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デグチがWatch 生命保険業界のオピニオンリーダー・出口治明が、生保について鋭くやさしく語ります!

出口の真っ正直インタビュー ファイナンシャルプランナー 田中香津奈 編

投稿者:
出口治明

真っ正直インタビューの第9回目は、ファイナンシャルプランナー / 住宅ローンアドバイザー 株式会社フェリーチェプラン 代表取締役 田中 香津奈(たなか かづな)さんにニュートラルなFPの視点から生命保険への想いを語っていただきました。

出口(以下、出):早速ですが、昨年11月に「生命保険はだれのものか」という本を書いたのですが、この本は専門家の方から見ていただいて、いかがですか?

田中(以下、田):保険業界に携わる人以外は、保険って分かりづらいものです。
体系立てて書かれており、保険の本質と全体像が分かる本です。一般の人をはじめ、学生さんにも読んでもらえたら役に立つと思います。そういった学術的な本はあまりないですね。出口社長の真っ直ぐな思いが伝わってくるというか、新鮮で。

出 : プロの方にそう言っていただくと、とても嬉しいですね。

田 : 学生の方向けには、保険の勉強ができる本が少ないので、私のサイトでも保険ゼミというコーナーがあるのですが、どういう本を読めば良いかという質問をよく受けるんです。分かりやすい学術的な本って、ありそうでありませんので、これから出口社長の本を勧めていきたいと思います。

出 : そう言っていただけて非常に嬉しいです。今書かれているのはどういう本ですか?

田 : タイトルだけ決まっていて、「晴れた日に傘を買う人はお金が貯まる」、という本です。晴れた日に傘を買うということは、つまり何かあってから対応するのではなく、何もないときにお金のことを考えましょう、ということです。FPに相談される方は、大切なお金を上手く活用し、豊かに暮らしたいということですが、ついつい投資で儲けようとなりがちです。しかし保険や住宅ローンなどの金融商品を見直す方が先決です。それを私は「守りのお金」と総称しており、保険は健康状態があまりに悪いと、一般的な保険に加入することはできませんし、住宅ローンも、団体信用生命保険の加入条件となっていることが多いので、「守りのお金」を先にやってしまいましょう。そういったことなどを書いています。

出 : 僕は変わっているのかもしれませんが、30代から今まで「悔い無し、遺産無し」というモットーを持ってきました(笑)。ところで、田中さんはどうしてこのお仕事を選ばれたのですか?

田 : 大学を卒業して外資の保険会社にいて、結婚を機に退職した後にFP資格を取ったのがはじまりです。独身時代に、無理して買ったマンションを賃貸に出したのですが、借りていただいたOLさんに資産の相談をされまして、月に3、4万円も保険料を払っていると聞いてびっくり。世の中こんなに保険料を払っている人がいるんだと。その方から友人をたくさん紹介していただき相談に乗っているうちに、保険商品をもっと勉強したらもっとお手伝いできるんじゃないかと思うようになりました。

出 : いらっしゃるお客さまはお金についていろいろ相談されたいのだと思いますが、保険の相談が一番多いですか?

田 : そうですね。ただ、保険はわからないと自覚しているのに、高額な保険料だけは毎月払い続けているという人が本当に多いです。

出 : それは全く同感です。保険は分かりにくいものという常識がありますが、おかしいですよね。元来保険は単純なものなのに。保険というのは3つのニーズがあると思っています。1つ目は死亡保険。20-30代のカップルが子供をつくるとして、人間は他の動物と違ってこどもを育てるのにとても長い時間がかかりますよね。その時間を買うために、十分な貯蓄があれば良いけれど、ほとんどの人はないですから、備えがいります。2つ目は年金や介護。3つ目は節税商品としてです。それぞれの目的を明確にすれば、生命保険はわかりやすくてシンプルなものだと思います。

田 : 保険だけ別物だと思っている人が多いので、金融商品のひとつと考えてもらったほうがすっきりするのではと考えています。ただ保険って難しくて、何だか胡散臭いと思っている人が非常に多いですね。

出 : それはどうしてなのでしょうか?

