デグチがWatch「真っ正直インタビュー」第18回目は、元モデルでアートユニット chelucy のリーダーとして、ブログやツイッターで様々な情報発信を活発に行っている まつゆう* さん。出口と女性ブロガーとの対談は初めてですが、いったいどのような展開となるのでしょうか。
出口(以下、出): 僕はライフネット生命のことをもっと多くの方に知ってもらおうと思って、最近、ツイッター(@p_hal)を始めたのですが、まつゆう*さん(@matsuyou)のフォロワー数は21万人を超えています。ファンの数がものすごいですね。
まつゆう*(以下、ま): これだけの数になったのには、実は理由があります。ツイッターは、3年くらい前にアメリカでサービスが始まった頃から使い始めていました。もともとブログを書いていて、多くの方に読んでいただいていたのですが、米「ワイアード.com」
で「日本のセレブリティ・ブロガー」のひとりとして、著名な芸能人ブロガーと並んで紹介されたのが大きかったのではないかと思っています。
その影響で、ツイッターの日本語版が広まったときに、IDを作った人がフォローするオフィシャルのおすすめユーザーに選ばれました。そうやって選んでいただいたということは、ツイッターを盛り上げていく重要な役割をもらったのだと勝手に考えました。ツイッターを始めてみたのだけど、よくわからなくてすぐにやめちゃった、という人が多いとよく聞きます。ひとりでつぶやいているだけでは面白くないですよね。だから、少しでも盛り上げようと、すべてではないのですが、私あてにつぶやいてくれた人には、抜粋して返信をするようにしています。
出: すると、まつゆう*さんは、ツイッターのエバンジェリスト?
ま: そうかもしれないですね。ツイッターの現状は、ちょうど5、6年前にブログが盛り上がり始めた頃にすごく良く似ていると思っています。それを使って新しいビジネスができるのではないかと考える人がいたり、解説本がでたり、芸能人や企業の経営者が始めたり。そんな中で私は、ツイッターを使って、みんなでもっと楽しいことができるのだということを、ツイッターを使っている一般の方に広めていきたいという気持ちがすごく大きくなっています。
出: つぶやいたことに反応があるとすごく楽しいですね。先日、ライフネット生命の新卒採用についてつぶやいたのですが、すぐに反応があってびっくりしました。ライフネット生命は、学部卒、大学院卒の他に「30歳未満で卒業後にいろんなことに挑戦してきた未就業の方」を新卒に含めています。世界を知りたくてずっと旅をしていた人とか、ボランティアをしていた人とか、もちろん、まつゆう*さんのようなキャリアも大歓迎。他の人にはない多様な経験を積んできた人にライフネット生命に入ってきてほしいと思っています。
ま: 私の周りには大学を卒業してすぐに就職したけど、もっといろんなことに挑戦する時間が欲しかった、もっと海外を知っておけば良かったと言っている人がいます。一方で、就職しないで海外でボランティアをしたり、アートの世界を目指したりしている、同年代の友人もたくさんいます。そういう人たちの中には、語学が堪能だったり、普通の人が経験していないようなものを持っていたりして、すごく有能な方がたくさんいるのだけれど、新卒じゃないという理由だけで、そういう経歴の人を受け入れてくれる会社ってほとんどないですよね。 だから、その採用方針を聞いて、すっごくいいな!と思いました。そういう会社が増えてくれば、日本社会もすごく楽しくなりますよ。
出: ライフネット生命には定年がありません。高齢化社会になったら、年をとっても元気に働いてもらわなきゃ困りますよね。定年がない会社なので、大学を卒業して急いで入社しなくてもいいというわけです。
ま: 私も含めて、今の30歳は昔に比べてずっと若いと思います。きっと、今の30歳は60歳になってもずっと若いままじゃないでしょうか。年をとっても、若いままでずっと働けるのに、一律に60歳とか65歳だからと仕事を奪ってしまうのはもったいない。出口さんも生き生きされていて、若々しいですよね。
