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デグチがWatch 生命保険業界のオピニオンリーダー・出口治明が、生保について鋭くやさしく語ります!

出口の真っ正直インタビュー スペル・デルフィン(沖縄プロレス)編

投稿者:
出口治明

真っ正直インタビューの第6回目は、今年5月に設立された沖縄プロレスの創設者であり、覆面レスラーとしても活躍中のスペル・デルフィン(“Sr.Perfectoセニョール・ペルフェクト”英語のミスター・パーフェクトと同義)さん。業界は違えども同じ時期に創業したベンチャー社長同士、将来の会社のビジョンについて対談を行いました。保険とプロレスの異種格闘技戦?をお楽しみください

スペル・デルフィン プロフィール
1989年3月、オランダ、アムステルダムにてデビュー。1999年4月に出身地である大阪に「大阪プロレス」を設立、社長兼イルカをモチーフとした覆面レスラーとして大活躍。2008年5月に沖縄県が支援する「ベンチャービジネスサポート事業」の一環として採択され「沖縄プロレス」を設立、7月に旗揚げ。地域に密着したエンターテイメント作りに日々奮闘している。


出口(以下、出):今日はお忙しいところありがとうございます。

スペル・デルフィン(以下、デル):いえいえとんでもないです。沖縄まで来て頂いてありがとうございます。

出 : 私たちの会社は今年の5月18日に開業したのですが、設立月が同じですね。

デル : そうですね。5/1に沖縄プロレスを設立し、5月の上旬に沖縄に来て準備をしました。そして、7/5に旗揚げしました。

-偶然が必然に-

出 : デルフィンさんのブログを拝見して、とても興味を持ったのですが、デルフィンさんは、みちのくプロレス、大阪プロレス、海外でも試合をやられてきて、どうして今回、沖縄でベンチャーとしてプロレス団体を立ち上げたられたのですか?

デル : 自分も20年プロレスをやってきて、みちのくプロレス時代は一人のレスラーとして参加していたのですが、9年前に私の地元、大阪でプロレス(大阪プロレス)を立ち上げました。旗揚げしてから9年が経過して、「次どうしようかな」と考えていました。うちの嫁さんが沖縄出身だったため沖縄に何度か来る事もあって、国際通り(注:那覇最大の繁華街)を歩いていたら、地元の人も多く歩いているし、観光客も多くいるし、ここでプロレスやったらエンターテインメントとして成り立つのかなと漠然と思っていたわけです。
そんな時、たまたま経済誌を読んでいたら、沖縄県がベンチャービジネスサポート事業をやっているのを知って、次どうしようかなと思っていたことと、国際通りで思ったことが重なって応募して、無事採択されました。
でも、会場は、国際通りじゃないとビジネスとして成り立たないと思って、何とか国際通りでプロレスができる会場を見つけてくださいと沖縄県の担当者に依頼したら、ここの場所を見つけてくれて。ここは家賃もすごく安くて、それで決断しました。

出 : こんなにいい場所で本当に家賃は安かったのですか?

デル : そうなんです。プロレス会場として100坪ぐらいは必要と考えていて。そうすると、国際通りの平均坪単価からすると結構費用がかかるのですが。今回は破格で安く貸してくれる、と。場所は5階ですけど、提示された家賃であれば大丈夫と思って。それで、大阪プロレスを売却して、沖縄でゼロからスタートしようと思ってこちらに来ました。ここは国際通りの分かりやすい場所だし、モノレールが近くにあり、すごく便利な位置にあります。沖縄にはテレビ局が3局あるのですが、どの局にも歩いて5-10分ぐらいで行けますし。

出 : お話を聞いていると奥さまが沖縄出身ということと、国際通りを通って「ここでプロレスができる」と思われたことと、たまたまベンチャー支援の情報をみて応募されてと、すべて偶然が重なったんですね。

デル : 偶然だと思います。たまにしか読まないですよ、経済誌は。ホントに偶然だと思っています。ただ、自分は、偶然はすべて必然になっていると思っているので、これはやるべきことだと思って。今ここで、人生チャレンジしなくていいのか!と!自問自答しました。チャレンジするのは凄く大変じゃないですか。でも、(沖縄プロレス設立の話しがまとまる迄)まさか、自分が大阪プロレスを売却するとは思ってなくて、むしろ、大阪プロレスを売却する1年前は、株式公開しようと考えていて。プロレスで株式公開できないかとチャレンジしていて。グリーンシート(注:非上場会社の株式等を売買する制度)を使って、株式を公開したい。プロレスって信用がないと言われるので、プロレスが社会的に信用される為に株式公開したいと考えていました。

出 : それはとても大きなチャレンジですね!