田 : 中国に「玉石混交」ということわざがありますが、保険会社も保険商品も、良いものと悪いものが入り交ざっているところがあり、外から見ると分かりづらい面があります。良い保険商品は確かに存在するのですが、なかなか巡り合うことができない。また、一部の強引な販売員により、良いのだか悪いのだか分からない複雑な保険商品を、説得されて加入させられた例が多いのも事実です。

出 : 昔は決してイメージが悪いものではなかったと思うのです。金融商品は一般に高い買い物で、保険も高い買い物ですから、比較して納得して十分理解して入るのが大切だと思います。

田 : 選んだ後で結果的に医療・死亡・年金が同一の会社の保険になるというのはいいと思いますが、最初から1社だけで選択しようとするのはもったいないと思います。せっかくネットや乗合代理店で比較ができる時代なので、良いとこ取りをした保険選びをしてほしい、と皆さんに知っていただきたいですね。今後はますます、比較して選ぶことが主流になると思います。

出 : 田中さんのように独立されていて、どこの保険会社にも属さないニュートラルなFPの方が増えるのが望ましいですね。保険は世界共通の制度ですが、日本の場合はセールスも代理店もほとんど一社専属ですね。日本以外の保険大国は乗合代理店やFP、銀行と基本的に比較することが前提となっています。日本がどうして一社専属かというと、あくまで私の仮説ですが、95年の保険業法改正までは監督官庁がコントロールしていたと言えるのではないでしょうか。もちろん、第二次大戦で壊滅した保険産業を復興させるためには、価格も商品も横並びでも仕方なかったとは思いますが、この自由競争の時代には、一社専属では田中さんが仰るように、お客様のニーズには必ずしも応えられないのではないかと思います。

田 : 一社専属の考え方では、最後に無理が生じてしまいますし、最終的にはお客様自身が、納得して保険商品を選ぶことができません。保険会社によって、それぞれ強い分野があると思いますので、死亡なのか医療なのか年金、介護なのかそれぞれ比較して選ばないといけません。保険の場合、良い商品ほど埋もれてしまっていることが多いので、本当は一つひとつ選んで、組み合わせていくべきなのです。

出 : 私も同感です。保険もレゴブロックのようにシンプルで組み合わせができるように選べるようにしたいと思って、ライフネットをつくったのです。保険には3つのマーケットがあると申し上げましたが、どのマーケットから始めるべきかを考えれば、一番お金のない29歳以下の若者や30代になります。60-70代よりも、30代のほうが、世帯あたりの所得が低く、どんな国でも子供が産まれない国は滅びる、というようなことを考えたときに、民間の保険会社にできることと言えば、20-30代に一番安い保険を提供することだと思って、ライフネットの商品を作ったのです。将来的には他のマーケットにまで広げるかどうかはわかりませんが、高齢者とか、介護とか年金などの市場にもチャレンジしようとは思います。

田 : すばらしいです。毎月のレポートを見ていますが、20代よりは30代-40代が中心となっていますね。

出 : 子育てをしている世代に、一番安い保険料を提供したいというのが、もともとのコンセプトなので、そういうお客様に選んでいただいていることは大変嬉しいことです。

田 : 素朴な質問なんですが、2000-3000万円の死亡保険でも安い保険料で入れるのが御社の魅力だと思いますが、初期にそういう支払が数件でも発生してしまうと、一年間の利益が消し飛んでしまうと思いますが財務的にはどうなんですか?

出 : そこは、資本金を厚くすることによって対応しています。準備金を合わせて132億円余り用意しましたし、支払い余力を示すソルべンシー・マージンも高くなっています。新設の保険会社の資本金が大きくなるのはそう言った理由ですね。最初は大数の法則が働きませんから、資本金を厚くすることによって対応するわけです。

田 : なるほど。現在は死亡保険よりも医療保険を中心にしているところが多く、1日1万円の保障でも、10日入院しても支払は10万円ですよね。死亡保障の支払いは、医療保険とは比べ物にならないほど高額ですので、そのあたりが心配だったのですが。

出 : 医療保険は高額療養費制度がありますから、6か月入院しても、普通の所得の方であれば最初の3か月は8-9万円、その後は4万4千円くらいになるはずです。それを考えれば、社会のニーズはやはり安い定期死亡保険だと考えました。おっしゃるように、最初のうちはリスクもありますから、資本を厚くすることでバランスを取ろうと考えたんです。

田 : そうなんですね、勉強になりました。先ほどの保険のイメージの話に戻りますが、お話を聞いていて、商品が複雑になっていることが保険のイメージを悪くしている理由の一つでもあると思いました。この時代の流れで、昔よりは比較がしやすいシンプルな保険が増えていますから、そうなるとこれからは保険のイメージも良くなるかもしれませんね。