出: そうですか? それは嬉しいなぁ。
ま: うちのおじいちゃんが『フーテンの寅さん』みたいな義理・人情に厚い人だったので、そういう生き方に憧れていて、私自身も放浪癖があります。一人暮らしをしている友人の家を転々と泊まり歩いたりとか、思いついたらレンタカーを借りてみんなで遠出をしたりとか、 いきなり「私、ニューヨークへ行く!」と言って、翌日には飛び立っていたりとか・・・。
出: そうなんですか! 実は、僕も放浪癖があるんですよ。理想的な旅は、例えば、安い航空券を買ってフランクフルトなどで降り、ワインを買って(ユーレイルパスで)まず、来た列車に乗ってしまう。ワインをちびりちびり飲みながら、きれいな街を見つけたらそこで降りて、気に入ったらその街に泊まる。また列車に乗って次の街へ向かうというような旅です。
ま: 放浪をしながら、新しい発見があったり、いろんな人と出会って話をしたり、交遊を深めたりすることが楽しいですよね。
出: 人間のことをホモ・モビリタス(移動するヒト)ともいいます。もともと東アフリカで生まれた人類が世界中に広がっていったのは、美味しいビフテキ(草食獣)が食べたかったからですよね。グレート・ジャーニーは、食料を求めて新しい場所に移動し、そこで食料が足りなくなったらまた新しい場所に移動してという旅の繰り返しでした。
ま: 私の場合は「かわいい」ものを求めて日本中、世界中を旅するのがライフワークです。もともとかわいいものが好きで、私が気になったものをまとめたホームページを作っていました。それが出版社の方の目に留まって、本を出したり、渋谷で雑貨屋さんを開いたりもしました。
出: まつゆう*さんの「かわいい」の基準はなんですか。
ま: ジャンルは特に決めていません。ただ、いろんなところへ出かけて、自分の琴線に触れたものを集めてきてブログで紹介していたら、「それ欲しい!」ってブログを読んでくれている人から言ってもらえるのが嬉しいです。
今、ちょうど世界中の都市をまわって、雑貨を買い付けて紹介するという、世界一周雑貨バイヤー
という企画の募集があって、自分こそこのバイヤーにぴったりだと思って応募しているところです。世界中どこへ行っても、誰とでも仲良くなれますし、どんな所でも泊まれると思います。
出: 僕も同じです。今でも、木賃宿でも列車の中でも平気で眠れます。最初の晩にホテルで石鹸とかをゲットしておけば、1週間はもちますし。
ま: 出口さんも私もきっと、フーテンの寅さんと同じ、放浪癖の血が流れているんですね。
出: ライフネット生命は若い世代の所得が低くなっている現状を憂いて「子育て世代の生命保険料を半分にするので、安心して赤ちゃんを産んでほしい」という思いからスタートした生命保険会社です。もちろん、産むか産まないかはまったく個人の自由であるということを大前提として、産みたいと思ったときに産みやすい、子育てをしやすい環境を整えておく必要があると考えています。
ま: 私は結婚していますが、一般的な夫婦とはちょっと違うような気がしています。お互いのことをとても尊敬し合っていて、ずっと一緒にいたいという気持ちがとても強かった。つまり、「家族」になって、共同生活をしたかった。それに一番適した形態がたまたま「結婚」だったというわけです。極端なことを言うと、別にどちらかが一方の子どもになるような「養子縁組」でも構いませんでした。
出: フランスにPACS(市民連帯契約)という制度があります。要するに、性別なども関係がなく、複数の人間が一緒になって人生にチャレンジして行くカップルを、(結婚と同様に)社会の構成要素として認めようという形態です。多様なライフスタイルをお互いに認め合う素晴らしい仕組みで、市民社会の1つの理想形だと思っています。
ま: PACS。日本にそれがあったら、きっとその形態を選択していましたね。
出: やっぱり、市民の思いを大切にし、多様な生き方が尊重される寛容な社会がいいですね。ライフネット生命もずっと多様なライフスタイルを支援する企業でありたいと願っています。