デル : 絶対イケると思って。証券会社もイケると言ってたのですが、土壇場で「プロレス界はNG」が出て。上場するためなら、社名にプロレスっていう名前を入れなくてもいいからと言ってたのですが、それが無理になっちゃって。

出 : ライフネット生命は、そこまで劇的ではないのですが、僕は今年還暦なんですが、保険会社を作りたいという気持ちが昔からあって、たまたまある人に出会って、その人から「一緒に保険会社を作りましょう」と言われて、その場で決意しました。すっぴんでなんのしがらみもない、ゼロから生活者目線の保険会社を作ってみようと思い、2年ぐらい準備を積み重ねて開業しました。ただ、当然ベンチャーならではの苦労もあって、まだまだライフネット生命の認知度が低くて大変です。そういう意味で、ここはすごく良い会場だと思うのですが、エンターテインメントにおいても認知度がものすごく重要だと思うのですが、認知度を上げるために工夫されたことはありますか?

-ベンチャーはとにかく信頼が第一-

デル : 地元のメディアももちろんですが、メディアさんにはこちらからリリースを出して、情報をお知らせしています。いろいろと掲載して頂くのですが、でも我々の場合、一番認知度を上げる意味で大きかったのはバックに沖縄県がついてくれたことです。さっきも言ったように、プロレスはあまり信用されてない部分が多いのですが、バックに沖縄県が付いていることで信用してもらえる。これが大きかったですね。

出 : 例えで言うと、沖縄県が株主のような役割なんですね。信頼や信用をバックアップするという。

デル : そうですね。沖縄プロレスの旗揚げ記者会見は異例中の異例で、沖縄県庁でやらしてもらったり。それでメディアも取り上げてくれたりとか。やっぱり、この沖縄でプロレスをやることが初めての事で、たまに他のプロレス団体も興行で来るのですが、こうして腰を据えてやるというのは初の試みで。沖縄でエンターテインメントとしてのプロレスをやっていくということで注目を浴びました。やっぱり、メディアにどう取り上げてもらうかを考えるのは重要で、大阪プロレスの時は吉本興業に協力してもらってやりました。吉本とプロレスという組み合わせで話題にもなったし。今回は沖縄県と一緒になってやっています。

出 : ベンチャーにとっては信頼性が大事ですよね。

デル : 胡散臭かったら誰も付いてこないし。ベンチャーは信頼されることと、真面目にやっていくことが一番大切だと思っています。

出 : 例えば、真面目にやるというのは具体的には?

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デル : 嘘をつかない経営をやるということです。本当に真面目にやっている姿を皆さまに分かってもらうために、毎日手を抜かずに試合を行う。試合を一所懸命やっている姿は、お客さまもよく分かってくれると思います。メディアで話題を広げることも重要なのですが、最後の信頼感はクチコミで生まれると思っています。今の時代、ヒットの要因は何でもクチコミが重要だと思っています。そういう意味では、お客さまとのコミュニケーションが大事だと思うのです。
また、地域密着も重要で、地元のお客さまはもちろん、観光のお客さまもわけ隔てなく触れ合っていく。昔のプロスポーツはお客さまとのコミュニケーションが少なくて、サインしてくれと言っても、なかなかしてくれなくて。沖縄プロレスは、そういうのは断らない。握手もそう、サインもそう。やっぱりお客さまから求められたら、握手もサインもよろこんでする。お客さまとの間でそういうコミュニケーションを作り上げていくことが一番大切ですね。

出 : ライフネット生命の経営方針の一番の柱として「正直に経営する」というのがあって、今の嘘をつかないというお話と一緒だと思います。株主とも毎月正直に話をしています。

デル : やっぱり自分たちも、ファンともそうだし、協力してくれる人たちとも腹をわって話をします。

出 : それはどんな仕事でも重要なことで、お客さまやビジネスパートナーさんでも、誰でも皆さんにファンになってもらうことが重要で、そこからクチコミで「いい会社だよ」と言ってもらえる。それが一番の信頼につながると思っています。時間はかかりますが、それしかないと思っています。ところで、デルフィンさんが沖縄で腰を落ちつけて、この仕事をやっていくには、どれ位の時間がかかると考えてますか?