出 : どうして複雑になったかというと、一社専属の制度では本質的に比較情報を嫌うからだと思います。例えば、田中さんのブログで、保険商品を比較されて順位をつけられたとします。上になった保険会社は良いですが、下になった保険会社は、一社専属ですから、売るものがなくなってしまう。であれば、特約をどんどんつけて、商品を複雑にして、比較できなくしようという誘因が働きますよね。それが行きついたところが、不払いの問題だと思います。複雑すぎて保険会社自身もわからなくなってしまったと。僕が考えるに、保険商品が複雑になったもうひとつの原因は、あまり指摘されていないことですが、約款を渡さないということです。保険会社は1-2枚のパンフレットで契約をさせてから、約款を渡している。僕はこれがおかしいと思っていて、お客様全員に先に約款を渡すべきだと主張してきました。もし、申し込みの前に約款を渡す習慣があったら、お客様はきっと怒りだしたと思います。どんどんぶ厚くなって、こんなもの分からないじゃないか、いい加減にしろと。だから、そこで商品の複雑化に歯止めがかかったんじゃないかと、そう思うのです。

田 : 私もこの仕事で取材する際に、保険会社に伺うと、パンフレットはいただけるし、ディスクロージャー資料はいただけるけど、約款はもらえる会社とそうでない会社があります。保険が分かれば分かるほど、約款を見れば商品のことがわかるので、そこを見て、わかりやすく情報を発信するのが私の仕事だと思っています。だから約款を出していただいたほうが、正確な情報を発信することができます。

出 : 極論すれば、約款と保険料表というのは、商品の内容と値段そのものですから、開示を義務付けていいと思うのです。

田 : 逆に保険料表を載せない会社は、約款がすごく見やすくなっていたりします。会社によって理念が違うので、商品の比較も確かに面白いのですが、保険会社の姿勢はこういったパンフレットやディスクロージャーや、約款を出すか出さないかというところにあらわれるので、こちらも興味深いですね。

出 : 家電メーカーのウェブサイトなんかを見ると、冷蔵庫でもデジカメでも、商品の説明がかなり詳しく説明してあるのが普通ですし、金額についても、希望小売価格まで書かれているのが普通です。生命保険だけが、商品の内容も値段も一般にオープンにしていない。ライフネット生命では約款や手数料をオープンにしましたが、いくら比較してもらいたくても、相手が出していなければ比較できないんですよね。大体こうだろうということは出来ても。一社専属から始まった長い歴史があるからなのでしょうが、保険は高い買い物ですから、比較して納得して選んで欲しいですね。約款と保険料表を、ネットで開示すればコストはほとんどかからないですから、早く全社が開示するようになればと思います。

田 : ただ保険業界は、まだまだ保守的な世界ですから、右に倣え的な考え方が根強く残っているのも事実です。時間はかかると思いますが、ライフネット生命さんのような情報開示をする保険会社が、次々にあらわれることを期待しています。

出 : 田中さんがお客様に保険相談をされるときに、どういうポイントを重点にアドバイスされるのですか?

田 : お客様の状況を事細かに聞いて、フローをつくって、それに合わせて進めるというのが、資格を取る時に教わったやり方ですが、財産の状況など最初から全部公開するのに抵抗がある方は多いので、最初に年齢と家族構成くらいを聞いて、あとは、相談していく中での会話で、その人の生活背景を捉えていきます。それから、保険というのは分かりにくいものだという固定観念がありますから、それを取り除いていきます。その場合に使うのが4つの保障です。死亡・医療・介護・老後ですね。この4つが複雑に組み合わさり、主契約の上に特約としていっぱいくっついてしまっているのでわかりにくくなっているので、私はこれをコバンザメのルールと呼んでおり、それをつかって紐解いていきます。まずはその4つの保障に○・△・×をつけてもらう。あなたが亡くなって経済的に困る人はいらっしゃいますか?いる人は○、まぁまぁなら△、全く困らない人は×。そうすると、医療と老後が○や△の方が多いのですが、実際に入っているのは死亡保障というケースです。そこでニーズに合っていないことを認識していただき、実際に医療と老後を考えていきます。それから、お子さんがいる方はたいてい死亡が◎になりますから、では次は貯蓄性のあるものが良いのか掛け捨てが良いのかという話になりますね。絞るのも結構大変ですが(笑)、お勧めする商品は、たくさんは言わないで、2-3社に絞って、具体的にお勧めします。最後に微妙な調整をしつつ組み合わせをしていき、やっとプランが出来上がります。

