR(広報・広告)を支援する株式会社ハッピーキャストの社長でもある三澤さんは、2人のお子さんを育てるワーキングマザーでもあります。

今回は、これからの日本が廃れないために、どうしたら女性がもっと働きやすい世の中になるのか、三澤さんの実体験を交えながらの対談となりました。

-「仕事と子育ては天秤にかけられない(三澤)」-

出口(以下、出): 私たちライフネット生命は、日本の1番の問題は少子化にあると考えています。その原因は、積極的に赤ちゃんを産んで育てることを全力でサポートしない、この社会の在り方にあると思います。三澤さんご自身、お子さんを育てながら社長業をされてらっしゃいますが、どうお考えですか?

三澤(以下、三): 会社を作った3年前は、まだ子どもたちは3歳と9歳でした。また、自分が初めて出産をした12年前と現在を比較してみても、仕事と育児を両立させてワークライフバランスを実行しながら女性が働くという環境は、ほとんど進歩していないように思います。まだ、働く女性たちは日々闘いながら両立しようと頑張っているわけで、家族と仕事、どちらに対しても葛藤を抱いている状況があると思います。

出: 両立を実行するうえで、やはり障壁となるのは仕事のほうなんでしょうか?

三: 仕事と子育てを天秤にかけられて「どちらが大事?」と聞かれることが、なによりつらいですね。子どもが熱を出したときに、やらなければいけない仕事への責任感で葛藤しますし、そんなときに会社から天秤を持ち出されて「どうにかならないの?」と言われてしまう。となると、やっぱりつらいですよね。

出: でも、どちらかを捨てないといけない、というのはおかしな話ですよね。子どもは母親だけではなくて、家族、社会などの周囲も一緒になって育てていくものですから。子どもを育てるのは母親だと決めつけるのも、女性に対して子どもを取るのか仕事を取るのかと聞くのも、どちらも間違っていると思います。

三: 戦後、日本が急速に発展する一方で犠牲になってきた部分ですよね。29年連続で子どもの数は減少し続け、エンゼルプランとか企業内保育所などを打ち立てたところで、まったく歯止めがかからない状況・・・。そのうえ、今度は介護という問題ものし掛かってきます。働き盛りの女性たち男性たちが、育児が終わったと思ったら今度は介護と仕事を天秤にかけられるわけです。働いている女性たちは、特にこの問題を実感していると思います。

出: そうですよね。人間は生まれたときや歳をとって体が動かなくなった時は自分ではうまくマネージできないので、それは社会全体で受け持たなければいけないのに、ともかく家事は女性がやるんだから、子育ては女性、介護も女性、と。そういう社会というのはサステイナブルではない気がします。

-「候補者全員がベビーカーに10キロの石を乗せて移動してみてほしい(出口)」-

出: 先日、ギャルママと呼ばれている若いママさんたちと話をしたんですが、彼女たちの言っていることはすごくまっとうなんですよ。私たちはまだ10代とか20代前半だから、全力でオシャレをしたいし、子育ても一所懸命やりたい、と。なのに、役所に行くと「君はお母さんなんだから、もっとマシな格好をしなさい。落ち着いた格好をしなさい」と言われるというんですよ。彼女たちは「なぜ、どっちかを捨てなければならないんですか」と言っていました。「育児と○○の両立」つまり、ワークライフバランスの壁になっているのは、「母親は自分にかまってないで、とにかく子育てに集中するべきだ」という前提が根本にあるんでしょうね。

三: 役所の人でも、政治家でも、自分が子育てをしたことがない人は、わからないのでしょうね。こうあるべきだ、という思い込み論でしか話をしませんから。

出: 今年は参議院選挙がありますが、候補者全員に、ぜひ、ベビーカーに10キロの石を乗せて、最低でも毎日1時間、公共の乗り物を使って移動してほしいと思っています。 そうすれば、いかに働きながら子育てをしている女性が大変かがわかると思うんです。ベビーカーを1時間押してくれた人の中から、少しでもましな人を選ぶという、そういう運動を、ぜひ、女性が中心となって今度の参院選にやってほしいですね。

三: 子どもを育てながら働くことは、普通のことだと思うのですが、なぜか子育てしながら働くことが特殊なように扱われる世の中になっているなと感じます。学生が社会に出たら働くことが当たり前であるように、結婚や子どもの有無にかかわらず、女性も男性も働くことは当然だと思うんです。それなのに女性たちは、ある一定の年齢になると二者択一の選択を迫られるんですよね。その選択の中には、結婚をしたら姓を変えなければいけないという選択もあるわけで。

出: 僕は物事を判断するときに、タテヨコ、つまり、昔(歴史)はどうだったか世界はどうかということをまず見るんですが、日本の伝統は平安時代を見れば明らかなように夫婦別姓です。ヨコに見れば、法律婚で夫婦同一の姓とすることを強制している先進国は日本だけです。ですから、タテヨコどちらで考えても、どうして夫婦別姓法案を通すことが簡単にできないのかとても不思議です。