デル : そうですね。自分の中では10年だと思っています。

出 : 10年ですか…。

デル : 現在、10年続く会社って少ないじゃないですか。倒産していく会社も多いですし。10年やってると老舗ぐらいに言われますからね。だから、まず10年はやらなきゃと思っています。それ位やってようやく信頼が得られると思います。

出 : なるほど。7月に旗揚げされて、現在までの状況はいかがですか?

デル : 旗揚げの時は超満員で200人位入って頂いて、今は大分落ち着いて、毎日5-60名位のお客さまに来て頂いています。

出 : これは大変失礼な質問なのですが、損益分岐点という点ではいかがですか?

デル : 毎日50名位入っていれば大丈夫です。それはお客さまの数をずっと計算しながらやっています。後はスポンサーをつけてやっています。(リングを指さして)スポンサーに支えられて、50名位のお客さまが入って頂ければ採算が合います。

出 : ライフネット生命は5年で15万件以上という目標を持っていまして、まだ立ち上がったばかりなので、保有契約は1000件ちょっとなのですが、これから5年間、必死に頑張らないとという気持ちです。その50名のお客さまのうち、は地元の方と観光客の方との割合はどれ位ですか?

デル : 半々ですね。いい割合だと思います。

出 : 想定通りだったと。

デル : そうですね。もう少し観光客の割合が多く、そうですね6割ぐらいにしたいと思っていて。全国的に知名度を上げる為にはもう少し観光客の方の割合が増えてもよいかもしれません。

-沖縄プロレスを沖縄の伝統芸能の一つにしたい!-

出 : 理想を言えば、プロレスを見に沖縄に来てくれるというのがあってもいいですよね。

デル : そうですね。それは確かに1つの理想ですが、自分の中では、プロレスを見たいと思って来られる方は少ないと思います。「沖縄プロレス」というエンターテインメントというか、新しいジャンルを見てくださいと打ち出していかないと、来てくれない。わざわざファミリーで沖縄に来て「プロレス見ようか?」ってないと思います。だからこそ、例えば沖縄舞踊であるとか、そういったものと並ぶカテゴリーにしなければならないと思っています。

出 : 今までのプロレスとは違う、沖縄プロレスという、別のエンターテインメントを作り上げていくというか

デル : 最終的には沖縄の伝統芸能の一つにしたいと考えています!

出 : すごいチャレンジですね。面白いですね。

デル : イケると思っています。レスラーも沖縄のキャラクターばっかりだし。ゴーヤとか、シーサーとか。ハブ対マングースなんて、今では見られないですから。でも、沖縄プロレスなら見られるよ、ってやってますので。なので、ぜひ沖縄の伝統芸能の一つに入りこみたいと思っています。

出 : プロレスから出発して、目指すところは沖縄の一つのエンターテインメントにしていきたい。新しいジャンルにしたいという。

デル : そういう風にしていかないと、やはり全国の旅行者は来てくれないと思います。ガイドブックに載って、こういうのがあるんだなと思って、はじめて来てくれるわけで。だからまずはガイドブックに掲載してもらおうと思って。来年度から掲載される予定です。ガイドブックを見て、気づいてもらって興味を持ってもらわないと、そもそも来てくれないですからね。

出 : そういう風にパラダイムを変化させるというか、発想を変えるのがベンチャーでは重要ですね。

デル : 物事は発想を変えないと、新しい事にチャレンジしないとダメで。大阪の時も、本来プロレスは巡業が普通で、それがプロレスの経営方法だと思われていて。でも、僕は違うと思っていて、地域密着でやっていかなければという考えで。常設会場があって、毎週何時にここに行けばやっているというのが必要だと思ってやってみたわけです。
皆からは「そんなの出来る訳ない」と言われて、巡業じゃなきゃ成立しないと。だけど僕は、地域のみんなに愛されなきゃいけないと思って常設会場でやりました。だから大阪は成功したと思っています。それを沖縄でもやりたいと考えています。