出 : さっきの話で言った、レゴブロックが余りにも少ないからですね。全部調理されて、フルコースになった商品ばかりだからですね。

田 : そうですね。そのレゴブロックを、これとこれがいいと分かったとしても、どう組み合わせてお城を作るかというのが難しいです。全部いいと思って入ってしまうと、保険料が高くなってしまう。もしくは健康状態がそぐわなくて入れない。健康状態といえば、告知の話になりますが、これからはネットや乗合代理店で加入される方が増えていくと思いますが、金融庁が様々なルールを整備していますけれど、私は告知指導員というのをつくってほしいです。

出 : それはどういうものですか?

田 : 告知の誘導はとても難しいですから。5年以内の健康状態を問われた時に、何を言わなければならないか、何は言わなくてもいいか、一般の方にはわかりづらい。告知の書き方ひとつで、本当は入れる人が入れないようなことになってしまったりします。逆に、本当は入れない人が、告知の仕方によって入れてしまって、結果支払われなかったりということもあります。告知に関する教育ができればいいなと思います。

出 : 私も生命保険の根幹は告知だと思っています。ライフネットでは告知をとても丁寧に行っています。独立系で査定業務のアウトソーシングを行う会社の方の話を聞いたのですが、その方は保険会社で15年ほど査定をされていた専門家なのですが、当社のウェブサイトを見てくださったそうなのです。そして、日本で営業している保険会社のなかで告知を一番丁寧にやっているのはライフネットではないかと言われて大変嬉しかったのですが、仰るように、私たちのウェブサイトに来ていただいて、そこで始められたらガイダンスは出来ますけれど、確かに一般の方は一生に何回もない告知ですから、告知指導員はいいアイディアですね。

田 : たとえば女性は子宮系の病気が多いですが、大丈夫だと思う楽観的な人と、一つでも何かあったらダメだと思ってしまう人が、当然ながらいらっしゃいます。正しい告知の方法を誘導していただければと思います。私が必ずお客様にお伝えすることは、この告知というのは、コンピューター判断ではなくて、人間が見るものですよということです。例えば、ただすい臓が悪いと言われたら、とっても悪いのか、大したことはないのか、どちらかわかりませんよねと。それは詳細を書いたほうが、きちんと判定されるのに、隠した方が有利になると思っている方が多い。窓販が売れていないのは、窓販では行員が一切書類を見ないでそのまま保険会社へ送ることが多いですから、明らかに入れない人をそのまま受け付けてしまうのはどうかと思います。保険は健康が関係する唯一の金融商品ですよね。

出 : そういう面では、銀行窓口に告知指導員を置くなどの工夫ができたらいいですよね。

田 : そうですね。乗合代理店というのは、比較できればいい窓口というよりは、ネットだったらネット、乗合なら乗合代理店、今はどこかしらで保険を売っています。どこがメーカーでどこが窓口か、皆分からない状況になっていますが、餅は餅屋だと思うので、告知のある方や相談したい方は餅屋に行くべきだと思います。

出 : そういう意味では、銀行だけでなく、保険会社の窓口に、ニュートラルな告知指導員がいるというだけで、ずいぶん告知がしやすくなるかもしれませんね。

田 : 生命保険会社はもちろん、郵便局、銀行、共済、損保。5つのメーカーがありますが、何がメーカーでどこが窓口か、もっと明確になるといいですね。商品がわかりやすくなりつつあるのに窓口がわかりにくくなっている。告知指導員といったものも含めて、お客様にとって信頼のおける誘導がなされるとよいと思います。

出 : 先ほど申し上げたように、告知は生命保険の根幹だと考えていますから、そういったお考えを聞くと嬉しいです。それから、僕自身もよくわからないことがあるのですが、普通生命保険は10年とか、20年とか30年とか終身とか、固定で契約するものですよね。住宅ローンで言えば固定金利のようなものです。損害保険だと1年更新の保険、変動金利のようなものがありますが、生命保険において例えば1年更新型の保険と、従来型の固定した終身等の保険とを、FPとしてどう思われますか。

田 : 1年更新型の保険は、1年ごとに保障額を見直すわけですから、合理的な保険です。ただ、注意しなければいけないのは、増額するときはまた審査が必要になるということと、保険のことをいつも考えている人なんて、まずいませんので、結局は自動更新されてしまう人が多いということです。理論上ではなく、実際のことを考えると、平均寿命というとても分かりやすいデータがありますので、私は保険はある程度将来を予測して、見込みで入っていかなければならない金融商品だと思います。