出: 最近、若い人に「やりたいことがありません。どうやって見つければいいですか?」などと聞かれることがあります。「僕は君じゃないからわからない。君自身で探すしかないじゃない」と答えるしかないんですが・・・。
ま: 私の母も「あなたはあなたの好きなことをして生きて行けばいいのよ」という方針で私を育ててくれました。その結果、好きなことはすごくよくできたけど、嫌いなことは全然ダメ。いつも補習を受けるような子どもで、三者面談では先生に怒られてばかりでした。でも、そんなときに母は面談が終わると「さぁ、景気付けにうなぎでも食べに行こうか」と連れて行ってくれました。
出: 素晴らしいお母さまですね。よく雑誌などの占いで、YES/NOを答えて行くと、性格や運命を示してくれるゲームがありますよね。僕は、人生は毎日がそういった「YES/NOゲーム」の繰り返しだと思っています。様々な局面でいろんなことの判断を行った結果でその人の人生が大きく変わってくる。どれだけ良い判断ができるかは、それまでどれだけ異質で多様な経験(インプット)をしてきたかにかかっているのです。
ま: 私の人生は浮き沈みの激しい方だと思っています。ただ、子どもの頃から、上がったときにどう良くなるかは、沈んでいるときにどれだけのインプットを蓄えておくかにかかっていると思っていました。中学生のころ落ち込んでいた時期はひたすら映画を見て、いろいろなものを映画から学ぼうと思いました。モデルになったときに、演技ができるからとCMで重宝されたのは、そのときに見たものが、知らず知らずのうちに身に付いていたからだと思います。
出: まつゆう*さんが、お話していて本当にチャーミングなのは、きっと、これまでのインプットの質と量が、もの凄いからなのでしょうね。
ま: 最後にPRになりますが、今度、本を出すので紹介させてください。「アヒル口(ぐち)本
」です。
少し前にツイッターのアイコン画像を冬バージョンに変えたのですが、その口がこうやって(上唇をとがらせて)、アヒルっぽい写真で、男性にも評判がよかったんです。これまで女の子には好かれるタイプだったのですが、男性から「萌え」 と言われたのは初めてでした。そうやってツイッターで盛り上がっていたら、なんと3時間後には出版社の方から「アヒル口本」を出しませんかと、オファーをもらうに至りました。
出: 3時間ですか。それこそ、今この瞬間を共感し共有できるという、ツイッターの醍醐味ですね。凄い!
ま: そうです。そうして3月くらいには実際に本が発売されます。この本は私ひとりで作ったものではなく、ツイッター上で盛りあがって、みんなで作ったものだと思っているので、利益があがったらみんなに還元したい。そこで、出版記念パーティーを開催して、本を買ってくれた人を無料で招待しようと計画しています。
出: 僕も本を買いますから、参加していいですか?
ま: はい、私のおごりですので、ぜひお越しください。出口さんのような経営者の方とお話しできて、本当に楽しかったです。出口さんのもとにライフネット生命で働きたいと思う人が集まってくる理由がよく分かりました。
出: スタッフが朝起きて、今日もライフネット生命に行って楽しく過ごしたいと思ってくれるような会社にしたいです。これが、僕の最大のチャレンジです。一人ひとりが心の底から楽しんで仕事をしないと、お客さまにいい対応ができないし、会社としていい結果は残せませんからね。今日はまつゆう*さんとお話ができ、本当に楽しい時間を過ごせてうれしかったです。どうもありがとうございました。

まつゆう*さんプロフィール
15歳から小学館「プチセブン」で1年間モデルをつとめた後、16歳から企業スチール・CF系モデルとして活躍。現在は、アートユニット chelucyのまつゆう*としてブロガーなど、様々な分野で活発に活動中。
米「ワイアード.com」
で「日本のセレブリティ・ブロガー」のひとりとして紹介される。
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