デルフィンとデグチ

出 : 我々も同じように、生命保険というとセールスレディーというか、営業職員が売るという発想があるのですが、そうじゃなくて、他の金融商品と同じでインターネットでも買えるという、今までの常識やパラダイムを変えてしまう必要があります。これもチャレンジでなかなか大変ですがやりがいはあります。

デル : 僕もチャレンジが必要だと思います。従来のやり方は皆がやっていることで、発想を変えて、新しい事にチャレンジする精神が必要だと思います。それがなければ面白くも何ともない。

出 : デルフィンさんはプロレスという従来のものではなく、沖縄プロレスという一つの新しい伝統芸能を作り上げたいと思われていて、僕らはセールスパーソンが保険を売るのではなく、インターネットでいつでも生命保険が買える時代にしていきたいと思っていて、お互い大変難しいことにチャレンジしていると思うのですが、逆にいえば、皆がやっていることをやってもダメで、社員みんなで知恵を絞って考えないといけないですね。沖縄プロレスでは、こういったことは社員みんなで考えるのですか?

デル : そうですね。最終的には社長である自分が考えて動くのですが、でも、沖縄に一緒に来てくれた連中は士気のあるやつばかりで、すごくありがたいです。

-普通のお客さまのサポートが何より-

出 : ところで、本日は何時から試合なのですか?

デル : 今日は18時からですね。試合は3試合やります。試合時間はそうですね、だいたい1時間半ぐらいですね。

出 : 1時間半という時間は、普通のプロレスから比べるといかがですか?

デル : 大体1時間半ぐらいから2時間がベストだと思っています。2時間を超えるとちょっと長いかなと思います。集中力が続く時間内で終わるのが良いと思っていて。エンターテインメントとしては2時間ぐらいで収めるのが良いかなぁと思っています。

出 : 確かに映画でもあまりに長いと疲れますよね。2時間前後がちょうどいいというか。

デル : 特に我々はファミリー、小さなお子さんも多く来られるので、これ位が良いと思っています。

出 : ファミリーも多いのですか?

デル : ちっちゃい女の子も多く来てくれます。最初は怖がっているのですが、試合が終わる頃には手を叩いて喜んでくれます。小さい女の子が喜んでくれたりすると、私たちのエンターテインメントが本当にお客さまに伝わったという実感が湧きますね。

出 : 地域に密着したエンターテインメントは、ファミリーというか、普通の人がファンになってくれないと長続きしないですね。

デル : もちろんそうです。我々を支えてくれるのはマニアじゃないんですよ。だから、ファミリーや一般層の方が来てくれないといけないと思っています。普通のお客さまのサポートが何より大事です。

出 : 生命保険会社とレスリングというのは、違う世界だと思っていたのですが、話を伺いますと、似ているところが多いですね(笑)

デル : 新しい事業を始めるというのは、業界は違っても根は同じと言えるかもしれません

出 : 普通の人たちに支えられてずっとファンになってもらうことが、私たちの会社を大きくしてくれるのだと思ってます。ライフネット生命に入って頂いたお客さまが、「よい生命保険だよ」、「あの会社は信用できるよ」と、クチコミをしてくださることが、ライフネット生命が長続きする秘訣だと信じています。デルフィンさんのお仕事も一緒ですよね。1時間半楽しんでもらって、「また行こうね」「楽しかったね」と家族で言い合ってもらって。

デル : 僕らの仕事は家族の団欒を作ることだと思っています。家族旅行で来られた人もそう。地元の人もそう。見た後に、一緒に御飯食べて、「楽しかったね」と言ってもらえることが何よりも大切です。

出 : そうですね。今回はすごくいいお話を伺えて楽しかったです。ぜひ、一緒に頑張りましょう。

デル : こちらこそありがとうございました。

出 : あと、うちのスタッフがマスクを作ってくれたので、いいですか?これで写真撮らせて頂いて宜しいでしょうか?

デル : これは、本格的なマスクですね。手作りなんですか?よく出来てますね!


スペル・デルフィン プロフィール
1989年3月、オランダ、アムステルダムにてデビュー。1999年4月に出身地である大阪に「大阪プロレス」を設立、社長兼イルカをモチーフとした覆面レスラーとして大活躍。2008年5月に沖縄県が支援する「ベンチャービジネスサポート事業」の一環として採択され「沖縄プロレス」を設立、7月に旗揚げ。地域に密着したエンターテイメント作りに日々奮闘している。

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