出 : これは、僕自身にも解けない問題なのですが、FPの方には、保険も毎年見直しが一番良いと仰る方もたくさんいらっしゃるので、一度聞いてみたかったのです。固定金利と変動金利と考えたら、住宅ローンでも固定金利は、なるべく金利の低いときにfixするのが一番得ですよね。そう考えれば、今保険に入ろうと思ったら、これからどんどん年を取って保険料が上がるわけで今の年齢が一番保険料が安いですから、10年とか20年とか固定金利の方が得なのかなと。

田 : 1年更新型の保険の場合であっても、増額するときに審査が必要である以上、見込みで入っておく必要はあるでしょう。やはり子どもが産まれた時に、大きな保障がどうしても必要になりますので、保険料が安く、保障も充実したライフネット生命さんの死亡保険はお勧めですね。

出 : あとは減額すればいいわけですからね。

田 : そうです。心配症な人は、じゃあ65歳までにしてみようなど、期間を変えればいいと思います。FPの中にも保険不要論者もいますが、私はあとからこうした方が良かったと思わないために、必要最低限の保障は必要だと思います。 その必要最低限の額が皆分からなくて、不安になるのですが、そのためにデータをうまく使えば良いのです。保険は現在だけなく、未来も含めた座標軸で考えなければならないのです。

出 : そうですね。私も、保険料は必要最小限で良いと思いつづけているのですが、必要最小限というのはどういう風に理解すればよいかが難しいので、そこは、田中さんのような独立系の第3者的立場でアドバイスされる方が増えれば良くなる気がしますね。

田 : マネー雑誌に感化されて相談される方も多いのですが、皆さん収入も違いますし、ライフスタイルも違いますよね。保険で一番してはいけないのは、毎月いくら払えますと言って相談することです。まず、必要な保障を考えて、そのために保険料はいくらくらい払えるかと考えなくてはなりません。保険料の目安はお伝えしているのですが、掛け捨ての保険であれば、最悪のシナリオでも収入の約5%です。20万の手取りで約1万円です。それよりも保険料が増えてしまうと、家計がどこかで苦しくなります。皆さん最高のシナリオで考えてしまうのですが、最悪のシナリオで考えないといけません。最悪のシナリオとは、残業しない、ボーナスがでない。その場合いくらなら払えるかなと。そうやっていくと、自分である程度保険選びが出来るようになりますね。

出 : 私は右肩あがりの経済成長の中で生きてきた世代ですから、働けば来年は給料が上がるというのが常識でしたよね。でも給料は上がることもあるし下がることもある。言われたように最悪のシナリオで考えるのは大事ですね。ボーナスは出ないかもしれない、ひょっとしたら解雇されることもあるかもしれない。最悪なシナリオで考えると、僕は約5%でも多いと思いますが(笑)やっぱり人間は衣食住が大切ですから、無理なく払っていけるというのが良い保険ですね。

田 : 衣食住の中で例えば住宅ローンで無理をすると、衣食に影響が出ますよね。保険も同じことで、無理な支払いは危険です。何かあった場合の経済的リスクはどれくらいか、自分が死んだらどれくらい必要かを考え、そこから遺族年金をしっかりと差し引くことがポイントです。保障が多い方は削り、少ない方は足すというという結論になりますね。

出 : 掛け捨てと掛け金が返ってくる返戻金がある保険ではどう考えますか?

田 : どちらも肯定派です。株や投資信託などの金融商品はリスクがありますから、それを避けたい方はいらっしゃいます。保険の最大のメリットは何かというと、変額保険、変額個人年金を除いて運用責任が保険会社にあることだと思っています。貯蓄性のある保険は、言い方は悪いですが、自分で責任を負いたくない人、人任せにしたい人は、財務内容さえきちんと選べば、すばらしい金融商品のひとつです。