三: まさにおっしゃるとおりです。現場を知らない、知ろうとしない人たちのイデオロギー中心の議論だなと思います。

-「女性の経営者が少ないことが企業の競争力低下の原因だと思う(出口)」-

三: 私が医療機関や介護施設の広報的なお手伝いをさせていただく会社を設立したのが3年前。そして、この4月12日に『最新 医療事務の仕事』(西東社) という本を出させていただきました。この本に登場している女性たちは、一般企業から医療事務の仕事に転職した女性たちが多いのですが、転職理由は「長く続けたい」「結婚しても子どもが生まれても仕事を続けていきたい」というのがほとんどなんです。

出: 日本ではまだまだ、結婚したら専業主婦、子どもが生まれたら専業主婦という大前提で社会が構築されているのが問題だと思います。でも少子高齢化が進めば、女性に働いてもらわないと、日本は立ち行かなくなってしまいます。この仕組みを変えないと日本の経済は駄目になります。

三: 私もそう思います。日本の女性の全労働力を投入すれば日本のGDPが16%上がるという試算もあるので、宝の山が眠っている状態だと思います。

出: 単に専業主婦を労働力にするだけじゃいけないと思うんです。企業の活動ってグローバルでしょう?世界の半分は女性なわけですから、女性の経営者がいない・幹部がいないというのは大問題です。決定権を持った女性がいないということは、何も知らないおじさんが女性はこれが好きだろうという思い込みで商品やサービスを企画しているわけです。特に第3次産業において日本の企業には国際競争力が無いのは当たり前ですよ。

三: よく、女性の経営者がいない、女性の幹部がいないという話をすると、それは女性の意識が低いからだ、女性には根性がないからだという意識論で批判する方がいます。

出: 意識論は不毛です。問題の本質は仕組みです。たとえばヨーロッパは女性のリーダーを育てるために、候補者の中の若者や女性の比率が3割4割無いと、政党交付金を得られないとか減らすとか、そういう仕組みを作ってしまうんです。そうすると、インセンティブが働いて、みんな一所懸命に若者や女性の候補者を探してきます。その中から、自然とリーダーが生まれてくるのです。

三: そういった仕組みで5年、10年とこの社会を回していけば、必ず優秀な女性のリーダーが生まれてくるはず。そのような抜本的な解決策が、もっと大きな声で話し合われるべきですね。

-「医療事務であればワークライフバランスを保ちながら仕事も育児もできる(三澤)」-

三: 子どもがどんどん減る一方で、子どもがいて働いている女性たちは日々両立に悩み、苦しみ、闘っています。幸い、医療事務であればワークライフバランスを保ちながら仕事も育児も行いやすいということで、転職してくる方が多いのです。患者さんとのコミュニケーションや看護師・医師とのコミュニケーションを通して、自分は非常に意味のある仕事をして、人の役に立っているんだということを感じられる仕事ですし。

出: 医療産業は、これからの日本を支えるひとつの分野だということは間違いないですね。面白い話があるのですが、2月に発売した新しい保険「働く人への保険」にどのような方々が入ってくださっているのかなと調べたら、医療従事者の方が一番多いのです。働けなくなったときが一番つらいと、現場感覚でわかっていらっしゃるからでしょうね。

三: 長患いをしたり難病になったりしてずっと入院状態だったりすると、経済的にも身体的にも本当に苦しい・・・。医療機関に足を運ぶ中で、そういう声を多く聞きます。だから医療従事者は就業不能保険のメリットを十分理解されているのだと思います。

出: 医療に携わる仕事を天職として、仕事と子育てを両立できる女性が増えるのは本当に素晴らしいことです。医療事務のことについては、そちらの本ライフネット生命保険サイトの外へ移動します(新しいウィンドウが開きます)にすべて書いてあるわけですね。

三: はい。医療事務と言っても、歯科の医療事務であったり、調剤薬局の医療事務であったり、その種類も仕事内容もさまざまです。医療事務という何かひとつの資格さえ取ればいいというわけではないんですね。本書では、そういった基本的な事柄から、実際に医療事務という職業に転職をした方々の体験談など、多くの医療機関を取材した生の声を多数掲載しています。

出: 三澤さんの本をきっかけに働く女性がより働きやすい環境で仕事を見つけ、子育ても仕事も当たり前に両立できる、そんな社会を創っていきたいですね。三澤さんのような女性のリーダーがこれからどんどん増えそうな気がします!

三: そうおっしゃっていただけると光栄です。私自身も社長として母として、どんどん邁進していきます。





三澤 万里子(みさわ まりこ)さんプロフィール

株式会社ハッピーキャスト代表取締役。医療PRコンサルタント。医療コンシェルジュ。

成城大学卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)にて法人・リテールのコンサルティング営業に従事。

出産時に助産師・看護師さんの温かい支援に感銘を受け、医療系人材紹介ビジネスを経験する。

多くの医療関係者との出会いを通じて、病院が直面している様々な問題を知り、医療機関専門のPR支援会社を設立。多数の病院・介護施設のPR支援を積極的に行っている。

また、医療従事者が経営やマネジメントについて学ぶ『新・看護管理者マネジメント塾』事務局の運営や無料情報誌「ハッピーキャストPR通信」の定期発行、本の監修や対談など、医療従事者と生活者とのコーディネーターとして多くの医療機関から支持を得ている。

三澤万里子さん著、監修

『最新 医療事務の仕事』

仕事の内容、就職後の待遇。資格の取り方、就職の仕方まで、医療事務のギモン早わかりガイド付き。


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