出 : それと貯蓄保険のいいところは強制貯蓄ですね。僕なんか典型ですが、銀行預金だったら、今月はちょっと飲み過ぎたからといってすぐ下ろしてしまいますが、保険なら確実に貯まりますから。でもライフネットは、最初からそれをつくらなかった。それはお客様の目に見えないリスクを最小限にしたかったからです。保険会社は10年20年先に支払ってくれるのかどうかが関心事ですよね。新設会社で、掛け捨て保険ですと、もし何かあっても、大丈夫ですよね。ライフネットは財務も健全ですし、運用も安全ですが、見えないリスクは顧客に与えたくない。新しい会社なので、これから信用をつくっていかなければならない。会社の信用を得るためには、そのために見えないリスクを最小限にすることが必要だと思って、最初は掛け捨て保険のみにしました。もちろん、会社が大きくなって、信用度が増したら、貯蓄型にもチャレンジする気持ちはあります。

田 : 年金保険は、医療保険や死亡保険と違って、形が一緒ですから、1万円預けての戻り率だけで良さが決まりますからね。そういえば、私が以前在籍していた外資系生命保険会社も、個人年金も養老保険もなかったですが、25年かかってそういった商品が出来ました。

出 : ドッグイヤーですから、25年といわずに2-3年でどうかと考えたりしているのですが(笑)それと、これはほとんど冗談ですけれど、田中さんのコバンザメのルールはとてもわかりやすくて良いのですが、コバンザメという呼称はちょっと保険のイメージが・・・。(笑)4つのコアラとか、どうですかね。

田 : 黒板で書くときに、サメくらいだと描けるんですけど、コアラは難しそうです(笑)この前札幌に講演に行った時に、コバンザメの絵を描いたら、「先生、何かが違います」って指摘されたことがあって(笑)そうやって皆さん興味を持っていただけるので。

出 : 田中さんの今年の目標は何ですか?

田 : 先ほど申し上げた、「晴れた日に傘を買う人はお金が貯まる」本を早く完成させて、守りのお金の重要さを広めて行きたいと思います。

出 : 僕のほうは、やはり会社を大きくしたいですが、ただ単に契約が伸びればいいと思っているのではないんです。ライフネットがどういう会社で、どういう考えかということをよく知っていただいて、比較して、納得して入っていただきたい。去年一番嬉しかったのは、やはりネット生保で私たちより先に開業されたSBIアクサさんが、10月に僕たちに合わせたかたちで保険料を引き下げて、コールセンターの営業を長くされたんですよ。社内には真似をされたという声もあったのですが、僕はそうではないと言ったんです。ライフネットのサービスが良かったからこそ追随してもらえたんだと。自分たちが起爆剤となって、お客様にとって良いサービス、選択の幅が広がったということであって、ほんとうに良いことだと思います。

田 : 保険は契約してから、保険会社とお客様の長い付きあいが始まります。困ったときに、コンタクトセンターという存在はとても大切だと思います。すべて担当者経由での手続きだと、例えば、支払いが厳しくなったり、離婚したことを担当者に言いたくない人もいますので、お客様が気軽に電話し、解決できる体制は、どこの保険会社も整えてほしいと思います。

出 : では、是非当社のコンタクトセンターを見ていってください。そこで撮影をしましょう。(笑)

田 : よろしいんですか?

出 : どうぞどうぞ。今日はどうもありがとうございました。

田 : ありがとうございました。


最後にコンタクトセンターで記念撮影。





田中香津奈(たなかかづな) プロフィール
 (オフィシャルサイトはこちら
ファイナンシャルプランナー / 住宅ローンアドバイザー
株式会社フェリーチェプラン 代表取締役

1974年東京都生まれ。聖心女子大学卒業後、外資系生命保険会社に入社。結婚を機に退職後、2002年にファイナンシャルプランナーの資格を取得する。 同年立ち上げたサイトが反響を呼び、全国から相談を受ける。 セミナーは延べ10,000人が受講。05年(株)フェリーチェプランを設立。 「攻めのお金」と「守りのお金」の観点からみていく独特のマネーセンスは、分かりやすいと好評。投資、保険、不動産、電子マネー・カードの講義と、幅広い分野に精通している。

また「保険市場~賢く保険を選ぶ人のためのケーススタディ50~」(幻冬舎)は保険選びの決定版として好評を得ている。テレビ・ラジオ出演をはじめ、「週刊東洋経済」(東洋経済新報社)、「プレジデント」(プレジデント社)、「Yen-SPA!」(扶桑社)、「女性自身」(光文社)、「an・an」(マガジンハウス)、「LEE」(集英社)、「Oggi」(小学館)、「からだにいいこと」(祥伝社)、「プレモ」(主婦の友社)、「日経キャリア」(日本経済新聞出版社)、など掲載多数。 現在、東京都渋谷区在住。

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